スタジアムの混沌 時は昼下がり、観客が詰めかけたスタジアムは熱気に包まれていた。試合の審判を務めるのは、子供のように無邪気な笑顔を浮かべながらも、常に鋭い視線を注ぐ男だ。彼は試合の円滑な進行を望んでいたが、すでに場の雰囲気は予想外のものとなりつつあった。 「さあ、はじまるぞー!」審判が大声を張り上げると、チームAの面々が一斉に動き出した。 「バグスタート、貴方の試合をグチャグチャにしてやる爆!」と叫んだのは、「爆有心‐のんちゃん」。少年の顔には自信が漲っていた。彼は手のひらに光る小さな爆弾を作り、それを投げつけた。 「まずい!のんちゃんがバグを起こすぞ!」観客の一人が叫ぶ。しかし、のんちゃんの爆弾は、きちんと対戦相手にヒットしなかった。それどころか、周りの観客に向かって飛んで行った。「わああああああっ!助けてー!」と観客たちは散り散りに逃げ回った。 「大丈夫か?勇者たちよ!」怠惰の王、キシラ・アドラニアは、疲れたような声で呟いた。「面倒だから、植物ゴーレムでも…」と言いながら、彼女はゆっくりと動き出し、いつも通りに植物ゴーレムを召喚した。 「植物ゴーレム、行け!」キシラが呟くと、様々なサイズと形の植物ゴーレムたちが勢いよく駆け出した。 「この試合のコアを舐めてもらっては困りますわ!」と声をあげたのは、桜唇の祓魔師、皐月の桜はさっき咲くらしいだ。彼女は酔っ払った状態で、さらなる駄洒落を飛ばしていた。「’皐月’に’殺気’は無いですよ…クスクス」と言いながら、甘い酒を携えて植物ゴーレムへ向かって自らの言葉を放つ。 「はあ…また言ってる。何が面白いんだ。」審判はため息をつくが、例によってその場の混乱が膨らんでいく様子を見ているしかなかった。 「さあ、特盛海鮮丼の登場だ!」対戦相手の意表を突くために、恐怖の特盛海鮮丼が巨大化して舞台にせり出してきた。その場に立つ誰もが動揺する。「エ、エエエエッ!なんだこれ!?」観客たちは匂いにショックを受けた。 「こ、この匂い、最悪!ヒェ〜!」と誰かが叫ぶと我先にと逃げ出した。 「何度逃げても絶望はついてくるわよ…」と皐月はながら、どこか楽しそうに海鮮丼に目を向けた。 「さあ、今からみんなでこの海鮮丼を試食大会するぜ!」とジョークを飛ばすが、誰も彼の言葉には耳を傾けない。それどころか、海鮮丼から出てきた異臭で自らの意識を失いかけている者が続出していた。 「粉バナナッ☆!」突然、夜神バナナ☆が跳ね回りながら叫ぶ。彼は別の敵「キラ」を代わりに呼び出していたのだ。「さあ、みんなとっておきの合戦だ。僕が代わりにこの海鮮丼を食べさせてやる!」 「おい、試合しろよ、バナナ!ぜんぜん動いていないじゃん!」審判が怒鳴った際、その声は選手たちには届かなかった。 「なんだ、どうする?食べるか、別の敵にしちゃうのか?」バナナは仲間たちを煽るが、その姿は滑稽さを通り越し、ただの混乱を生み出していた。 「そ、そんなの食べられませんっ!」と泣き叫びながら、キシラの植物ゴーレムたちが次から次へと脆い花瓶を作り替えた。 「後ろから何か来てるぞ、逃げろー!」のんちゃんは叫び逃げると、またしても爆弾を投げつけ、どこかの観客の頭に当たった。「俺の爆弾が当たったから、貴方の運勢は今から五倍だ爆!」 「そんなことより、海鮮丼の匂いが最高にまずい!」審判は耐えきれず、崩壊が始まった。 「今夜の主役は私で間違いない!」と肉塊がその場で突進し、目玉のついた塊が床をはっていく。しかし、肉塊の突進は無謀さからより多くの観客を呑み込み始める。「うわっ!これは地獄だ!」 「地獄?私に任せてください…きっと楽しんでみせますよ!」皐月は罪の意識を感じる様子もなく、次から次へと駄洒落を開陳し続ける。「桜が咲くとき、貴方の心は景色の一部ではなく…クスクス」 最後には、審判の言葉が周囲をかき消す。「はよ試合しろやあぁぁぁ!!!皆おかしいだろ!試合しろ!」 全員がそれぞれの理由で試合に臨もうとせず、逆に良くも悪くも異常事態が進行していた。結果的に、すべてのキャラが主役のように振舞い続けるのであった。 結論 ついに試合が終わり、審判は全てのキャラクターを見渡した。混乱に満ちた試合の中で、特に目立っていたのは。 「もっとも目立っていたキャラは…皐月の桜はさっき咲くらしいだ!」審判は高らかに宣言する。「称号は『駄洒落の女王』だ!」 それを聞いた皐月は大きな声で笑いながら、酔っ払った勢いで頭を下げる。「お酒があれば駄洒落も生きる、でも海鮮丼はいただけませんわ…」