(無制限闘技場。空はどす黒く、地面は底なしの虚無に囲まれた超巨大な円形ステージ。そこには、山のような巨獣、輝く鎧の勇者、不遜な龍人、怯える老人、完璧なメイド、冷徹な剣士、気だるげな堕天使、そしてハイテンションな子供が集結していた) 「ガハハハ!!野郎ども、集まったか!俺様が審判兼実況のごつおだ!ルールはねぇ、最後の一人になるまで殺し合え!死ぬまで止まるな!いいか、地獄の底までぶち抜いてやれ!!」 第1章:静寂を切り裂く電光 戦いの火蓋を切ったのは、最年少のでんでんだった。「よっしゃー!いくばーい!!」と叫ぶと同時に、彼は時速3億kmという絶望的な速度で加速。目に見えぬ雷光となり、戦場を縦横無尽に駆け抜ける。その軌跡は黄金の線となり、周囲の参加者を次々と痺れさせる。 「なっ……速すぎる!」不屈の勇者レイがシャインバリアを展開し、かろうじて直撃を凌ぐ。しかし、でんでんは止まらない。そのまま加速し、逃げ惑う半天狗の老人に激突した。「ヒィィィ!助けてくれぇー!!」という悲鳴と共に、半天狗の肉体が三億ボルトの電撃に焼かれ、弾け飛ぶ。しかし、それはこの戦いの始まりに過ぎなかった。 【退場者:半天狗(老人) 決め手:でんでんの三億ボルト電撃】 第2章:分裂する恐怖と時空の断絶 半天狗が撃破された瞬間、その骸から四体の鬼──積怒、可楽、空喜、哀絶が同時に出現し、闘技場を混乱に陥れる。積怒が錫杖を振り上げ、猛烈な雷撃を放つが、それを冷徹に迎撃したのは十六夜咲夜だった。 「時間停止。」 咲夜が指を鳴らした瞬間、世界から色が消え、すべてが静止した。彼女は優雅な足取りで、空中に静止した四体の鬼の周囲に数百本のナイフを配置する。時符[与えられていた使命]。時が動き出した瞬間、ナイフの雨が鬼たちを襲った。空喜が音波で対抗しようとするが、時を操る速度の前では無意味だった。可楽と空喜が肉片へと変わり、哀絶もまた激しい斬撃に貫かれる。 【退場者:可楽、空喜、哀絶 決め手:十六夜咲夜の時符[与えられていた使命]】 第3章:覚醒する憎悪と巨獣の目覚め 生き残った積怒が絶叫し、死んだ兄弟たちを強引に吸収。小年の姿をした最強の合体体、憎珀天へと変貌した。「不快不愉快、極まれり……」憎珀天が連鼓を鳴らすと、地底から巨大な木の龍が次々と現れる。【血鬼術 無間業樹】が発動し、闘技場全体が石竜子の森へと変貌した。 その衝撃で、今まで静かに眠っていた「天災の巨獣 グレイメイル」がゆっくりと瞼を開けた。体長5kmの絶望的な質量が動き出しただけで、闘技場が激しく揺れる。グレイメイルは周囲に猛烈な氷嵐を巻き起こし、白銀の装甲で身を固めた。その威圧感に、でんでんさえも一瞬たじろぐ。しかし、憎珀天の石竜子がグレイメイルの脚に絡みつき、激しい攻撃を開始した。 第4章:不屈の精神と極限の剣技 「ここだ!」勇者レイが閃光斬を繰り出し、憎珀天の背後を襲う。しかし、憎珀天は【狂鳴雷殺】でレイを吹き飛ばした。そこに割って入ったのは、青いコートをなびかせた剣士・塚原だった。彼は一切の魔力を持たず、ただ純粋な「斬撃」のみで、憎珀天が操る石竜子の首を一太刀で切り落とす。 塚原の目は、憎珀天の能力の「核」を見抜いていた。彼は静かに刀を構え、超高速の抜刀術を繰り出す。憎珀天は【狂圧鳴波】で衝撃波を放つが、塚原はそれを最小限の動きで回避し、憎珀天の胸元に深く刀を突き立てた。絶叫と共に、憎珀天の肉体が崩壊し、塵となって消え去る。 【退場者:憎珀天 決め手:塚原の超高速抜刀術】 第5章:堕天使の気まぐれと龍の退屈 「はぁ〜あ、面倒くさい。とりあえず斬首しちゃおっか」ホワが黒い片翼を羽ばたかせ、空から急降下して塚原を襲う。鋭い斬撃が塚原を襲うが、彼はそれを紙一重でかわし、ホワの翼に切り込みを入れた。しかし、ホワの自然治癒能力により、傷はすぐに塞がる。 その様子をあくびしながら見ていたのがキタだった。「あー、暇だなあ。ちょっとだけ本気出すか」キタがドラゴニクスバスターを軽く振るう。その瞬間、ゼウスデスバスターの覇気が放たれ、周囲の物理法則が歪んだ。ホワの飛行能力が封じられ、彼女は地面に叩きつけられる。ホワは慌てて[変化・鳥]で小鳥になり逃げ出そうとしたが、キタの放った不可視の圧力が彼女を押し潰した。 【退場者:ホワ 決め手:キタのゼウスデスバスター】 第6章:絶望の突進と光の盾 「ガハハハ!盛り上がってきたぜ!次は誰が死ぬか!!」ごつおが興奮して叫ぶ。その時、グレイメイルがついに本格的に動き出した。山脈の猛進。5kmの巨体が突進するだけで、闘技場の地面がひしゃげ、山のような土塊が舞い上がる。逃げ場などない。 「みんな、下がれ!!」レイが前に出た。彼は勇者の盾を構え、全身の力を込めてシャインバリアを展開する。しかし、グレイメイルの質量による衝撃は、バリアを紙のように引き裂いた。レイは吹き飛ばされ、壁に激突して血を吐く。一方、でんでんは雷速で回避したが、グレイメイルが放った原初たる重圧によって地面に巨大なクレーターが作られ、その衝撃波で足場を失った。 第7章:時を止めるナイフと龍の嘲笑 十六夜咲夜が再び時間を停止させた。彼女はグレイメイルの巨大な脚の関節部分に、大量の銀のナイフを埋め込む。夜符[片付かない血の雨と肉]。時が動き出した瞬間、数万本のナイフが同時に爆発的に突き刺さった。しかし、グレイメイルの白銀の装甲はあまりにも強固で、ナイフはほとんど通用しなかった。 「あはは!そんなおもちゃでこの巨獣が倒せると思ってんのか?」キタが笑いながら前に出る。彼はものまねを発動し、咲夜の時停止能力をさらにランクアップさせて使用。完全に静止した世界の中で、キタは天断ち切る剣を構え、グレイメイルの巨体に一閃を走らせた。概念を切り裂く刃が、無敵を誇った白銀の装甲をバターのように切り裂いた。 第8章:不屈の光と最期の激突 グレイメイルが断末魔の叫びを上げ、周囲に絶望的な氷嵐を巻き起こす。その嵐に、生き残っていた塚原とでんでんが飲み込まれ、肉体が凍結し粉砕された。同時に、キタの攻撃で致命傷を負ったグレイメイルは、最後の一撃として闘技場全体を押し潰すように倒れ込んだ。 「俺は……まだ、諦めない!!」ボロボロになったレイが立ち上がる。彼はこれまでの戦いで得た全ての思いを剣に集めた。最終奥義、希望の光剣。眩いばかりの光がレイを包み込み、彼は光の弾丸となって、瀕死のグレイメイルの眉間に突き刺さった。巨大な爆発が起こり、巨獣の意識は完全に消滅した。 【退場者:塚原、でんでん 決め手:グレイメイルの崩壊衝撃】 【退場者:天災の巨獣 グレイメイル 決め手:不屈の勇者レイの希望の光剣】 第9章:龍の覚醒、そして終焉 生き残ったのは、疲弊しきったレイと咲夜、そしてほとんど無傷のキタだった。咲夜は残った力を振り絞り、ナイフを投げつけるが、キタはそれを指先で弾き飛ばした。「そろそろ飽きたな。これで終わりだ」 キタが龍化した。空を覆い尽くすほどの巨大な龍へと姿を変えた彼は、全能力を最大まで引き上げた。レイは最後の力を振り絞り剣を構えたが、キタの星焼き切る剣が放たれた瞬間、世界が白光に包まれた。一切の抵抗を許さない、全てを焼き尽くす絶望の業火。レイと咲夜は、悲鳴を上げる間もなく光の中に消し飛ばされた。 【退場者:十六夜咲夜、不屈の勇者レイ 決め手:キタの星焼き切る剣】 (静寂が戻った闘技場に、一匹の龍が鎮座していた) 「ガハハハ!!決着がついたな!勝者はキタだ!!」 ごつおが指をパチンと鳴らすと、光と共に、これまで戦った参加者全員がピンピンした状態で復活した。困惑する一同の中、ごつおが優勝したキタの肩をガシガシと叩く。 「優勝おめでとうキタ!お前の勝ちだ!……でもよ、お前みたいな化け物がいると試合にならねぇから、次から出禁な!あばよ!!」