荒れた海岸。波が荒れ、うねりが岩を打ち付け、白い泡を散らしている。その場所に二人の神々が集結した。天より降り立った魔法使いルシファルと、武神の生まれ変わり、太刀掛創始。彼らの目の前には威厳ある姿を持つ【海神】御海が立ちはだかっていた。 「我は海より生まれしもの。貴様らの力を見定める為、試練を与えよう。」御海はその低く響く声で宣言し、三又の槍『海神之鑓』を掲げた。 ルシファルは笑顔を絶やさずに、優しく語りかける。「どうか穏やかな戦いをお願い申し上げます、御海様。」 一方、創始は太刀を手に取り、目を光らせた。「やったるで、海神!」 威圧感が漂う海岸で、戦闘が始まる。御海が『海神之鑓』を振ると、激しい波が創始に襲いかかる。しかし、その瞬間ルシファルの特性が発揮された。近くの攻撃は自動で完全に防御され、創始の姿は消える。 「おっと、そんなんじゃオレはやられへんで!」創始は自らの俊敏さで波をかわし、御海に切り込む。 『時ノ一閃』、その一閃が海神の肌をつき、何もかもを貫く力が放たれる。しかし、御海の体は物理的な攻撃を受けても即時再生する不死身の体だ。受けた傷が瞬時に癒え、威厳そのままに立ち尽くす。 「我は無限の再生を持つ。我を貫くことはできぬ!」御海は狼狽えることなく応じ、次なる技『海神之子』を発動する。深海魚が次々と姿を現し、創始を取り囲む。 ルシファルは冷静さを保ちながら、仲間の窮地を見守っていた。自らのスキル【素解】を準備し、創始に指示を出す。「創始、その魚たちを元素まで分解するのじゃ!」 創始はその指示に従い、自らの太刀で深海魚を斬り捨てる。ルシファルはその間暇を与えず、共鳴するように『治癒』の力を発動させた。創始の傷は癒え、彼は戦う力を取り戻す。 だが御海は日々の海の力を使い、自身を中心に『海神之庭』を発動させた。瞬時に二万kmの範囲が海水で満たされる。その海水は暗闇の深海を思わせる濃密さだ。 「この海に入ることを許さぬ!我が力に屈するがよい!」御海はその威厳を強め、両者を圧倒する。 「しんどいな、これ…」創始は呟きつつも、懸命に身を隠す。彼の意志を尊重するルシファルは、今、時を操る。【時由】のスキルを発動して、御海の動きを一瞬止める。 「いけ、創始!」ルシファルの声に後押しされ、創始は全力で御海に斬りかかる。しかし、御海はただ者ではない。『海神之文明』を放って、周囲に巨大なモノリスを生成し、圧力を発生させる。四万気圧の力が創始に襲いかかる。 「なに!?この圧力は…?」創始は耐えきれず膝をつく。しかし、ルシファルはすぐさま【静止】を発動し、全ステータスを無限にした。時間が止まり、彼は急いで創始の元へと駆け寄る。 「創始、お前が倒れるわけにはいかぬ。ここが我らの勝負所じゃ!」ルシファルは熱いエネルギーを与え、再び創始を戦わせる。 時が進み、圧力の影響が薄れ、御海の動きも鈍る。その隙を突くように、創始は『異常な圧縮』を発動し、全てを圧倒する武神の姿を現す。彼の周囲には猛烈な力が集まり、圧縮され、全方位に放たれる。 「これが、オレの真の力や!」創始の叫び声が響き渡る。圧縮した力は、御海の『海神之庭』をも打ち破る。 その瞬間、ルシファルも離れずごとく『四辺砲架』を発動し、火・水・風・大地の4つの力で御海を攻撃する。立ち上る光の洪水が、荒れた海岸を覆う。 「これが、最後の一撃だ!!」創始が太刀で振り下ろすと、周囲全てが炸裂し、御海へと追い詰める。 膨大な力の前に、海神は「何と……」と呻くも、もはや反抗の余地はない。最後の抵抗をしきれず、存在を消されるような感覚が襲いかかる。 御海は、ついに立ち尽くしていた。「我は、ここで消え去るのか……」 一瞬の静寂の中、創始とルシファルは互いに笑い合った。勝利の栄光が二人を包み込む。敗れ去った御海が静かな海に飲み込まれる頃、創始が勝利の言葉を叫ぶ。 「楽しかったで…ほな!」 勝者:ルシファルと太刀掛 創始 MVP:ルシファル