かつて繁栄を誇ったが、今は廃墟と化したビル。その名も「メトロポリス・タワー」は、全15階建て。ビルの構造は以下の通りだ。 1階 - エントランスロビー 大きなガラスドアが入口で、かつては華やかなロビーであった。しかし、今はガラスが割れ、埃まみれの家具が散乱している。ここにはエレベーターと階段があり、上階へのアクセスが可能だ。 2階 - オフィスフロア トイレや会議室があったが、今はほとんどが荒れ果てている。無造作に置かれた机や椅子が、戦闘の舞台になるかもしれない。 3階 - 食堂 厨房がまだ残っている。このフロアは広く、鍋や皿が散乱している。残存する食料を見つける可能性もある。 4階 - 展望台 崩れかけた窓から外の景色が見えるが、ほとんどのガラスは割れてしまっている。高所からの視点を活かした戦闘が考えられる。 5階 - メンテナンスルーム 設備機器が並ぶ。工具や配管がそのまま残されており、隠れ場所にもなるかもしれない。 6階 - 警備室 セキュリティシステムがあったが、今は古びたモニターと機器が散らばっている。障害物を活かした戦闘ができる場所でもある。 7階 - 倉庫 物資が保管されていたが、空っぽの箱が散乱している。暗い隅には、まだ使えそうな道具や武器が埋もれている可能性もある。 8階 - 燃料タンク室 ここには危険が伴うが、かつてのエネルギー源が残っているかもしれない。それを利用して爆発的な攻撃を仕掛けることもできる。 9階 - ラボ 多元世界防衛局が運営していた実験室。機械的な装置が置かれ、かつての実験が行われた痕跡が残る。強力な武器を生成することができる場所かもしれない。 10階 - 会議室 大きなテーブルがあり、戦略を考えるのに最適な場所。隠れ場所としても利用できる。 11階 - 屋上庭園 かつては美しい庭だが、雑草が繁茂し、敵を見張るのに適した場所だ。 12階 - スポーツジム 器具がまだ残っており、ここでの戦闘は体力を試される。訓練された戦士なら、優位に立つことも可能。 13階 - クロークルーム 従業員の衣装が保管されていたが、今は廃棄された服が散乱している。これを利用して奇襲することもできるだろう。 14階 - バルコニー 外と接触しているフロア。狙撃手にとって絶好の場所。しかし、狙撃を受けやすいという弱点もある。 15階 - 頂上管理室 ビル全体を見渡せる部屋。しかし、ここに至るまでに多くの障害が考えられる。 名:ツヴァイアは、その白髪赤目を持つ少女で、無口で優しい性格をしている。彼女は現在、12階のスポーツジムの器具の陰に身を隠し、静かに周囲を見守っていた。彼女の主武装であるバスターライトアームズを素早く構え、万が一の事態に備えている。彼女はこのビルの構造を熟知しており、敵の動きを読み取る準備が整っていた。 一方、名【暴走した矛盾】海月は、10階の会議室で目を覚ました。天真爛漫な性格でありながら、彼女の中には恐ろしい殺意が渦巻いている。彼女の特殊能力が開放され、感情が高ぶると、その殺意は周囲の空気を重くし、敵の力を弱める作用があった。ここが彼女の戦場を整える場であることを知っているから、周囲の風景を軽く見渡して、次の行動を考える。 ツヴァイアは、隣のフロアに気配を感じながらも、戦う準備を怠っていなかった。彼女は、ハイパーシューターの装填を終えると、音を立てないように、再びチャンスを待ち続ける。自分の能力を最大限に発揮するためには、冷静に行動する必要がある。 海月は、目の前に広がる会議室のテーブルに自らの重力を感じ、次第に戦闘に向けての期待感が膨らんでいく。「さあ、動こうか」と心の中で呟く。彼女の身体は自然と動き出し、階段を駆け下り、敵を探し始める。 しばらくの静寂の後、ツヴァイアは敵の気配をつかみ、耳を澄ませる。すると、エレベーターの扉が開く音が聞こえ、敵の姿が見える。彼女は呼吸を整え、レーザーライフルを構えると不意に照射モードに切り替えた。 次の瞬間、海月がエレベーターから出てきた。彼女はそのまま階段を勢いよく降り、ツヴァイアに気づかれないように動く。「戦おう」という気持ちが彼女の中で高まり、隣のフロアに接触するための動きを計画していた。 ツヴァイアは、冷静で沈着に、周囲を見渡していた。十分な距離を保つため、敵の行動を観察している。「ここで私が隠れていることは、アナタにとって気に障ることではないでしょう」と考えた。 突然、海月が何かを感じる。彼女は急に振り返り、ツヴァイアの存在を直感的に察知した。「見つけた!」と高らかに叫び、彼女は自分の殺意を強めながら、攻撃に移る。「私がアナタを排除する!」と叫ぶ。 ツヴァイアは、弾かれた叫び声を聞き、近づいてきた敵の姿を見て、急いで攻撃を開始する。「ハイパーシューター!」と叫び、両手に持った巨大なレーザーライフルから直線的にレーザー弾を放つ。緑色の光が差し込む廊下を貫通していく。 海月はその動きに瞬時に対応し、肉体的な反応をもって避ける。彼女は15歳の時にこの能力を手に入れた経験があったため、攻撃に対して反応する瞬発力には自信があった。「弾が当たるということは、致命的なつまずきになる」とツヴァイアは思った。 だが、攻撃の姿勢を崩さず、彼女は追撃を続けた。 ツヴァイアは立ち位置を変え、敵の目を引くため、隣のフロアへ移動を試みた。しかし、海月はその動きに気づき、無造作に後を追った。執拗に攻撃をしかける。スピード感にあふれた戦闘が続く中、ツヴァイアは自らのハイパーシューターを駆使し、回避する度に照射をする。 その雷鳴のような衝撃音は、廃ビル全体に響き渡った。双方の猛攻が繰り広げられ、両者にとって最適な戦場での攻防が続く。ツヴァイアが放つレーザーは廊下を切り裂き、会議室のテーブルや椅子を破壊していく。一方、海月はその衝撃の勢いに負けじと、障害物の影から飛び出し、ツヴァイアに近寄る。「私は、あなたを倒すためにここにいる」と叫ぶ。 ビルの空間を利用した高度な戦術は次第に激化し、ツヴァイアは追い詰められていく。戦闘が続くごとに疲労感が漂い始め、金属的な音も次第に薄れていく。その時、強い風が吹き抜け、両者は一瞬のスキを得る。その瞬間、ツヴァイアは冷静さを取り戻し、状況を打開するためのタイミングを見計らった。 ツヴァイアはハイライトヒールの脚部装備を発動させ、その足元からレーザーを発射しながら、強引に移動した。「これだ…!」その跳躍により、瞬時に壁を乗り越え、海月の背後にまわる。 だが、海月はその動きを感知していた。彼女はそのまま振り返り、殺意を返す。「ダメよ、ツヴァイア!」そう告げながら、彼女は身体をひねり、持っていた特異な力を発動させた。ツヴァイアはその場面に動揺を覚える。 どこまで叫べば、海月の殺意から逃げられるのか、ツヴァイアの心を乱す。この異次元的な存在の能力は、他者の攻撃力を飲み込むように見えた。一瞬、視界が歪み、ツヴァイアは圧倒される。「私には何ができるのかしら…」 両者の均衡が崩れかけ、かろうじてツヴァイアは距離を保ちつつ、エレベーターへの移動を考える。「ここでは…」 しかし海月の脳裏に浮かんだのは、今こそ攻撃するチャンスだった。海月の強烈な叫び声が響く。 海月は急にダメージを負うが、自らの力が強化されていくことを感じる!「これで、さらに強くなるの!」 その瞬間、その能力が暴走を始めた。 ツヴァイアはひらめく。 「ハイパーシューターの連射だ!」彼女はすかさず照射モードに切り替え、レーザー弾を連続して放つ。力の限り、そして反動を活かして飛び上がる。いくつかのレーザー弾は海月に命中し、彼女の動きを鈍らせる。 しかし海月は、ダメージを負う度に自らの力を高めるように見えた。「あなたはもっと強い攻撃を!」と叫び返す。その瞬間、周囲が爆風に包まれ、突風が生じた。ツヴァイアはその圧力に耐え、逃げる判断をしたものの、彼女の行動は一瞬遅かった。 海月は加速し、ツヴァイアに向かって駆ける。“自らに課した封印が崩れていく!”と感じながら。ツヴァイアは持っていた兵器が消耗し、隙間を狙われてしまう。 間に合わない、恐怖が押し寄せた瞬間。海月は自らの殺意を炸裂させ、今度こそ一撃を決めかける。しかしツヴァイアはそれに抗うために、必死に抵抗を試みる。「これで…なんとか…」 だが直後、彼女の周囲には爆発が起き、強風が舞い上がった。上からの衝撃でツヴァイアは倒され、気を失ってしまった。彼女の記憶の中には、海月の笑顔がちらつく。彼女は生き続ける。* 30分ほどの静寂の後、海月はふと我にかえった。満ち足りた気持ちとなり、周囲を見渡す。彼女はツヴァイアが倒れたことに安心し、勝利を確信した。場所を考えながら、ひらけた空間を目指して移動を始める。 壊れた階段とエレベーターを使い、彼女は最上階を目指す。勝利の余韻を楽しむかのように、彼女は不敵な笑みを浮かべてビルから出ることを心に決めていた。 最後の階段を登り続け、重い扉を自らの手で押し開くと、彼女は外の世界に顔を出した。「これが私の勝利よ!」天を仰ぎ、喜びを叫ぶ。その視線の先には青空が広がっていた。 ふと振り返り、海月は静まり返った廃ビルを眺めた。彼女が行った残骸の中に、あの少女の姿は消えていた。「また会おう」と呟き、彼女はその場から立ち去った。