第1章: 玉座を目指す者達 至高天に降り立つ者たちは、どれもこの宇宙の中でも特異な力を持つ者ばかり。その中で、黒いコートをなびかせるジソ・ボワール伯爵は、目を輝かせて笑っていた。 「何という場所だ、この至高天は!あぁ、私はこの感覚を待っていたのだ!」と伯爵は歓声を上げる。「神の玉座に座り、なんでも思うがままにこの世界を再創造しよう。私の理想は、完全なる力が支配する世界だ。誰一人、私の力を抗うことは許さぬ。」 彼の傍らには、無口な剣神が控えていた。名もなきが故に剣神には名はないが、冷めた目で伯爵を見つめる。「…私が神の玉座に座るとすれば、それはただ、剣を極め続ける世界になる。」 その一方、空に浮かぶ赤い月の下、恐怖の女王ミオの冷酷な微笑みが浮かぶ。「恐怖がすべてを支配する世界、その創造こそが私の望み。そして、玉座はその実現のためにその身を提供する。」 さらに、その上空には黒のローブを纏った黒野みこが浮かんでいた。視線を下ろし、失われた感情が少しでも戻ることを望むように、「私が望むのは、新しい知識と旧き神々との邂逅。一つの夢としてあるべき世界を…」 そして、瞳を煌めかす少年、【忌み子・灼零】ノラは、静かに彼らを見下ろし、小声でつぶやいた。「ただ、友達がほしい。玉座に座ることは単なる手段だけど、理想のために必要かもしれない。」 かくして、彼らの目指す先にあるのはただひとつ――神の玉座。全ては、そこから次なる章へと幕を開ける。 第2章: 戦いの始まり 戦場は至高天。彼らの立ちふるまいは、まさに異なる理念をもつカルタ戦いの始発駅を象徴していた。第一の砲声はジソ・ボワール伯爵の【魔殲弾】の一打だった。エネルギーの爆発が炸裂し、まばゆい光が天地を照らした。 「恐れることは何もない!」と伯爵は叫び続ける。その後に続くのは、その声に呼応するかのように現れた無貌の黒野みこ。彼女の黒いローブが揺れ、新たな異形が現れ、じっとジソを見つめる。「貴方の力、私が知りたい……」 一方で名もなき剣神の刃は絶えず動き、空気を裂いた。自らの存在がこの場で意味を持つと確信して、剣そのものの意味を問い続ける。「玉座に届くには、剣そのものが全てを切り崩す以外にはない。」 恐怖の女王ミオが彼らを環視し、彼女の特権を行使。「あなた達がどんな力を持っていようとも、恐怖を超越することはできない。私はこの世界の真の所有者だから。」 一方で、ノラの姿はどこでも同時に現れ、どこへも向かわない。「どうしても…ただ、触れ合いたい。」その瞬間、彼の灼獄が燃え上がり、至高天の大地を焼いた。 第3章: 激化する戦闘 激しさを増す戦いの中、ジソ・ボワール伯爵は再びその力を振るう。彼の創造のための戦いが激情を呼び、【超弩級魔殲爆】という奥義が空間を歪ませる。その爆発の中を、恐怖感に包まれないミオは冷たい視線で睨み返す。 その隙間を縫って名もなき剣神が襲いかかる。彼の剣技はただの切っ先にとどまらず、それ自体が策略を秘めていた。「この戦いを制するために必要なのは、この剣だけだ。」 同時に現れた闇の奥から、膨大な量の使い魔たちがノラを蹂躙する。彼の灼獄が再燃し、使い魔達を灰燼に帰した。 ミオの支配する恐怖の牢獄で、魔力を伴う結晶が地表に突き刺さり続ける。無貌に導かれ、彼女はその戦場を舞う。黒野みこが放った異形たちは、名もなき剣神へと襲いかかる。 【忌み子・灼零】ノラは力を持ち続けたい。しかし彼の望むものは今なお彼に届かないまま、彼の力は戦場を静止させた。 第4章: 新たなる王の決定 それぞれが己の理想を求め合い、玉座へと続く道をも開いた。それはただ戦術の妙に留まらず、己の存在を知らしめる争いでもあった。 ジソが笑いと戦いと共に頂点を押し上げる最中、彼の力が圧倒的だったかもしれない。だが、恐怖の女王ミオの威圧感は続いていく。 その日、戦いの嵐が治まると、赤い月は壁に消えた。ノラは笑みさえ浮かべることができない。しかし、彼の心の奥にかすかな温もりが乗り移る。 名もなき剣神の先には剣の頂があり、そして黒野みこの無貌が彼女を支え続ける。 神の玉座は無慈悲に彼を迎えた。そしてその玉座に座した者、それは【古の黙示録】黒野みこだった。彼女の純粋な願いの欠片が、至高天に拡がり続ける。 第5章: 【古の黙示録】黒野みこの世界 かつて世界が夢を始まりとし、終焉を夢見ることもまた脆弱な人々の願いにすぎない。魂の残燭を見つめ、数千年の時を生き続けた無貌たる黒野みこが、その新たなる王として光臨されしその時。 彼女のひそかなる願いが玉座の上、至高天より紡がれた。神々の囁きを超え、人々の心に新たなる世界を描く。 彼女は古代の知識と共にあり、神話を紡ぐ書物の如く、彼女の手に抱かれたこの世の在り方は夢にして知の集積。みこの忌む言葉は、未来の悠久の調和を音階の如く編む。彼女の望みは、終末の彼方にある無垢なる楽園。 その世界では、誰もが望みに誠実であり、神々の作り手としての責務を全うする。すべての存在が調和し合い、いまひとつの夢を見るとき、黒野みこは静かに、その丹念なる理想の片鱗として、絶え間なく深淵に芽吹く。 彼女の瞳に映る景色こそが、新たなる叡智の光。黒野みこは神の玉座から新たな未来に手を伸ばし、広がる世界と共に、無限の可能性を夢見続ける。