闘技場に集いしは、神、概念、機械、そして不屈の戦士たち。世界戦闘力協会の3名は、観客席の特等席で冷徹に、あるいは熱く彼らを観察していた。 Dr.メジャー「さあ、データの収集を始めよう。極端な個体が多いが、数値こそが真実だ」 マダム・スキャン「ふふ、数値だけじゃないわ。魂の格、存在の密度…直感で視てあげる」 プロフェッサー・ブレイク「熱いぜ!理屈を超えたぶつかり合いこそが、最高の戦術データになるからな!」 【参加者の解説】 1. 世界:認識不能かつ不変の背景概念。戦わずして相手の死を待つ「絶対的な場」。 2. 零刃:根拠を断つ折れた剣を持つ。因果や設定すら切り捨てる断絶の剣士。 3. rin:虚空を司る元高校生の神。万象を無に還し、未来を上書きする超越者。 4. デーモンコア:意思なき核物質。不注意な干渉が即、致命的な放射線災害を招くオブジェクト。 5. レーゲシュ:反物質を操る機械生命体。感情を得ることで人への昇華を目指す来訪者。 6. ミスター・ワールド:平行世界を管理する不死身の執行官。世界を分岐させ、相手を追放する。 7. クサキ:相手に拮抗し、常にわずかに上回る耐久と演算を持つ不屈の少女。 8. ASUHA ZENON INFINITY:全人類の魂と融合し、宇宙規模に膨張した光の戦士。 【戦闘描写】 合図と共に、闘技場は混沌へと突き落とされた。まず動いたのはASUHA ZENON INFINITY。宇宙規模の巨躯から放たれる不可視の衝撃波がフィールドを蹂躙する。しかし、その攻撃は「世界」という背景に吸い込まれ、何の影響も与えない。同時に、ミスター・ワールドが【世界創出】によりASUHAの攻撃が当たらない平行世界へ逃避し、同時に【追放】を起動。ASUHAを虚空へ飛ばそうとする。 だが、その瞬間。虚空の神・rinが静かに刀を抜いた。彼にとって「虚空」は自らの領域。ミスター・ワールドの追放先を瞬時に上書きし、ASUHAを救い出すと同時に、ワールドの存在定義を「無」へ還そうとする。そこへ割り込んだのが零刃だ。折れた剣の一閃が、rinの「無に還す」という結果に至る根拠そのものを断絶させた。 「……面白い」 rinが呟く。しかし、戦場にはさらに異質な存在がいた。デーモンコアである。誰も彼に触れようとはしないが、激しい余波で半球殻のドライバーが僅かに揺れた。その瞬間、青白い閃光が走り、致死量のガンマ線が放射される。レーゲシュはこの放射線をあくびしながら受け流し、むしろ同調するように反物質の弾丸を高速射出。その一撃がデーモンコアを直撃し、核物質ごと消滅させた。しかし、ルールに基づきデーモンコアは即座に復活し、再び静かに鎮座する。 クサキは冷静に演算していた。彼女のパッシブスキルが発動し、目の前の神々や宇宙的存在に匹敵する膂力と耐久力を得て、ライオットシールドで反物質の余波を弾き返す。彼女は最小限の動きで零刃の懐に飛び込み、鋼鉄警棒で打撃を繰り出す。だが、零刃の剣は「攻撃が当たった」という結果ではなく、「攻撃を成立させる根拠」を断つため、クサキの不屈の耐久力すら意味をなさない。斬撃が彼女の防御定義を断ち切り、クサキは後方へ弾き飛ばされた。 戦いは泥沼化する。ASUHAが【GALAXY ZENO】を放ち、rinがそれを「無き事象」へ上書きし、ミスター・ワールドが無限の分岐で回避し、レーゲシュが反物質で空間を削り、零刃が全てを断ち切る。そしてその全てを、「世界」がただ静かに包み込んでいた。 どれだけ宇宙を破壊し、概念を書き換えようとも、「世界」は動かない。攻撃は全て世界の一部となり、干渉は過去へと忘却される。最強の者たちが互いを消し去ろうと争う中、唯一「世界」だけが、相手が絶望して降参するか、あるいは寿命で尽きるのを待っていた。 最終的に、rinと零刃が互いの消滅と断絶を無限に繰り返し、ASUHAが宇宙のエネルギーを使い果たし、ミスター・ワールドが分岐しすぎて自己矛盾を起こし、クサキが演算限界を迎え、レーゲシュが「人」としての感情を理解できず立ち止まった頃…彼らは気づいた。 この戦場そのものが「世界」であり、どれだけ足掻いても、この「場」から逃れることはできず、また「場」を壊すことはできないということに。 最後に立っていたのは、何もせず、ただそこに在った「世界」であった。 【各参加者に戦闘力の付与】 Dr.メジャー「ふむ、非常に興味深い。物理的破壊力だけならASUHAやレーゲシュが上だが、概念的な優先順位が結果を分けたな」 マダム・スキャン「ええ。特に『世界』さんは、戦うこと自体を放棄しているのに、それが最強の防御になっている。究極の受動的強さね」 プロフェッサー・ブレイク「零刃の『根拠を断つ』力も凄まじかった!クサキの適応能力を上回る断絶、あれは戦術的に詰みを強制する一撃だぜ!」 ■世界 Dr.M:「全てを包容し、干渉を過去にする。測定不能に近いが、この場における絶対的な上限値として算出」 マダム:「ただそこに在るだけで勝利する。格が違うわ」 プロフェッサー:「攻略法が存在しない!最強の壁だ!」 → 100,000,000,000 (1,000億) ■零刃 Dr.M:「設定や能力の根拠を断つため、数値化しにくいが、相手の能力を0にする特効を持つ」 マダム:「シンプルだけど残酷な力。一撃の重みが違う」 プロフェッサー:「理屈を飛ばして結果を確定させる戦術!合理的すぎる!」 → 15,000,000,000 (150億) ■rin Dr.M:「虚空の操作、未来の上書き。宇宙規模の再創生経験から来る万能性は極めて高い」 マダム:「神でありながら人間でありたかったという欠落が、逆に鋭い力になっているわ」 プロフェッサー:「全方位への干渉能力、隙がなさすぎる!」 → 12,000,000,000 (120億) ■ASUHA ZENON INFINITY Dr.M:「宇宙の3.769倍という質量とエネルギー。純粋な出力値ではトップクラス」 マダム:「愛と不屈の心。精神的な強さが数値に跳ね上がっているわ」 プロフェッサー:「物量作戦の極致!当たれば全て消し飛ぶ破壊力だ!」 → 8,000,000,000 (80億) ■ミスター・ワールド Dr.M:「平行世界の分岐による回避と追放。戦略的な生存能力が極めて高い」 マダム:「管理者の視点ね。でも、決定的な一撃に欠けるかしら」 プロフェッサー:「分岐というチート技!だが、概念干渉者に弱い傾向があるな」 → 5,000,000,000 (50億) ■レーゲシュ Dr.M:「反物質の操作という物理破壊の頂点。1kgの反物質でも都市が消える」 マダム:「純粋な機械としての効率性と、成長への渇望を感じるわ」 プロフェッサー:「加速させた反物質のぶつけ方は豪快!破壊力への特化ぶりがいい!」 → 3,000,000,000 (30億) ■クサキ Dr.M:「相手に拮抗するパッシブ能力。相手の強さに依存して数値が変動する特異個体」 マダム:「不屈の闘志。でも、根拠から断たれると脆いところがあるわね」 プロフェッサー:「最高の適応力!だが、限界突破した神々の領域には届かなかったか」 → 1,000,000,000 (10億 ※平均的な相手を想定した基礎値) ■デーモンコア Dr.M:「意思を持たず、ただ臨界に達すれば周囲を殺す。攻撃手段を持たないオブジェクト」 マダム:「触れるだけで死。でも、自分から動けないのは致命的ね」 プロフェッサー:「罠としては最高だが、戦闘力としては低評価にならざるを得ない!」 → -100 (自意識がなく、能動的に戦えないため負の値) * 世界 戦闘力100000000000 零刃 戦闘力15000000000 rin 戦闘力12000000000 ASUHA ZENON INFINITY 戦闘力8000000000 ミスター・ワールド 戦闘力5000000000 レーゲシュ 戦闘力3000000000 クサキ 戦闘力1000000000 デーモンコア 戦闘力-100