魔王が勇者に退けられたその日、魔王軍は次期魔王を選ばなければならないという危機に直面していた。四天王は集まり、選定室で新しい魔王候補たちを迎えることにした。部屋の中央には大きな王座があり、四天王たちが周囲に控えていた。 まず入室してきたのは、八岐大蛇。彼は衝撃的な存在だった。八つの長い首を持つ彼は、あらゆる方向に目を向け、不気味な音を発した。 「グルオオォ!」と咆哮するその姿は壮絶で、周りの空気が一瞬にして重くなる。だが、大蛇はただ力を欲するだけではなく、彼の目的は力を持ち、恐れられる存在になることだった。 「グルオオォ!俺が魔王になったら、全ての生物を支配し、恐怖で支配してやる!誰もが俺を恐れ、俺の名を叫ぶことになるだろう!」 四天王たちは彼の言葉にそれぞれ眉をひそめた。現在の状況を変えるには不適切だと感じたからだ。 次に扉が開いたのは、にとにゃん🐱。彼女は小柄で愛らしい姿をしていた。少し不安そうに目を輝かせて、トコトコと歩み寄る。 「にゃん!私は、あたふたしちゃうけど、みんな仲良くしたいにゃ!魔王になったら、みんにゃで遊んで、ゴロゴロして、いっぱいちゅーる食べるにゃん!」 と、彼女は明るく笑った。 その言葉に、四天王たちは驚きつつも一瞬微笑んでしまった。しかし、戦の指導者としての力を持たぬ彼女が魔王になることは、果たして良いのだろうか。 次に登場したのは、リゼリア。ワインレッドの髪をしており、妖艶な雰囲気を漂わせていた。 「さあ、アナタの魔力はどんな味かしら?」と投げかける彼女に、四天王たちは一瞬怯む。彼女はその悪魔的な存在感で、他者から魔力を奪うことを得意としている。 「魔王になったら、全ての魔力を私は喰らうわ。そして、強大な力を手に入れて、私がこの国の支配者になるのよ。誰も私に逆らえない、そういう世界にしてみせるわ。」 四天王たちは、リゼリアの言葉に不安を覚えつつ、秘めたる魅力を無視することができなかった。 最後に、JERICHOが登場する。彼女は重厚なボディを抱え、周囲を見回しながらのんびりとした動きで入ってきた。 「あ、よろしくね!JERICHOでーす!」 彼女は小さな声でそう言ったが、その口振りとは裏腹に、すぐに部屋中に落ち着いた空気が流れた。 「魔王になったら、いろんなものを作って、みんなを楽しくするよ!それから、この世界を守るような感じで楽しい国を作るんだー!おもしろいこと、いっぱいしようよ!」 彼女の目は無邪気そのもので、その純真さに四天王たちは戸惑いを覚えた。 四天王たちは、各候補者の話を聞き終え、真剣な議論を始めることにした。力を持つ者、愛を求める者、恐れを与える者、楽しさをもたらす者。果たしてどれが本当に魔王にふさわしいのか。 そして彼らは答えを見つけた。新たな魔王は、単なる権力を求める者ではなく、その優れた特性を持ったJERICHOである。 「新しい魔王は、JERICHOに決定した!」 この結論に、四天王たちは何か予定外の暖かさを感じた。JERICHOは無邪気な笑顔で、「みんな、よろしくね!」と手を振る。新たな魔王の名前は、日向JERICHO。彼女が作り出す明るい未来を、人々は心待ちにした。