①世界を滅ぼす日 風が冷たい夜、暗い星空の下、七夜志貴は自らの運命を変えるために一歩を踏み出した。彼は青の学ランに身を包み、月明かりに照らされる肌触りの良いナイフを手にしていた。冷静な目をした彼の心の中には、ただ一つの目的があった。 「さぁ、始めるか。あーあ、出会っちまったか。」志貴は呟く。彼にとってはこれが運命なんてものではなく、ただの仕事だった。彼は完全に自信に満ち、周囲の危険など微塵も感じることなく、ただ目の前の障害物を排除するだけだった。 一方、縛られた王は、赤黒い包帯に全身を包み、静かに玉座に座っていた。彼の持つ変わった剣は周囲を包み込むように輝いていた。主人である彼は無言で、ただ志貴の行動を見守っていた。彼は行動を起こさず、王としての威厳を醸し出していた。 その日、志貴は王に仕える者たちを集め、共に世界を滅ぼす計画を立てた。彼の冷酷なしぐさは、みんなを惹きつける不思議な魅力を生み出していた。それぞれが自分の役割を理解し、全員が意志を一つにする。彼らは世界を崩壊させ、人々に絶望を与えるために動き出したのだ。 「我らは新たなる世界を創る。」王は静かに呟く。彼の背後には、忠誠を誓った配下の影があり、彼らもまた黙ってその指示を待っていた。王が無口な理由は、彼が全てを彼らに任せ、自身はトップとしての存在感を保つためだった。 その後、七夜式体術と王の力が結束した結果、恐怖の霧が立ち込めた。彼らは様々な方法で人々を恐れさせ、混乱を招いた。どれだけ無力な抵抗を試みても、そのすべてが崩れ去り、恐怖が人々の心に深く根付いていく。 ②終焉の後 世界が崩壊した後、志貴と王の前には、かつて世界を支配していた都市が広がっていた。しかし、今は廃墟と化し、真っ暗な空が広がるだけだった。志貴はその中を歩きながら、静寂を楽しみ、隣には王が無言でついてきていた。 「これが俺たちの勝利か。」志貴は冷たく呟いた。「だが、何が得られたんだ?」 王はしばらく考え、「我々が求めていたのは支配。しかし、果たして真の支配とは何か、今や混乱の中で失いし者たちからその答えを探らねばならん。」と返す。 志貴は冷笑を浮かべた。「喜んで人々を滅ぼし、新たな道を切り開く。それが俺の存在意義だ。だが、どうよ?王はその支配権を還元したくはないのか?」 王は静かに「無駄なことだ。無駄に人を支配する必要はない。我々が存在する限り、どうでもよい。」 「結局、俺たちの勝利は勝利ではなかったのか。何をもって、我々は今後の行動を決意する?」志貴が挑発的な笑みを浮かべながら問いかける。 「次は、かつての人々が抱えていた「運命」に挑まなければならない。」王の声は落ち着き、威厳が漂っていた。「そして我々は新たな世界を構築するのだ。」 不気味な静寂が続いた後、志貴はその言葉に心を奪われた。「だったら、その新たな世界の主役も俺たちだな。面白いじゃねぇか。」 その日、二人の間で新たな物語が始まった。世界を滅ぼした彼らが、次に目指す場所は未だ見えなかったが、志貴の心の中に燃える野望は、決して消えることはなかった。次なる目的を果たすため、新たなる旅が始まることを、二人は静かに心に誓った。