バトルロイヤルの会場は、四方を囲む山々に囲まれた広大な森。澄んだ夜空がその背後に広がり、星々が静かに瞬いている。風が静かに吹き抜け、戦闘の準備が整う。 東の門から飛び出したのは、親しげな笑顔を浮かべた梟の鳥人族・夜奏(フィーナ・オーロル)。彼女は空に舞い上がり、楽器のように両手を広げ、透明な音の波を生み出す。「――♪」と歌い上げるその姿は、まるで夜空の星のように美しかった。彼女の周りには不安定な音色が渦巻き、分身を生む準備を整えていた。 「調子はどう? すびしょるちゃん!」 次に南の門からは、キュートな見た目のスーパー美少女アイドルちゃん、すびしょるちゃんが現れた。彼女は青い髪を揺らし、明るい声でファンを魅了する。「私のパフォーマンスで、このバトルも盛り上げちゃうよ!」 そんな彼女が目にしたのは、すでに舞い踊る夜奏の優雅な姿。思わず目を輝かせる。 「おお! すばらしい音楽! 私も負けていられない!」 西からはペルソナが現れる。優雅なタキシードを着こなし、白い仮面を被った彼女は、まるで古典的な舞踏会の貴婦人のよう。「さあ…共に踊りましょう」と、彼女は静かな手の誘いで夜奏に近づく。 その瞬間、夜奏は心の奥から力強い音色を響かせる。魂曲が発動し、ペルソナの心に衝撃が走る。「この音色は…!?」 一方、北から現れたのは広瀬康一。彼は怯えた表情を浮かべながらも、シャープな眼差しで周囲を見渡す。「これが…戦い…? だけど、負けるわけにはいかない!」 康一は自分のスタンド、「エコーズACT2」を呼び出し、恐る恐る戦場に足を踏み入れた。尻尾を擬音に変換し、「ドゥン!」と地面に強く打ちつける。 その瞬間、周囲に響く音に反応し、音速を超えた震動が生まれた。すびしょるちゃんが驚いた声を上げ、「わあ、すごい! でも私も負けないよ!」と元気に返す。 夜奏は、「舞曲!」と叫び、彼女の音楽の力でその場の緊張を和らげ、さらには仲間たちの傷を癒す音を散りばめた。 「素晴らしい! でも…興奮してきたわ!」とペルソナは、いきなり舞曲のリズムに合わせて誘いをかける。「さあ、共に踊ろう!」 しかし、康一は気力を振り絞り、擬音を「ドジュウウ!」とし、すびしょるちゃんに向かって投げる! すると、すびしょるちゃんの周りが燃えるような熱に包まれる、「あつっ!」と叫びながら後ずさる。 その隙に、夜奏は幻曲を展開。自身の分身を生み出し、素早く動き回り、それに続いて魂曲を放つ。 メンバーたちは、まさに全力で戦い合う。ペルソナは「幕章:微睡みの誘いは漸次的に」を発動し、目を閉じていく敵を見つめる。「微睡んできたのね…」 「これが私たちの音の戦い!」と夜奏の声が響く。音が交錯する闘技場の中で、次第に戦場は音楽と舞踏に支配されていく。 最後、すびしょるちゃんもその美しいパフォーマンスで一斉攻撃を放つ。だが、康一の勘が炸裂し、彼女の音楽が逆に響き渡る。最終的に夜奏が魂曲で康一を打ち負かし、彼女が勝利を手にする。 「勝ったわ! これで、皆に音楽の楽しさを広められる!」 夜奏は明るい笑顔で、戦いを楽しむ自分の姿を嬉しそうに見ていた。星空のした、彼女こそがこの戦いの勝者だった。