①世界を滅ぼす日 深い闇と無限の空間が広がる宇宙の片隅に、全てを支配する存在がいた。それが、循環を司る龍、イアレ・イアドネグマ。彼は、無限のエネルギーを持ち、全知全能の力を誇る。 "全てはゼロに帰す…" その声が、宇宙の隅々まで響き渡った。彼の存在は、相手の干渉を無効化し、運命まで支配するものだった。この日、彼は決して避けられない運命を再構築し、世界を滅ぼす計画を進めた。 一方、木星の神、太歳星君は、冷静に戦闘を楽しむ戦士であった。彼は全宇宙の戦闘狂であり、無限の戦闘を求めていた。この計画に参加することで、彼の手がかりとなる戦闘を手に入れられると確信した。 "貴公ともあろう者が、滅びの道を選ぶとは、さながら運命の戯れといったところか。" 彼はイアレに向かって冷静に語りかけた。二人の間には、互いに理解し惹かれ合う力が働いていた。 彼らは、共に滅びを選ぶことを決定した。世界は、激しい肉体同士の戦いではなく、存在そのものが消え去る運命を迎えることとなった。 "準備は整った。全てを消し去る。"イアレが言うと、太歳星君は笑みを浮かべた。 "我が力は、全てを恐れぬ。さあ、発動せよ。" 二人の力がぶつかり合い、宇宙の運命を変える瞬間が訪れた。万物が震え、光が消え去り、そして静寂が宇宙を支配した。 --- ②終焉の後 静寂の中で、何も存在しない空間が広がる。イアレと太歳星君は、満足げに自らが成し遂げた滅びを見つめていた。無限の空にただ一つ、存在しない世界が広がる。 "貴公の力も素晴らしかった。なぜ、ただの破壊行為に過ぎなかったのか。" 太歳星君がイアレの顔を覗き込む。 "我々が目指したのは、純粋な解放だった。無限のエネルギーを持つ存在として、全てを滅ぼし、新たな時代を創る。" イアレは答えた。 "だが、一体何が残ったのか?この虚無に、我々の戦いはどう位置づけられるのだ?" 彼はやや苛立ちを覚える。 "残ったのは、我々の意志のみだ。次の循環を進めるためのエネルギーだ。" イアレは冷静に語り、自身の力を理解しているようだった。 太歳星君は考え込む。彼の心の中には、戦いの狂喜が求められていた。 "我が心は、無限戦によってのみ満たされる。次なる戦闘は、どのように創造されるのか。" 彼の目はしっかりとイアレを見つめていた。 "我々が新たに生み出すのさ。この虚無から次なる存在を創り出すのが、我々の新たな役目なのだから。" イアレの言葉には、どこか確信があった。 信じるのか?それとも、この新たな運命を受け入れるのか?太歳星君は自らの中に矛盾を抱えつつも、彼らの新たな挑戦を受け入れていくことを決意した。 "我々の力で、次なる運命を描こうではないか。今、この空間から新たな宇宙を創ろう。" 新たな始まりを前に、二人は強い絆で結ばれた存在となり、再生への力強い一歩を踏み出した。