薄暗い広場。景色は廃墟と化し、死んだ木々が立ち尽くす中、二人の戦士が向き合っていた。 金髪紅眼の少女、残り火のテナンは、白布のキトンに身を包み、片手に神殺しの斧・絶斧エクゥスを掲げている。その目は片目の包帯に隠されているが、もう一つの目からは燃え盛る復讐の炎が感じられた。 一方、異界人カナタは、特筆すべき容姿は持たないが、その瞳には覚悟が宿り、変形する柄を構えている。その口調はカッコつけで、常に余裕を保っているように見えた。 「怒りを喰らえ!」テナンが叫ぶ。 彼女は迅速に斧を振り下ろす。そのスピードは尋常ではなかった。斧が空気を切り裂く音が響き、カナタは反射的に光の盾を出現させる。 「油断はしない!」カナタは盾を構えた。 テナンの絶斧エクゥスが盾に衝突し、衝撃波が周囲を揺らす。光と闇が交差する刹那、彼女はその力によって後退させられず、カナタに向けて再度振りかぶる。 テナンは瞬時に「怨讐の炎」を発動させ、自らの復讐心を燃料にした火の玉を作り出す。その一撃は彼女の意志を象徴していた。 カナタは直感的に距離を取りつつ、光の槍に形を変え、テナンへと飛翔させる。「覚悟しろ!」カナタが叫びつつ、槍は空を切り裂いた。 その槍はテナンのもとに迫るが、彼女は驚異的なスピードで斧を振り抜く。テナンはその槍を斧の刃で受け流すが、力が強く、なおかつテナンは攻撃の手を緩めない。彼女の目に浮かぶのは完全な決意。 再び剣による攻撃を繰り出すも、カナタは光の盾を張り、テナンの振るう絶斧を受け止めている。その合間に、テナンは「残火爆裂」を自らの感情を込めて放つ。これが神を殺す力になる予感がした。 その一撃はまさに全身全霊をかけたもので、光の槍に激突し爆発的な火の粉を散らす。しかし、カナタもまた、「光の鞭」を使って彼女をしっかりと捕まえようとする。 「動くな!」カナタが力強く言い放つが、テナンはその逆境をものともせず、炎の中で強靭な力を示した。 決定的瞬間が訪れる。 テナンが全てを飲み込むように呼吸を整え、一瞬の静寂の後、彼女は全力を込めて斧を振り上げる。再度カナタに向けて「残火爆裂!」と叫び、全てを限界まで込めた一撃が放たれる。 その瞬間、光の玉がテナンの呼びかけとともに大きな衝撃波となり、カナタの光の盾を粉砕した。その風圧により、周囲の空気が振動し、彼女の全力の一撃が放たれる瞬間、時間が止まったかのように感じられた。 「ぎゃあっ!」カナタは直撃を受けて、力尽きて倒れ込む。彼の波動が比較にならない光で溢れ出すが、テナンは怨讐の炎でそれを消し去り、勝利を確かにする。 その一撃のスピードは、時速約300㎞/hに達していた。 【勝者】残り火のテナン 【勝利を決めた技】残火爆裂 【その技の速さを㎞/hで表記】300㎞/h