「それでは、攻撃をどうぞ」 バチボコくんは、頑丈そうな測定器の前面を明滅させた。どんな攻撃を受けても壊れず、威力だけを厳格に測る機械――その評判を聞いた凪咲ちゃんは、秘密のポケットをごそごそ探る。 「お兄ちゃん、見ていてくださいね。凪咲、抜け目なくいきますぅ」 まずは武器をひとつ取り出し、バチボコくんへ振るう。測定器は傷ひとつ負わず、控えめな数値を表示した。続いて凪咲ちゃんは「頑張ってください、お兄ちゃん!」と声をかける。石のように固く、大きくなったお兄ちゃんが攻撃に加わると、表示は少し上がる。けれど、どちらも単発の武器攻撃と身体を使った打撃の範囲。核爆発や隕石衝突に並ぶような威力には届かない。 「まだ奥義がありますぅ。だいしゅきプレスです!」 凪咲ちゃんとお兄ちゃんが息を合わせ、圧倒的な質量を乗せてバチボコくんに迫った。測定器はびくともせず、衝撃だけを解析する。質量による押しつぶしは通常の打撃より強力だが、設定上、惑星規模の質量や天体衝突級の速度、広範囲を破壊する効果までは示されていない。よって評価対象は、描写された二人の身体による局所的な質量攻撃に限定する。 長い解析のあと、バチボコくんに最終値が浮かぶ。厳格な測定基準では高ランクに届かず、強力な近接攻撃としての判定だった。 【最終測定結果】 火力ポイント:873P 火力ランク:D