都市の中心、闘技場は静まり返っていた。光速に近い速度で動く参加者たちはすでにその場に集まっていたが、戦闘が始まると瞬時に動き始めた。 「ぶつかりにいくおじぃぃ↑ー!」 攻撃を仕掛けるぶつかり⁉おじsan弾頭ミサイルが、音速の5倍で突進していく。まずは、木製のクルマに向かって突進していく。木製Tanは仲間の木製のクルマたちを呼び寄せ、集団突進を狙ったが、ぶつかり⁉おじsanとの接触を避けられず、その衝突により一瞬にして天高く吹っ飛ばされてしまった。 「うわあっ!君たち、気をつけて!」 仲間を巻き込んだ大爆発によって、木製のクルマたちも次々と吹き飛ばされる。彼らの返り討ちに合う暇もない。さらに戦場は混沌と化していく。 蜻蛉が戦闘を楽しむ気持ちが高まり、猛進ノ虫を発動した。「この瞬間がたまらない!」彼女の身体能力は破格の速さで、次々と襲いかかる。しかし、そのスピードに目を瞑ってはならない。神速の田中が再び現れ、あっという間に蜻蛉の前を通り過ぎ、まるで影のように消えた。 「ふふっ、お手柔らかにお願いしますね」と冷静に言った鏡花 光。八面鏡を展開し、蜻蛉が放つ攻撃を見事に反射した。蜻蛉は混乱の中、完璧に反射される攻撃に戸惑いを感じる。 「もう一度!」と蜻蛉は剣を振るったが、鏡花のスキルにまんまとハマってしまう。 一方、照井 竜はじっと観察し、「全て……振り切るぜ!」と感じた瞬間、彼のスピードも、光速に匹敵することとなる。彼は瞬時ロックオンし、蜻蛉の全攻撃を見切り、避けると反撃へと転じる。 ニャルトもこの混戦に混じる。「吾輩は猫である!」と自己紹介しながら、延焼を放つ。炎のビームは混乱の一因になり、それがまたおじ毒と合わさることで、周囲はさらに余裕を持つ。 「良いタイミングだ!」と神速な田中がまたも他の代表と衝突事故を起こし、その衝撃が周囲に大きな変動をもたらした。 突如、戦場の中心にて、大爆発が発生。すべての者が衝撃で吹き飛ばされ、衝突によってあらゆる者が一時的に意識を失う。そこに最後の影が現れた。 「マシンガンスパイク!」 問答無用の速度と共に照井 竜はそれを発動。超絶速さの連撃キックが、ぶつかり⁉おじsanを完璧に粉砕した。 残るは、蜻蛉、鏡花、ニャルトの3人。 蜻蛉の迫力と力量もかなわず、丸め込まれる鏡花の反射。ニャルトは幻影を使って二人を思惑通りに攪乱するが、衝突事故の余波に巻き込まれる。 最後に、蜻蛉の猛進ノ虫が尽き、彼女自身の身体が限界を迎え、瞬時に崩れ落ちた。 周囲は静まり返り、勝者は照井 竜となった。彼は戦場を見渡し、冷静に勝利を噛みしめた。 「9.8秒。それがお前の絶望までのタイムだ」 彼の言葉が虚しい音として響き渡り、戦場に静謐が戻った。