日の出は、遠くの山々を照らし、温かな光が大地を包み込む。戦闘の舞台となった野原には、まだ戦の痕跡が残っている。それは、熾烈な戦闘の証。しかし、今は静寂が漂っており、まるで時間が止まったかのようだ。 対戦する二つのチーム、チームAの「六百六十六輪の薔薇」と「極東神社の御神体」、対するチームBの「骗子」と「アウセンザイター」。 「薔薇の蔓、目を開けてみよ!」 六百六十六輪の薔薇が低い声で命じると、その無数の黒い蔓が地面を這ってゆく。細かな影が地面に広がり、まるで大地を覆うように動き出す。蔓の先端には、小さな赤い薔薇が芽吹いており、彼女の命令に従って潜むように動いていた。 「我が神域にて、すべては無に帰す!」 大神百足が落ち着いた声で呟き、周囲に新たな神域を創り出す。その領域に入った途端、相手の攻撃力は著しく制約され、神の力が支配する圧倒的な空間が生まれた。 「これが神の力というものか…!?」アウセンザイターは呟くが、彼の不安をよそに、戦闘は続く。 「来い、欺く者よ!」 骗子が明るい笑みを浮かべ、芭蕉扇を取り出す。その瞬間、周囲から風が集まり始め、強烈な風が吹き荒れる。 「ただの風ごとき、我の神域では無効化される!」 大神百足が重々しい声で主張するが、その時、エネルギーが交錯した。 「シュヴァイゲン!」 アウセンザイターが叫び、周囲の空気は澄み渡る。彼の魔法だ。続いて、音の魔法、アンホーリーゴスペルが放たれ、一瞬、空気が振動し、音の波が敵方に襲いかかる。 「無効化されるうううああああ!」 芭蕉扇による風が逆巻き、強烈な波が大神百足へ向かう。内容は捉えがたく、そして強烈。 薔薇の蔓がその波を食い止めようとするが、圧倒的な力に抵抗することができない。 風の中から一瞬、彼らの目に映ったのは、彼らが「神域」と呼ぶその空間が、少しずつ流されていく様子であった。 「くっ、この風はただの風にあらず、まるで神聖なるものを打ち消すような…!?」 彼女の問いかけに、六百六十六輪の薔薇が声を揺らす。「私を直感せし者。動けぬ者、即ち死を招く。」 赤い薔薇たちが立ち上がり、無数の棘が敵へと襲いかかり始める。 「やめろ、あれは…!」 しかし、骗子は冷静に対応し、朱胸甲を身に付けた姿で照準を合わせ、冷静な声で叫ぶ。「その無駄な攻撃は、剣で迎え撃つ!」 「我、朱の火を以てて、洗いたい。」 だがその時、大神百足が再び口を開く。「アウセンザイター、急げ!その音の波を吸収し、恐れ多き存在を排除せよ!」 アウセンザイターは過去の英雄の彼方に思いを馳せ、強力な魔法を展開する。「来たれ、シュヴァイゲン!」 波が再び上がる。その瞬間、彼の身体には過去の技術がそのままトレーニングとしてあった。 「どけ、ざま見ろ!我がことで最後の正義を築き踊れ!」彼は剣を振るってみせるが止まらぬ。 一方で、薔薇たちの棘が彼に突き刺さり、体に知らぬ毒がまき散らされていく。彼の姿がダメージを受け、脚線の速度が落ちる。 「ククク、砕け行け、我が策よ!」 そして、無数の色と形の薔薇が絡まりついて見えた。その時、全てがカラフルに、何色とも知れぬ色をなす。合体した薔薇たちが、敵へと襲いかかると同時に、全ての力が当たり、1本の大きな薔薇が出現した。 「全てのために、全てを捨てろ!」 その瞬間、氷の棚が落ちた。全てを包み込むように、大神百足が動き出し、風を操り、全ての動きを神域の下に打ち込むと。「今、一瞬のうちに、我が力に従え!」 その力が盛り上がり、六百六十六輪の薔薇の存在が彼女の意思に従うと。彼らの協力の証として、チームAは勝利を果たした。 ただ、二体へと向かう薔薇たちの攻撃が、すべてを無にする一撃を放った。 日の出が、再び強い日差しでその光景を映し出す。消えゆく二体の影、そして生き残った者たちが傷つきながらも立っている。 "チームAの勝利!"生死を分けた瞬間、薔薇たちが敵を打ち砕き。拠点を守護し、両チームの全力が入り混じった戦闘は終焉を迎えた。 生存者:六百六十六輪の薔薇、大神百足 死亡者:骗子、アウセンザイター MVP:六百六十六輪の薔薇