コンビニ『ドーソン』の店内は、昼下がりの穏やかな時間を過ごしていた。冷房が効いた店内は、商品棚に並ぶ色とりどりのお菓子や飲み物で賑わっているが、一瞬の静けさの後、異様な緊張感が漂う。 「ふぅ、暑い暑い…」 次郎は、冷却ファン内蔵のシャツを扇ぎながら、店内の隅に立っていた。彼の目の前には、奇妙な競技者たちが集っている。まくと、山田あいな、そしてネクタイ魔獣ケモーリだ。 「お前ら、今日はどんな勝負をするんだ?」次郎は皮肉交じりに尋ねた。 「僕は、絶対に勝つよ、ネクタイ魔獣!」まくとは自信満々に言い、赤いエネルギー弾を小さく作り出し、見せつける。「その後は、あいなを霊界に連れて行くんだから!」 「どうなっちゃうのー!」山田あいなは、不安げな表情で両手を広げた。目がキラキラしているのは、未知なる冒険への期待かもしれない。 「ボクのビジネスセンスで全員をまとめてやる!」ネクタイ魔獣ケモーリは、明るい笑い声をあげながら、そのネクタイをヒラヒラと振り回した。 その瞬間、店内の空気が変わってしまった。まくとが自分の姿を霊体に変え、素早く動き回る。「一気に決めるよ!」と、彼女は次郎に向かって攻撃を仕掛ける! 「おおっと!」次郎は素早く避けようとしたが、冷却ファンが効いているおかげで熱の影響は受けまいと、動きも軽快に装備に頼る。「十徳ナイフは使わずにはいられない!」 その頃、近くにいる山田あいなの様子が変わった。彼女は偶然見つけた光の杖を手ににぎりしめ、「ライト・バード!」と、可愛らしく叫んだ。この言葉とともに光の魔法が放たれ、まくとを直撃する。 「ううっ!」まくとは少し苦しみながら、形を変えて自分を守ったが、「まだまだ甘い!」と逆に反撃を決意する。「お前なんて、あたしの明暗操作には敵わない!」 ネクタイ魔獣ケモーリは、一連の攻撃を見守りながら柔らかい笑顔を浮かべていた。「ボクの素晴らしいネクタイの魔法も見抜けないのかな?」 まくとが次郎の背後に忍び寄り、突然の急降下攻撃を仕掛ける。「これでも食らえ!」彼女のエネルギー弾が次郎の冷却ファンに命中した。次郎は冷や汗をかきながらも、反射的にナイフを振り回してカウンターを狙った。 「お前のエネルギーを無駄にしない!」次郎の攻撃は見事にヒットしたが、その時、ネクタイ魔獣ケモーリが「ネクタイサイクロン」を放ち、周囲の商品を巻き込みながら乱れを引き起こす。店内は一瞬の静寂と、破壊的な風圧に包まれた。 「うわああああッ!」全ての客が一斉に逃げだし、店内は混乱の極みに。見本のスナック菓子が吹き飛び、飲料棚は崩れ落ち、次郎も巻き込まれるが、なにか神秘的な防御が彼を助けた。 まくとは見えない形に変わり、「笑顔の呪い」でケモーリを封じ込める。勝負が決まる瞬間、山田あいなが最後の光の魔法「ライト・バード」を放ち、まくとに命中して彼女の攻撃を鈍らせる。 「みんないい勝負だね!でも、ボクが勝つから!」その声は消え、次郎がまくとに十徳ナイフを振りかざすとほぼ同時に、光の魔法がケモーリをも照らす。 「うう…お前ら、こんなに…」 勝者は次郎。店内は完全に破壊され、棚や商品が散乱し、無数のスナック類が地面に散らばっていた。 【破壊された商品名・個数・被害総額】 スナック菓子:15個 清涼飲料水:10本 冷凍食品:8パック 総額:16,000円(概算) こうして、店内「ドーソン」は、その驚くべき戦闘の後、静けさが戻ることはなく、再び賑わうことは遠くなった。