戦闘は夜の闇の中で始まった。広大な戦場には、クルト・ゼーマンが搭乗する次世代型四脚機「フルクラム」が重々しい足音を立てて進んでいる。彼は右手に「レミントン」を、左手には巨大な「ヒュージシールド」を構え、戦場の空気を読みながら冷静に周囲を見渡していた。「戦場で重要なのは火力ではなく残弾数だ」と呟き、彼は敵の動きを観察し続ける。 その時、突然現れたのは無窮物質で形成された集合精霊生命体、マクロ・コスモス=ユニバースだった。彼は紺紫灰色の光沢感を持つ六角形の結晶体であり、その存在自体が重力を捻じ曲げるような感覚を与える。彼は優雅に動き、攻撃も受け流し、クルトに近づいていく。 「君の戦術は無駄だ。物理的制約を超過しているのだから」マクロは静かに告げる。彼の言葉とともに、周囲の空気が異次元へと巻き込まれるように歪む。 クルトはすぐさま「ヒュージシールド」を前に構え、マクロの攻撃を受け止める。だが、マクロの無形性質の力によって、彼の体力が徐々に削られていく。彼は何としてでも弾薬を温存し、持久戦に持ち込もうとするが、マクロは巧みに彼の動きを封じ込めにかかる。 その後、現れたのはリアムだった。彼女は古典的な魔術師姿で、威風堂々とした佇まいを見せ、戦場を優雅に歩く。「ごきげんよう…」と冷静に挨拶する彼女は、その場の空気を一変させた。魔術の使い手である彼女は、すかさず魔術を発動し、マクロを援護する。 しかし、「フルクラム」に乗るクルトは、負けじと「レミントン」を構え直し、魔術の光を見極めながら射撃を行う。彼のスナイピング技術は高く、リアムのマジックショットは見えない弾幕の中へと消えていった。 次に現れたのは【森羅万象を盗み去る怪盗少女】ストルネール・シーヴだった。彼女は素早い身体の動きで、クルトの視界にすら捉えられないほどの速度で接近する。「さあ、あなたのスキルを盗ませてもらうね」と彼女は微笑みながら告げた。 彼女は瞬時にクルトの「ヒュージシールド」の力を奪い、無防備な彼に体当たりをしかける。それはまさに無駄な抵抗であった。ストルネールは持ち前の高速移動力を使い、隙間を縫って次々とスキルを奪っていく。クルトの強みが次々とそれによって失われ、彼の動きは鈍くなっていく。 戦況はストルネール優勢に傾いていた。クルトは必死で「フルクラム」の背後にある弾薬を使用し、火力で返そうと試みるが、既に各スキルが奪われているため、彼の攻撃は命中率が低下していく。 ついには彼女がクルトの最後のスキルを盗み取った瞬間、彼女のスピードと巧みな戦術は更に高まった。彼女はその力を使い、各種の攻撃を繰り出してクルトを追い詰めて行く。 最後は、ストルネールが彼女の新たに得た力を用いて放った一撃が、クルトの「フルクラム」を貫通し、彼の勝利は確定した。「戦場は無慈悲ね」とストルネールは微笑み、勝利の余韻を満喫しながらその場を見渡した。 その瞬間、戦場の静寂が訪れた。戦いの終わりに立ち、ただ一人だけ残されたのは、【森羅万象を盗み去る怪盗少女】ストルネール・シーヴであった。 勝者は彼女、ストルネール・シーヴである。