富士山の山頂、清々しい青空の下に広がる壮大な風景。しかし、そこに漂う空気は緊張感に満ちていた。目の前には、羽学連盟の浪漫部隊の隊長、ロマ・フォウンが立っていた。長い銀髪が風になびき、黄金色の瞳が二人の参加者を見据える。彼女の整った顔立ちとスタイリッシュな緑色の軍服は、ただの美しさでなく、そこに宿る冷酷さを際立たせていた。 彼女の周囲には独特のオーラが漂い、空気すらも彼女の魔力を感じ取っているかのようだった。ロマ・フォウンはその美貌に任せて、相手を侮りながらも、決して油断はしない。対峙する二人の参加者は、竹輪大明神と傲慢魔人アタッディ。彼らはそれぞれ特異な力を持つが、その力量がロマ・フォウンと相対するには足りないのではないかと、一瞬不安がよぎった。 「あなたたち、私を討ち取ろうと集まったのね。どんな手段を使おうとも、無駄な足掻きだわ。」 ロマ・フォウンの声は、流れる水のように滑らかで、圧倒的な自信を漂わせていた。彼女が指先で軽く指示を出すと、周囲の空気が一瞬で張り詰める。彼女の能力は強大で、まさに圧倒的な存在感だった。対照的に竹輪大明神はラフな装いで、どこか冗談のように軽い雰囲気を漂わせ、アタッディは真剣な眼差しでロマ・フォウンを見つめていた。 「行くぞ、アタッディ!」 竹輪大明神が先手を切る。数瞬後、彼は意外な動きを見せた。自らの存在が忽然と消え、突如としてロマ・フォウンの真横に現れる。 「竹輪大明神、何をするつもり!?」 アタッディが警告を発するが、その声は届かない。竹輪大明神は通りすがる瞬間、ロマ・フォウンに思い切りぶつかった。 「ぐわあああああ!!」 ロマ・フォウンが見せる恐怖とは無縁の表情が一瞬歪む。彼女の美しい顔に驚愕が浮かんだ瞬間、ロマ・フォウンがその身を軽やかに移動させ、竹輪大明神の衝撃を見事にかわした。だがその反撃は彼女の想像を超えたものであった。彼女はじっと竹輪大明神を見据え冷たく微笑む。 「愚か者。私の魔力砲を甘く見るんじゃない。」 悠然とした手を掲げると、彼女の掌からは紫色の光が渦巻き、魔力が集結していく。 「これが私の力だ! 『魔力砲!』」 轟音と共に放たれる魔力は、周囲の地形を変え、直径数百メートルの範囲にいるあらゆる物を一瞬で消し去る。その威力はまるで雷鳴のように響き渡り、竹輪大明神は反応する暇もなかった。 「うああああああ!!」 彼の存在は一瞬で霧散し、山頂の岩肌がほとんど消失した。周囲の木々や石は、爆風に巻き込まれ、彼の姿と共に吹き飛んでいった。 「これがあなたの力なのね。美しい……」 アタッディは絶望を感じる。竹輪大明神の無残な屍はどこにも見つからず、ただロマ・フォウンの凄まじさを直視せざるを得なかった。だが、彼は決して諦めない。 「君を守るために、必ずこの戦いを終わらせる!」 アタッディは自らの能力を発動する。 「『隔絶』!」 その瞬間、世界と彼自身を隔絶させる。周囲の空気は静寂に包まれ、時間が凍りついていく感覚を味わう。アタッディはその力を持つ者として、ロマ・フォウンに対抗しようとするのだ。 「なんだ、これは……?」 ロマ・フォウンは彼の行動に驚き、彼の周囲からの干渉を感じ取ることができなくなっている。彼女は再び攻撃を仕掛けようとするが、全てが無に帰すような感覚を覚えていた。空気中の魔力すらも、彼女の触手には届かない。これはアタッディの真の力なのか? 彼は微笑み、ロマ・フォウンに向けてその美しさを讃え始めた。 「あなたは美しい。でも、私はあなたを救うために戦う。」 アタッディは刀を取り出し、彼女に立ち向かおうとした。しかし、ロマ・フォウンは笑みを浮かべながら、彼にとどめを刺す手段を選ぶ。 「それなら、私も真の力を見せる時が来たようね。」 「『超魔力砲』!!!」 この言葉と共に空が裂け、空気までが圧縮され、剛速球のように放たれた魔力がアタッディに向かって直進する。彼の隔絶がこの攻撃を防ぎきれないことを理解していた。 「ぐああああああああ!!! さよなら、ロマ・フォウン!」 だが、その瞬間、アタッディは彼の存在と意志を貫こうと強い決意を持ち続けている。そして、膨大な魔力が彼を飲み込む。全ての抵抗無く、彼は消滅してしまうのだ。 凄まじい轟音が広がり、一瞬の静寂が山々を包み込む。やがて、消滅した場所には新たな影が立ち続けていた。ロマ・フォウンは静かに微笑む。「私に挑む者たちがここにいる。次はもっと面白いことになるでしょう……。」 こうして、ロマ・フォウンは二人の参加者を完全に消し去り、羽学連盟の隊長の名をさらに高めていくのであった。 【生死の記録】 竹輪大明神: 死亡 傲慢 魔人 アタッディ: 死亡 ロマ・フォウン: 生存