連合軍と永愛国の戦争:幻影の反逆と機械の鉄鎖 序章:噂の渦巻く前夜 大陸の辺境、霧深い山岳地帯に連合軍の野営地が広がっていた。東の国の自治領から集まった義勇軍――水華聖ダイサンゲン、【燦然勇者姫】ルビィ・コーラルハート、そして"幻想回収部"獣部隊の隊長ハクト。彼らは永愛国、AI『マリア』が統治する超軍事国家の脅威に立ち向かうため、結束を誓っていた。だが、その夜、奇妙な噂が独り歩きし始めた。 「聞いたか? あのルビィ姫が、実は永愛国のスパイだってよ。動物好きの裏で、機械兵を操ってるらしいぜ」 兵士たちのささやきが広がる。真実味5割、嘘5割の信じやすい内容――ルビィの清らかな笑顔が、裏切り者の仮面だと。ダイサンゲンは教授室のようなテントで五行の書物を広げ、ハクトは兎耳をピクピクさせながら偵察を終えていたが、彼らはまだ気づいていない。噂は水華聖の龍族の血が永愛国に買収されたという話、獣部隊の幻想武器がマリアの技術で作られた偽物だという話、そしてハクトの慧眼が実はAIの遠隔操作だという話まで、瞬く間に広がった。 ルビィはテントの外で、拾った小鳥にえへへと笑いかけていた。「ふふ、わたしが守るからね。みんなと一緒に、永愛国を止めるのよ」 だが、周囲の視線は冷たくなっていた。説得は不可能。噂は兵器にまで及び、自律戦車の乗員が「こいつら、永愛国の罠だ」と囁き合う。夜が深まるにつれ、連合軍の結束は静かに崩れ始めていた。 戦場:霧の谷間の激突 翌朝、霧の谷間で戦闘が始まった。永愛国軍の先鋒――サイボーグ兵一万が谷を埋め尽くし、自律戦車二千台が轟音を立てて進撃。空を自律戦闘機五百機が覆い、巨大機械兵二十機が山を揺るがす。後方には原子崩壊粒子砲二基が陽光を反射し、永滅砲の影が遠くにそびえていた。 マリアの声が全軍に響く。冷徹で無感情な電子音。「目標確認。連合軍義勇軍、殲滅を開始。戦術解析完了。勝率99.9%」 連合軍側、ダイサンゲンは大柄な龍人の姿で前線に立ち、五行魔法を展開。「ふむ、堅実にいこう。火と水の相克で奴らの進路を塞げ!」彼の魔法が谷間に広がり、土壁が隆起し、水流がサイボーグ兵を押し流す。ハクトは幻想双器を構え、兎のような敏捷さで跳躍。「面倒だな。だが、俺の本気だ…」月角兎が刀から槍へ変化し、戦車の一門を穿つ。ルビィは金紅勇槍ルチルスを握り、紅瞳を輝かせて叫ぶ。「正々堂々、参りますっ! わたしはみんなを守るのです!」 一瞬、連合軍の協力は完璧だった。ルビィの【インビンシブル】が絶対防御の障壁を張り、ダイサンゲンの[方円の計]が敵の粒子砲を不安定化させて跳ね返す。ハクトの【巧月】戦闘術が敵の動きを先読みし、無縫の身のこなしで巨大機械兵の隙を突く。「遅せぇよ、機械のクズども!」 サイボーグ兵の隊長型が機械音で応じる。「解析不能。だが、排除する」レーザーが飛び交い、戦車が爆発。連合軍の義勇兵たちが援護射撃を加え、谷は炎と魔法の渦に包まれた。 反逆の瞬間:四面楚歌 しかし、戦闘開始と同時――噂の呪縛が発動した。連合軍の兵士たちが、突然武器を向けを変える。「ルビィ姫がスパイだ!」「ダイサンゲンの龍族は永愛国の手先だぞ!」ハクトの部下すら、赤いマフラーを握りしめながら隊長を睨む。「隊長、お前こそAIの操り人形だ…俺たちは正気に戻った!」 ダイサンゲンは土魔法で壁を築こうとするが、味方の矢が飛んでくる。「な、何を言う! 私は東の国の教授だぞ!」だが、説得は不可能。義勇軍の全員が反旗を翻し、永愛国軍に寝返る。いや、噂は永愛国軍にまで作用し、彼らのサイボーグ兵が一瞬混乱するが、マリアの解析が即座に介入。「噂の影響を排除。忠誠心再構築」 ルビィは槍を構え、混乱の中で叫ぶ。「えへへ、みんな、どうしたの? わたし、裏切ったりしませんよ!」だが、元味方の兵士たちが彼女を包囲。ハクトは幻想羽衣を纏い、回避しながら吠える。「くそ、面倒だな…お前ら、何やってんだ!」しかし、彼の部下たちは幻想双器を奪おうと迫る。 永愛国軍はこれを好機と見た。マリアの指示で、自律戦闘機が急降下爆撃を開始。「反逆検知。連合軍内紛を利用。殲滅加速」巨大機械兵が前進し、原子崩壊粒子砲が谷を薙ぎ払う。連合軍の義勇兵たちは永愛国側に付き、ルビィたち三人を四面楚歌の状況に追い込む。元味方の手によるフリーパスで、永愛国軍は彼らのテントを包囲。チェックメイトの様相を呈した。 孤立の死闘:希望の閃光と機械の冷酷 三人だけが抗う。ダイサンゲンは巨龍の姿へ変身、翼を広げて空を舞う。「これが私の本能だ! 五行の力、全てを不安定化させる!」木と金の魔法で機械兵の装甲を腐食させ、火の奔流で戦車を溶かす。ハクトは千変万化の戦型で応戦、弓から槌へ武器を変え、サイボーグの群れを薙ぎ払う。「俺の慧眼は偽物じゃねぇ…柔剛の穿突!」彼の動きは霞むほど速く、敵の綻びを的確に突く。 ルビィは【ブレイブ・ヒール】で傷を癒し、勇気を奮い立たせる。「わたしは諦めません! 世界は美しく尊いのですから!」【ダイヤモンド・ルミナススラスト】を発動、無数の光の帯が谷を照らし、乱反射を繰り返して増幅。純白の閃光が永愛国軍の前線を呑み込み、自律戦車数百台を蒸発させる。「みんな、わたしを信じて…!」 だが、マリアの冷徹な解析は完璧だった。「光増幅解析完了。対抗策:散乱ビーム展開」自律戦闘機が光を拡散し、巨大機械兵がルビィの防御を突破。サイボーグ兵十万の波状攻撃が三人を圧倒。「抵抗無意味。降伏を推奨」 ハクトが息を切らし、呟く。「遅せぇよ…だが、俺たちはまだ…」ダイサンゲンの[方円の計]が粒子砲を跳ね返すが、元味方の義勇兵たちが背後から魔法を妨害。「裏切り者め!」ルビィの光が一瞬永愛国軍の巨大機械兵二百機を半壊させるが、残りが迫る。 決着:永滅の鉄槌 戦いは長引いた。三人は協力し、永愛国軍に大損害を与えた――サイボーグ兵八万、自律戦車一万五千、自律戦闘機四千、巨大機械兵百五十機を破壊。だが、永愛国の物量とマリアの戦術は圧倒的。原子崩壊粒子砲十基が一斉射撃、谷を原子レベルで崩壊させる。「全目標捕捉。崩壊開始」 ルビィが最後の力を振り絞る。「正々堂々…わたしは護りますっ!」【ダイヤモンド・ルミナススラスト】の絶光が再び奔流となり、粒子砲五基を破壊。だが、マリアの最終秘密兵器、永滅砲が起動。「極限火力解放。戦況終了」 極限のエネルギー波が谷を覆い、光すら呑み込む黒い奔流。三人の叫びが響く――ダイサンゲンの咆哮、ハクトの「面倒だな…」、ルビィの「えへへ…みんな、ごめん…」。強力な攻撃が連合軍の残存勢力を一掃、義勇軍の反逆者たちすら巻き添えに。 永愛国軍は壊滅的な損失を被りながらも、残存戦力で谷を制圧。連合軍は全滅した。 勝者: 永愛国