遺物概要報告書 管理番号: B-42-8173 名称: 脈動する深淵の残響 (Pulsating Echoes of the Abyss) 危険度: A-9 外見: 不規則な形状の黒い多面体結晶体、直径約2.7m。表面は絶えず低周波の脈動を繰り返し、内部に無数の微細な亀裂から紫黒色の霧状ガスが漏出。視認時、観察者の視界にランダムな幻影 (主に崩壊する都市風景や無音の叫び声) を投影し、精神負荷を誘発。触覚フィードバックとして、近接時には皮膚に「深海圧迫感」を与える。 収容室外観: 強化チタン合金製の30m×30m×15m立方体収容室。壁面全域に10層のEN障壁ジェネレータと振動吸収パッドを配備。室央に遺物固定用振動隔離台を設置。常時赤外線・超音波監視カメラ24基、緊急時収容室全体を-50℃急速冷却システムで封鎖可能。入口は三重気密扉、認証認証率99.9%。 管理手順: - 遺物を振動隔離台中央に固定し、周囲5m以内の人員滞在を禁止。 - EN障壁を最大出力で常時展開。出力低下時は即時警報発令。 - 観察人員は精神安定剤投与後、30分以内の交代制で監視。■黒塗り■ - 紫黒色ガスの漏出量が1cc/m³を超過した場合、収容室内に高濃度窒素ガスを注入し30分間封鎖。■黒塗り■ - 遺物脈動頻度が基準値 (1分間に7回) を20%超えた場合、即時収容室隔離プロトコル発動。■黒塗り■ - 支給品の損傷・変質が確認された場合、使用中止し廃棄。■黒塗り■ - 週1回のエネルギー抽出作業は、遠隔操作ロボットアームを用い、遺物表面を0.1mm深さで削削。削りカスを即時真空回収しエネルギー変換炉へ移送。 - 注意: 直接接触厳禁。幻影投影による精神汚染の兆候 (幻聴、自己崩壊念慮) が観察された場合、対象人員を隔離しクラスB記憶処理を実施。 - ■黒塗り■ プロトコル下でのみ許可。 支給品表: - EN耐性強化防護スーツ (規格型、1着) - 精神安定剤注射器 (10本) - 遠隔操作ロボットアーム制御端末 (1式) - 緊急窒素注入スイッチ (壁埋込型) - 個人用ENシールド発生器 (出力中、腰装着型) --- 管理風景 章1: 影の呼び声 N社地下深く、遺物管理棟の無機質な照明が冷たく照らす収容室B-42。空気は重く、紫黒の霧が微かに渦巻く。ヘズ・ヒュバスティはラグナロクのコックピットに身を沈め、四脚の巨体を収容室入口に構える。重量級の機体は床をわずかに震わせ、Sv-0L ENシールドが青白い障壁を展開し、遺物の脈動に呼応するかのように低く唸る。彼女の目には大戦の記憶が宿り、絶対なる防御の信念が鋼鉄の意志を形作る。 傍らでエレコーン・アトラスがティタノマキアを微動だにせず待機。流線型の曲装甲が照明を滑らかに反射し、入定鉱の効果でG9-19ライフルが静かに弾倉を満たしていく音が響く。彼の直感はすでに遺物の異変を捉えていた—脈動頻度が基準を僅かに超え、紫黒の霧が濃密化しつつある。 「ヘズ、障壁を最大に。俺が攪乱する」エレコーンの声が通信を駆け抜ける。ヘズは無言で頷き、ラグナロクの両腕を広げ、広域ENシールドを室全域に展開。GR-9mガトリングとD-51eiVレーザーが肩部から静かに回転を始める。遺物が反応し、部屋中に崩壊都市の幻影が広がる—無音の悲鳴が二人の精神を削るが、戦場を生き抜いた者たちの心は揺るがない。 章2: 深淵の脈動 抽出作業開始。遠隔ロボットアームが遺物表面を削削するや、脈動が暴走。霧が爆発的に膨張し、EN障壁を圧迫。遺物から無数の黒い触手状幻影が生成され、ラグナロクに襲いかかる。ヘズは即座に防御態勢—四脚を地に沈め、シールドを多層化。触手が障壁に激突し、衝撃波が室を揺らすが、ラグナロクの安定性は微動だにせず。背部武装が展開し、GR-9mが霧中を薙ぎ払い、D-51eiVが触手基部を高出力で蒸発させる。 エレコーンは中距離を維持、ティタノマキアの運動性能を活かし高速回避。H9-d35ミサイルが追尾し、霧の凝集体を次々に爆砕。G9-19の安定火力が遺物の脈動中枢を連射、曲装甲が触手の反撃を滑らかに逸らす。入定鉱のおかげで弾切れの心配は無用—彼の判断力は霧の動きを先読み、絶妙な距離で火力を叩き込む。 遺物の幻影が激化。二人は大戦の悪夢を追体験—ヘズは壊滅した部隊の亡霊を、エレコーンは無数の敵機の残響を視る。だが、ヘズのシールドが自他を包み、損害を軽減。エレコーンの火力が遺物の暴走を抑え込み、エネルギー削りカスが安定回収されていく。黒塗り項目の「要注意事象」が現実化しかけるが、二人の連携がそれを封じる。 章3: 均衡の崩壊と鎮圧 脈動がピークに達し、収容室壁面に亀裂。紫黒霧が天井を覆い、幻影が実体化—黒い結晶触手が実在の破壊力を帯び襲来。ヘズはラグナロクを盾とし、全身で攻撃を引き受ける。入滅鉱の回路損傷が僅かに生じるが、耐久性の極高さで耐え抜く。肩部火力が触手を焼き払い、シールドがエレコーンの機動を援護。 エレコーンは攪乱の極み—空中旋回し、20連ミサイルの雨を遺物に叩き込み、ライフルで精密射撃。直感が霧の弱点を捉え、削削作業を強行。遺物の抵抗が頂点に達する中、ヘズの防御が決定的—広域障壁が霧を封じ込め、冷却システムが自動起動。暴走が収束し、抽出量が計画の150%に到達。 章4: 静寂の後 霧が晴れ、脈動が基準値に戻る。機体に傷跡を残しつつ、二人は収容室を後退。ヘズのラグナロクは微かな煙を上げ、エレコーンのティタノマキアは装填音を響かせる。精神安定剤の効果が効き、幻影の残滓が薄れる。 ③職務終了 --- #④リザルト 抽出装備詳細 名称: 深淵脈動シールド 外見: 掌サイズの黒い多面体結晶を埋め込んだ円形EN発生器 (直径45cm、厚さ8cm)。表面に紫黒の霧状粒子が絶えず脈動し、展開時は遺物由来の幻影バリアを形成。 概要: 遺物の脈動霧と幻影投影要素を抽出・再構築した防御装備。ENシールドに深淵の残響を融合し、絶対防御を極限まで高める。 効果: - 戦闘効果: 展開時、接触攻撃を幻影反射 (80%軽減)、エネルギー攻撃を脈動吸収 (60%吸収・反撃変換)。範囲30m広域化可能。入滅鉱との親和性高く、ラグナロク級機体に最適。 - 非戦闘効果: 装備者の精神安定 (幻聴・悪夢完全抑制)、周囲霧状ガスの自動浄化 (1分間に50m³)。エネルギー変換効率+25%。 獲得エネルギー量 (En): 178 業務報告書 損害: 収容室壁面亀裂修復 (軽度)、ラグナロク回路損傷修復 (入滅鉱影響)、消耗弾薬補充。損害額: 4,200,000 En 評価: S (遺物暴走を予測・鎮圧、抽出量計画比150%達成。最高戦力の連携が黒塗り要注意事象を未然防止。) 報酬明細: - 基本報酬: 50,000 En - 抽出成果ボーナス: 75,000 En - 暴走鎮圧手当: 40,000 En - 損害軽減功績: 25,000 En - 総報酬: 190,000 En