闇が支配する静寂な夜、星十字騎士団の一員たちが集結していた。彼らは敵同士でありながら、共に一つの運命を共有していた。争いは生き残りを賭けた一戦、その勝者は神の力を得て、新たな道を歩むことになる。今宵の戦いの幕が上がる。 --- 白い隊服。彼の名は、氷の神格者の実兄である男性。身長197cm、彼はその美しい姿と共に、彗執の美、願幻の氷を携えている。仲間たちの重圧が彼の肩にのしかかるが、彼は微動だにせず、静寂を保っていた。 「失せろ。貴様に構う暇はない。」 その言葉を残し、彼は凍えるような冷気を周囲に広げた。彼の心に潜むのは、自己顕示欲と、神の威厳。この戦いで何を何者かに変わるか、ただそれを求める。 次に目を向けるは、優しい心を持つ者だ。彼の名はオクラ。時を操る能力を持ち、助け人としての役割を果たそうとしていた。彼は仲間を思い、戦いの前に優しさを選ぶが、どうしても心は重く、その選択が誤りでないことを願う。 「無理そうなら、せめて気絶させる。そして浄化する。」 その言葉が深い決意を示すものの、彼もまた戦う者。無垢な心の裏には、冷徹な判断が隠されている。彼は仲間を救うための手段を選ぶが、それが最終的な争いの導火線となることに気付いてはいなかった。 そこに現れたのは、ラフエ。彼は人間どころか、魔族をも軽く扱うほどの力を持ち、長きにわたり時代を生き抜いた知恵者だ。彼の目には、冷静さと博識が宿っていた。 「無駄な争いはやめるべきだが、私は悪くない。全ての者に助けを求められる。」 その申し出に対して、彼もまた心のどこかで戦いたいという欲求が踊っていた。しかし、彼は決して単純な意図を持たない。人々を見守りたいという思いと、魔族の思惑とのジレンマに揺れながら、自らが選択する運命を天秤にかけていた。 戦場には狐月の影も忍び寄る。二重人格を持ち、狂気の中にも理性がある。だが、彼女の性格は裏表であり、いずれかの人格が勝つと思われた。 「アハハハハッ!全てを破壊してやる!」 興奮した様子で挑発する彼女に、他の者たちは視線を向ける。彼女の力は圧倒的であったが、仲間を翻弄するその姿が争いを更に苛烈にしていた。 そして、最後に出現するのは、若き大怪盗のシーヴ。彼女は優雅さを備えながらも、その本質は策略と悪戯心に満ちている。次々と強敵を相手にしながらも、彼女の目は必死で見えないスキルを狙っていた。 「貴方の能力、盗んじゃった…♪」 全員が相対し、その瞬間、各々の技を駆使しあう。誰が勝つのか、誰が敗れるのかは定かではない。戦いは恨み、嫉妬、欲望が渦巻き、ついには凍りついたように停止した。 --- 戦の泥沼から最初に抜け出したのは、氷の神格者であった。瞬聖・零厳の一撃で空間ごと凍結させ、思考をも停止させてしまう。その時、心に宿る力は、他の者と明らかに違っていた。彼は一瞬、全てを制することを感じた。 ラフエが放つ魔法の波動も、オクラの浄化魔法も、狐月の狂気も、全ては凍りついた彼の前で静止した。そして、彼の力量が勝ちを決めた瞬間、彼の目には勝利の光が宿っていた。 彼の耳には、仲間たちが訴える絶望や叫びが響き渡る。敗者たちはその力を奪われ、骨と化してしまう。 --- 薄暗い星空の下、勝者である彼は新たな力を与えられた。 1. 氷の神性: 彼は無生物、また生物に影響を及ぼす氷の神格を授かり、完全に凍結させることができる。 2. 空間凍結: 瞬聖・零厳のデュアルスキルを強化し、空間を凍結させたまま移動することが可能になった。 3. 極氷の結界: 戦場全体を凍固し、敵の動きを封じ込める結界を設置する能力を宿した。 彼は戦いの宿命を受け入れ、神の力をもつ「神赦親衛隊」の一員として新たな道を歩むことになった。その目には、明確な光が宿っていた。一つの運命、一つの約束が、今空に輝いている。