空条定石の目の前に、凍の幹部イーメアが立ち尽くしている。彼女の銀髪が冷徹な表情を引き立て、青いローブが冷たい風にふわりと揺れる。定石はその姿を見て、冷たい戦闘の雰囲気を感じ取った。目の前にはただ一人の相手がいる、戦うために。 「新手のスタンド使いか?!」 定石は肩をすくめた後、拳を握りしめる。「この一撃で決めるぞ!」彼のスタンド、スーパーエイジャが隣に現れる。その瞬間、彼の身体がエネルギーに満ち溢れ、まるで大地が轟くかのような気勢が周囲に広がった。 対するイーメアは、冷たい微笑を浮かべて立っている。彼女の氷の魔法が周囲の空気を凍らせ、じわりとした寒気が二人を包む。その美しい舞のような立ち振る舞いは、冷酷さを秘めた冷徹さを感じさせる。「あなたには、冷たさの厳しさを教えてあげましょう。」 定石が一歩足を踏み出そうとすると、イーメアは瞳を細めて、その両手を前に差し出した。瞬間、彼女の周囲の温度が急速に冷え込み、地面が凍るのが見えた。「アイス・キャッスル!」彼女の声が響き渡り、一瞬にして巨大な氷柱が次々と地面から突き出る。それが宙を舞い定石に向かって一直線に突進する。 「エネルギーを放つ!」 定石は、スーパーエイジャを呼び出し、力強く叫んだ。「超赤石波紋疾走!」その瞬間、彼の身体から放たれたエネルギーが、まるで雷鳴の如く閃光を放ち、内部から爆発的な波動が広がった。エイジャがその波紋の力を受け、背後の氷柱が次々と砕け散る。 一瞬の交錯の中、イーメアは微動だにせず、その氷柱を発生させる手を緩めることなく、気を貯めている。「アイス・スケート!」彼女は優雅に舞い、氷の靴を履いて回転しながら定石に飛びかかる。彼女の身に纏った氷が光を反射し、美しいが冷酷さが漂っていた。 定石はそれを見て、内なる力を一気に解放する。「ダララララダラァ!」 スーパーエイジャが長い腕を振るい、連続したパンチを繰り出す。その力は3000tの圧倒的な威力を秘めている。定石に突進するイーメアの周りには、彼女が生み出した氷の魔法があふれんばかりに渦を巻いているが、スーパーエイジャの鉄拳がその全てを打ち破っていく。 二者はついに正面からぶつかり合った。爆音と共に、周囲の氷が粉々に砕け、冷たい空気が一瞬にして熱風に変わった。両者の力が衝突し、互いの魔力と波紋が渦巻く。イーメアの冷たさと定石の熱は拮抗し、白熱した戦闘の場を作り出していた。 さらに、イーメアは最後の力を込めて言った。「私の氷の力を、思い知りなさい!」 彼女は力強く足を踏み鳴らし、周囲の空間が一瞬にして凍りつく。「アイス・ワールド!」一面の氷河が彼女を包み、無数の氷の刃が定石へと殺到する。 しかし、定石は怯まない。「パージ!」彼の声が響くと、スーパーエイジャが放った鎧が、イーメアに向かって飛んでいく。それは太陽の力を宿したエネルギーの塊。一瞬の後、巨大な爆発が生じ、凍った空間そのものを引き裂くように広がった。 凄まじい衝突音がこだまし、场の温度が一瞬にして上昇する。全力を振り絞った二つの技が重なり合い、煌びやかな光と冷たさの融合が起こる。周囲の氷は裂け、その瞬間、今までのすべての煌めきが消えた。 静寂が戻ると、定石は立ち尽くしながらもわずかに息を切らし、反対側にはイーメアが怯むように一歩後退した。そして、そのまま彼女の身体が横たわった。凍った土の上に崩れ落ち、意識を失う。 「勝った……」 定石の顔に勝利の笑みが浮かぶ。その瞬間、心の奥底で沸き起こる火を感じながら、彼は自らの拳を掲げた。「俺の勝者は、空条定石だ!」