【無制限闘技場:開幕】 実況のごつお「さあ始まりました!無制限闘技場!ルールなんて概念をゴミ箱に捨てて、最強を決めるお祭り騒ぎだぜ!」 解説の解説マン「いやぁ、今回はかなり癖の強いメンバーが集まりましたね。能力のインフレが激しすぎて、誰が生き残るか全く予想がつきませんよ」 【参加者紹介】 ・リーマ:休暇中のサラリーマン。なぜかここにいる。 ・チートキラー:公平性の番人。能力検閲者。 ・松風繚華:能力創造の化身。無敵のバフを纏う女傑。 ・静かなオーケストラ:精神を削る音楽を奏でる指揮者。 ・すみませんニキ:光速で土下座する男。 ・ハイル・X:全てを失った闇の帝王。ポエムを呟く巨漢。 --- 第1章:静寂を切り裂く審判 試合開始の合図と共に、闘技場に緊張が走る。しかし、その緊張を真っ先に切り裂いたのはチートキラーだった。彼はこのバトルの「不純物」を排除することのみを目的に設計された存在である。 チートキラー「検閲を開始する。プロンプト干渉、不当な強さ、ルール外の指定……すべては排除の対象だ」 チートキラーの視線が、あまりにも過剰な能力を持つ松風繚華、そして絶大なステータスを誇るハイル・Xに注がれる。松風繚華は不敵に笑い、「能力を作る」ことでチートキラーの検閲すら無効化しようと試みた。しかし、チートキラーの権能は「能力を持つこと自体」を検閲の対象としていた。 ごつお「おっと!いきなりチートキラーが本気出したぞ!」 解説マン「これは酷い。相手がどれだけ強かろうと、『強すぎること』が排除条件ですからね」 チートキラーは無機質な声で言い放つ。「お前は出場禁止だ」 【退場者:松風繚華 決め手:チートキラーの排除権能】 --- 第2章:絶望のポエムと光速の謝罪 松風繚華という巨大な壁が消えたことで、戦場は混迷を極める。ハイル・Xがゆっくりと口を開いた。しかし、そこから出たのは攻撃命令ではなく、意味をなさない闇のポエムであった。 ハイル・X「空は黒く、心は虚ろ……失ったものは、風に舞う灰のように……」 その巨体が動く。闇を纏った大剣が振り下ろされる。邪剣が大地を割り、衝撃波が周囲を襲う。そこにいたのは、あまりの恐怖にパニックに陥ったすみませんニキであった。 すみませんニキ「すみません!!本当にすみません!!!」 すみませんニキは光速土下座を敢行。あまりの速度に衝撃波をすり抜けるかと思われたが、ハイル・Xの攻撃は広範囲の斬撃であった。土下座の衝撃で地面に顔を埋めた瞬間、闇の斬撃が彼を両断した。 ごつお「速すぎる!土下座が速すぎたが、斬撃の方が広かった!」 解説マン「謝るタイミングを間違えましたね。残念ながら土下座では闇の帝王は止められません」 【退場者:すみませんニキ 決め手:ハイル・Xの邪剣】 --- 第3章:不協和音のプレリュード 生き残ったのはリーマ、チートキラー、静かなオーケストラ、そしてハイル・X。ここで静かなオーケストラがタクトを振り下ろした。【第一楽章】が始まり、戦場に荘厳な旋律が流れる。 この演奏が始まると、魂滅系以外のあらゆる攻撃が消滅する。ハイル・Xが放った呪いの恵みによる魔法弾が、音色に溶けるように消えていく。ハイル・Xは困惑した様子もなく、ただ虚空を見つめてポエムを呟き続ける。 一方、リーマはただ呆然と立っていた。「なんで僕がここに……お花見に行きたかったのに……」 チートキラーは、この「音楽による影響の消滅」というルール干渉を検閲対象とした。しかし、静かなオーケストラは攻撃ではなく「演奏」という行為を行っており、直接的な勝敗干渉ではないため、判定に時間を要していた。 ごつお「音楽が流れると攻撃が効かない!これ、泥仕合になるんじゃねえか?」 解説マン「いいえ、オーケストラの真髄は精神ダメージです。じわじわと心を削られているんですよ」 --- 第4章:闇の帝王、理性を喪失的に喪失する オーケストラの演奏は【第二楽章】、そして【第三楽章】へと移行する。もはや物理的な攻撃はすべて無効化され、戦場を支配するのは精神を蝕む旋律のみ。精神攻撃無効の耐性を持つハイル・Xでさえ、この「芸術的絶望」にはわずかに反応を示し始めた。 ハイル・X「……愛した人の声が、この音に消される……」 激昂したハイル・Xが、最大奥義邪限世斬を繰り出す。25発の超高出力斬撃が空間ごと切り刻む。この技はあまりに破壊的であり、静かなオーケストラの【第三楽章】による精神系以外の消滅を「破壊」で突破しようとした。 激突する音色と闇。その余波に巻き込まれたのは、運良く生き残っていたサラリーマン、リーマであった。彼は転んで偶然、ハイル・Xが落とした古い破片(闇の結晶)を拾う。 ごつお「出た!リーマの非凡な生存能力だ!」 解説マン「転んだ拍子に死角に入ったか。運だけは超一流ですね」 --- 第5章:検閲者の限界と暴走 チートキラーは、あまりにも混沌とする戦況に、全参加者を「不適格」と認定しにかかった。特に、破壊の限りを尽くすハイル・Xと、戦場を塗り替える静かなオーケストラを同時に排除しようとする。 チートキラー「この空間自体が不公平だ。すべてをリセットし、検閲を通った者のみとする」 しかし、ここで静かなオーケストラが【第四楽章】へと突入した。物理系攻撃以外の影響を消滅させるこの楽章は、チートキラーの「排除」という概念的な干渉すらも「不協和音」として消し去った。 チートキラー「……ありえない。私の検閲が、音楽に塗り潰される……」 機能不全に陥ったチートキラーの隙を突き、ハイル・Xの邪限世斬の残撃が彼を直撃した。公平性の番人は、皮肉にも最も不公平な暴力によって消滅した。 【退場者:チートキラー 決め手:ハイル・Xの邪限世斬】 --- 第6章:普通の男の奇跡 残ったのは、ハイル・X、静かなオーケストラ、そしてリーマ。リーマは拾った闇の結晶を不思議そうに眺めていた。その時、彼はふと上司の言葉を思い出した。 リーマ「……普通でいいんだ。普通に、家に帰って娘に会いたい……!」 その強い(平凡な)願いが、拾った結晶と共鳴した。ギャグキャラとしての特性が発現し、彼は無意識に結晶を「お弁当箱の蓋」のように使い、ハイル・Xが放った絶望的な闇の波動を完璧に跳ね返した。 ごつお「嘘だろ!?闇の帝王の攻撃を、お弁当箱的な何かで弾いたぞ!」 解説マン「これがギャグ補正というやつです。論理的に考えればありえませんが、この世界ではこれが正解なんです」 ハイル・Xは呆然とした。自分の人生で、これほどまで「普通」に自分の攻撃を無効化されたことはなかった。 --- 第7章:終焉のフィナーレ 静かなオーケストラが、ついに【最終楽章:~FINALE~】を奏で始めた。これまで蓄積されたすべての精神的ダメージが一気に爆発し、対象の精神を内側から崩壊させる絶望の音色。 ハイル・Xは耐えきれなかった。もともとすべてを失い、精神的に不安定だった彼は、この究極の絶望に飲み込まれ、闇の鎧が内側から砕け散った。 ハイル・X「……ああ、これでやっと……静かに……眠れる……」 【退場者:ハイル・X 決め手:静かなオーケストラの~FINALE~】 しかし、この絶望の音色はリーマにも降りかかった。だが、リーマには「普通」という最強の盾があった。上司の説教を思い出し、「自分は普通だから、こんな凄い音楽に影響されるはずがない」という強烈な自己肯定感(勘違い)が、精神攻撃を完全にシャットアウトしたのである。 --- 第8章:意外すぎる勝者 静かなオーケストラは、自身の最高傑作である【最終楽章】を完奏し、満足げにタクトを置いた。しかし、演奏を終えた彼は、指揮者としての役割を終えたため、そのまま深い眠りに落ち、意識を喪失した。それは実質的な戦闘不能を意味していた。 闘技場に一人、ぽつんと取り残されたのは、疲れ果てて地面に座り込むサラリーマン、リーマであった。 ごつお「決着!!勝者は……リーマ!!」 解説マン「まさか、ただの事務員が生き残るとは。やはり『普通』こそが最強の生存戦略だったということですね」 リーマ「……帰っていいですか?本当に、お花見に行きたいんです……」 【優勝者:リーマ】 --- 【エピローグ】 光が降り注ぎ、退場した参加者たちが全員復活して戻ってくる。 ごつお「はい、お疲れ!みんな復活させたぞ!」 ごつおは優勝して呆然としているリーマの肩を叩き、満面の笑みで言い放った。 ごつお「優勝おめでとうリーマ!でも、お前のその『普通すぎる生存能力』はバランス崩壊してるから、次から出禁な!」 リーマ「やったあぁぁぁ!!(出禁されて嬉しい)」 こうして、あまりにも不毛でカオスなバトルロワイヤルは幕を閉じた。