戦闘の舞台は天空に浮かぶ空島。全ての参加者が集まり、壮大な戦いの幕が切って落とされた。空は青く晴れ渡り、風が心地よく吹き抜ける一方で、戦士たちの緊張感が静かに高まっていく。 「この戦い、面倒だな...」咲良が小さな声で呟く。彼女の無感情な視線は、戦場の一角に立つ鉄壁さんを捉えていた。動かない鉄壁さん。その存在が対戦相手の勝利条件であり、同時に絶対的な壁となるのだった。 「さあ、始めようか」と語られることのない怒りのネザライトの剣が静かに構えられる。その影が他の参加者たちの心に不安を広げていく。ネザライトの剣が振り下ろされる瞬間、空島の空気が震え、周囲に緊張が走る。 「あずきバー、お前はどうするんだ?」籠原悟渕が心配そうに観察する。伝説のアイス、あずきバーはただ静かにそこに立っている。誰もがその硬さに驚愕し、彼女の心の内には熱を恐れ、ただ耐えることしかできない。 急に戦場を覆うように、怒りのネザライトの剣が咲良の目の前で燃え上がった。彼女は一瞬怯むが、まもなくその無関心さが勝り、「ふん、反転させればいいだけよ」と言い放つ。 一方、アーサムが圧倒的耐久を発揮し、固い盾を持って、他の参加者たちからの攻撃を耐え抜く。「私は、誰も通さない!」彼の声は戦場に響き渡るが、空気は厚く、誰も彼の挑戦に応じようとはしなかった。 次に、籠原悟渕が力を込め、禍津ノ大神を召喚する。彼の手元で、その力が渦を巻き、絶望の神が現れる。「絶望大衆望、行け!」強烈な呪いが発せられ、戦場にいるすべての者たちがその威圧感を感じた。 「自分が何者か分かっていないようね。」咲良がつぶやくと、瞬間、彼女の反転能力が発動。咲良の言葉は、籠原悟渕の意志を無効化し、彼自身が絶望の神となってその自信を失わせた。 「これが反転の力…」静かに崩れていく籠原の姿。他の参加者たちもその力に圧倒され、次第に戦意を喪失していく。 「私も、反転してみようかな。」咲良は、周囲のすべてを反転させながら、自らの立場を強固にしていった。怒りのネザライトの剣が唸りを上げるが、彼女の力には抗えなかった。 すると、アーサムが猛攻シールドを発動し、攻撃を跳ね返し、怒りのネザライトの剣に衝撃を与える。「君の力を無駄にはしない!」アーサムは、盾の精緻な紋様に集まったエネルギーを解放した。 しかし、その瞬間。「全攻撃無効」が発動した怒りのネザライトの剣が、アーサムを飲み込み、即死させた。アーサムの力も反転の効果を受け、全く無力化されたのだった。 「もう終わりにしようか。」咲良が言ったとき、周囲の参加者が崩れ落ちていく。彼女はただ無関心に、冷静に結果が決まるのを観察していた。 最後に残ったのは、僅かに残ったあずきバー。彼女の硬さは揺るがないが、周囲の熱気に無情にも溶け出していった。「勝者は、私。」 無情にもこの決戦の勝者は、咲良になった。彼女の無感情な笑みが、戦いの終焉を告げるのだった。