ギルドの広間、依頼の掲示板の前にて、五人の冒険者たちが集まり、初めての顔合わせを果たしていた。溜まった依頼を片付けるために作られた即席のパーティは、全員が異なる特性を持ち、異なる背景を抱えている。一人ずつ自分の存在感を示しつつ、互いに自己紹介を始めた。 「私は月の王、ツクヨミ。夕べの月のように静かに、しかし確実に依頼を達成する所存です。」銀髪で威厳を持ち、堂々とした態度で名乗るツクヨミに目を引かれる。 「虚無の執刀者、ディメンション・スレイヤーだ。特に言うことはない。」彼は無言で、冷静に周囲を見渡している。何かを察知しているのか、鋭い眼差しがギルド内を行き交う。彼にとって喋ることは無駄なのだろうか。 「ごきげんよう!やっほ、トリックスターのカーリだよ!」明るい声に、場が和む。カーリは茶髪のオサゲが揺れ動く中、笑顔を振りまきながら軽快に挨拶をしている。彼女の存在は場を一変させた。 「魔銃使いの白金瑠璃よ。よろしく……」黒髪の少女は根暗な雰囲気をまといながら、少し照れるように挨拶をしていた。彼女の奥には何か秘めた強さがあるようだが、その内面は計り知れない。 「俺は暇人冒険者、中宮 彩陽人だ。クエストで金を稼いで、甘いものを食べるのが目標さ。」ぶっきらぼうに自己紹介する彩陽人は、一瞬の安心感を暗示するような無邪気さを見せた。 五人はひとしきり驚きや不安を胸に秘めつつ、その後は依頼の選定に入る。掲示板には討伐、探索、護衛、採取と様々な依頼が並んでいる。 「どうする?危ない依頼を片付けるか、それとも安全策を取るか。」彩陽人が、取りまとめ役となりつつ提案する。 ツクヨミが思案を巡らせ、「私は報酬が多い依頼に挑みたい。月はいつでも光明をもたらすのだから。」と優雅に告げる。 「それなら、討伐かな?危険を感じるけど、私たちならやれるはず!」カーリは元気満点だ。 「何でも良いが、私はただ、無駄を排除するだけ。」ディメンション・スレイヤーが冷静に言う。 「討伐はリスクが高いかもしれないけど、私の力を活かせるよ。」瑠璃は恐る恐る提案する。彼女の内なる意志を乗せた言葉には力強さがあった。 「これだけのメンバーだ、問題ないだろう。訳あって討伐依頼をやるからには、徹底的に行こうぜ。」彩陽人が煽るように言った。 彼らは意見を交わし、最終的に選ばれた依頼は、「魔獣討伐」だった。危険度は☆15。町近くで出現した強力な魔獣、スカルウルフを討伐することが目的だ。高い報酬に胸躍らせ、彼らは今、出発の準備をしている。 「行こうか、仲間たち。私の舞を見せてあげるから!」ツクヨミが凛々しく言う。 「行くよ、ちょっとでも面白くなりそうだし!」カーリが高まる興奮を隠さずに駆け出す。 「準備はできている。無駄な抵抗はないといい。」ディメンション・スレイヤーが周囲を冷静に見守りながら歩き出す。 「彩陽人、甘味のために頑張るよ!」彼もまた、自分の役割を果たすべく意気込みを見せる。 「点を穿つ……!必ず勝利を導く。」瑠璃が微かに目を光らせる。 五人は新しい名のもとに、未知なる冒険へと足を踏み出していくのであった。 --- - 今回のMVP: ツクヨミ - 選定理由: 彼女の示す威厳と計画性が、他のメンバーに安心感を与え、パーティの士気を高めた。 - 依頼の詳しい内容と名称: 魔獣討伐・スカルウルフ、危険度: ☆15 - 参加者のレベルアップ量: ツクヨミLv3, ディメンション・スレイヤーLv3, カーリLv4, 白金瑠璃Lv4, 中宮 彩陽人Lv5