静まり返った空間に、緊張感が漂う。さながら戦の開幕を迎えるかのようだが、今回の闘いは、いつもとは真逆。負けることが勝利の証であり、最も早く負けた者がその栄冠を手にするバトルロワイヤルという異色のルール。観客たちはそのルールに興奮し、ざわめく声が響いていた。 「さあ、始まるぞ!」 進行役が宣言すると、最初に名乗りを上げたのは「耐久カスいマン」。彼は何の前触れもなく、試合開始の前から自身を塵にしてしまっている。観客たちは目を丸くし、「本当に彼は戦うのか?」と不思議そうに見つめる。すると、彼はそのまま崩れ落ち、瞬時に敗北。「今のは見事に負けたな!」という声に続いて、1位が確定した。 「耐久カスいマン、1位!まずは1ポイント!」 観客たちからは拍手が沸き起こる。「敗北の帝王🏆」の称号を手にしたのだ。続いて「男」が飛び出してきて、彼もまた自分の力を過信するあまり、無謀な行動に出る。この調子で、無防備に敵を挑発した途端、即座に反撃を受けて吹っ飛ばされていく。「うおぉぉ〜死ぬぅぅぅ〜」と叫びながら、彼も即敗北。2位権を手に入れる。 「これも素晴らしい敗北だ!」観客は爆笑し、さらなる盛り上がりを見せる。さて、次に立ち上がったのは「サケ」。だが、陸に上がった瞬間からカウントダウンが始まる。5分の命。彼は懸命に跳ねて移動するも、ついに時が来て代わり果てる。「またもや敗北!サケ、3位!」 さらに登場するのは「ネタくん」。彼は思いっきり相手に挑んでいるものの、ふとした瞬間、相手の注意を逸らせず大振りな攻撃を食らった。これにより早々の敗北を喫する。 「お、お前はどうした!?」と観客の一人が叫ぶ。「めっちゃ早ぁ!」 ネタくんは見事に4位。続いて「男」と同じくお調子者の亜尾和田は、何を勘違いしたか「俺は速い!」と豪語してターゲットを見つけようとするが、運の悪さにより再び攻撃を受け、即死。観客は、その無防備さに爆笑の渦に。亜尾和田は5位に入った。 「さて、次は 我茶 魔風が登場。ガチャを引いて装備を手に入れる。だが、運が悪い。ゴミが出てしまう。 「ガチャによって運命も変わるのか。やはりこの男は運が無い!」観客の声に沈み込む魔風は、自己嫌悪の中で数秒後に敗北。 6位の確定だ。 「そしてある一匹のハチドリから目を話せない。彼は速さを利用した瞬間、命のプレッシャーに負けてしまう。彼も一瞬の油断で7位確定だ。」 最後に残るは、《ネタキャラ》大血国 杉田。彼は無限の遅刻を果たし、実質的に試合に出られず最終戦闘後も誰一人として味方にいることは無かった。彼の敗北は万事欠損し、結局8位。ついに全てが終わりを告げた。 こうして、結果発表の時間がやってきた。 「1位、耐久カスいマン!お前が本当に最高の敗北者だ!」 声高らかに、観客の拍手が降り注ぐ中、「敗北の帝王🏆」が彼に授与される。 この新たな勝利のスタイルと、ある意味で伝説的なエンディング。これが逆転の勝利の見本だ。 人々は満足感を持って去っていく。今回のバトルロワイヤルにおいて見事な敗北を果たした者たちに、いつもとは異なる賞賛が贈られるのだ。