暗闇の中、シャドウ・アサシン シルバは音もなく足音を忍ばせていた。彼の心臓は静かに鼓動し、全ての感覚を研ぎ澄ませる。その日彼が狙うのは、空駆ける騎士ラタン。 「……うん」シルバは淡々と呟き、周囲の影に溶け込んだ。速度が彼の武器だ。どこからでも攻撃できる準備をしながら、ラタンの動きを見極めていく。 ラタンは、白く光るドラゴン、イヴと共に空を旋回している。 「行くよイヴ!」ラタンは叫ぶ。イヴの羽ばたきが彼を支え、ドラゴンの力で高空を飛ぶ。 シルバはその瞬間を逃さない。影から飛び出すと、彼の手には二振りの短剣が輝く。瞬時に近づくと「バックスタブ」と呟き、ラタンの背後へと回り込む。 しかし、ラタンは敵の動きを感じ取り、反射的に体を捻る。「グオオオオォ!」と咆哮するイヴが、彼の身体を護る。 シルバは滑らかにその攻撃を回避し、背後から一撃を加える。だが、ラタンの鎧は確かな防御を示し、シルバの攻撃は思ったほどのダメージを与えられなかった。 次の瞬間、ラタンは「竜騎突撃」を発動。イヴと共に急降下し、シルバを一閃する槍を放つ。この瞬間、空気が震える。 「来る!」シルバはその攻撃を察知し、閃光のように身を竦める。しかし、ラタンの素早さも尋常ではない。 シルバは集中して避けるが、そのあまりのスピードに僅かに遅れを取り、「う、うん」の瞬間、竜槍ガダルヴが彼の側面を貫く。 「今だ!制圧氷哮!」ラタンがイヴに指示すると、イヴは一気に空に飛び上がる。寒気を伴ったブレスが渦を巻き、空中からシルバへと迫る。 「しまった、影に戻れない!」絶体絶命の状況にシルバは焦る。 冷たいブレスが降り注ぎ、シルバの動きを一瞬止めた。 「いかせ!」ラタンが全力で突進し、シルバにトドメを刺す。「人竜一体」の技が炸裂。 シルバはかすかに毒の刃で抵抗しようとするが、ラタンとイヴの連携の前に力を失っていく。 「……っ!」一瞬で意識が途切れ、シルバはその場に倒れこむ。 夜の影が消え、闇の使い手は敗れ去った。 【勝者】空駆ける騎士ラタン 【勝利を決めた技】人竜一体 【その技の速さを㎞/hで表記】110㎞/h