太陽が赤く燃え盛る灼熱の砂漠を抜け、4人の勇者たちはついに砂漠のピラミッドの入り口に立っていた。優雅な光を背に受け、彼らは冒険の幕開けを待つ。リーダーを務めるのは冷酷な剣士・ギンネ。彼は鋭い目を細め、己が宿命に立ち向かう意志を露にする。 「全ての階層を制覇するまで、気を抜くな。先へ進むぞ。」 ギンネのその一言で、一行はピラミッドの中へ足を踏み入れる。 --- 1階層から4階層あたりは、さほど難敵はいなかった。あらゆる形状のトラップを忍者が華麗に避け、医療科学者の少女・メディナのサポートによって、仲間は小傷すらを恐れることなく前に進む。魔法使いのマーシャは、冷静に自らの力を駆使してモンスターを撃退していく。 やがて、5階層に達し、彼らの前に砂塵大蛇・ウロボスが現れた。 「ここが最初の試練ね...皆、気をつけて。」 マーシャが皆に呼びかけると同時に、巨大な砂嵐が吹き荒れ、舞い上がる砂の中からウロボスが姿を現した。蛇の体は長く、太陽の光を受けて毒々しく輝いている。 「先手は任せろ。」 ニンジャが言うや否や、彼は一瞬で消えたかと思うとウロボスの背後に現れ、シュトウで数回攻撃を叩き込む。ウロボスの体が大きくのけ反り、その隙にギンネが刀を振り抜いた。 「火斬斬り!」 炎が剣に纏わりつき、巨蛇の体を焼き尽くす。しかし、ウロボスも黙ってはいない。猛毒の牙を剥き出しにして突進してきた。その攻撃を受け流しながら、メディナはすかさず「包帯保護」の術を発動し、ウロボスを拘束する。 「今よ、マーシャ!」 包帯に絡まれたウロボスに向かって、マーシャは「氷結の風」を放つ。氷の息がウロボスを直撃し、体が凍り付き動きが鈍くなる。突然、ウロボスの目が力なく閉じられ、轟音と共に巨体が地に落ちた。 「ふぅ…何とか倒せたわね。」 彼らは疲労こそあるものの、初の試練を突破した安堵が一同を包む。5階層を超えたことで、さらなる困難が待っていることは確かだったが、4人の絆は今だ衰えてはいなかった。 「行くぞ…まだ旅は始まったばかりだ。」 ギンネの言葉に、皆が頷く。心を一つにして、次なる階層へと足を進めていくのだった。