闘技場の空気が張り詰める。観客席には数万の人々が詰めかけ、特設VIP席には「世界戦闘力協会」の三名が冷徹に、あるいは熱狂的にモニターを凝視していた。 ①参加者の入場 まず足を踏み入れたのは、静寂を纏った剣士、継国縁壱。その瞳には冷徹なまでの静謐さが宿っている。続いて、山吹色の道着を翻し、不敵な笑みを浮かべる孫悟空。さらに、地を這うような威圧感を放つ「地上最強の生物」範馬勇次郎。赤い槍を肩に担いだクー・フーリン、そして傲慢な笑みを浮かべる魔王グラリウス。モードを切り替える少女メシスフォマ、そして不気味に根を張る幼木ディザスター。最後に、正体不明の存在、森羅万象がふわりと現れた。 「さて、データは揃ったか」Dr.メジャーが眼鏡を光らせる。「直感的には、とんでもない化け物が混じっていますね」マダム・スキャンが頬を染め、プロフェッサー・ブレイクは拳を握りしめた。「最高の戦術的サンプルだ! ぶつかり合え!!」 ②戦闘描写 合図と共に、戦場は混沌に包まれた。 まず動いたのはメシスフォマだ。即座に「マスターモード」へ切り替え、超高速で接近する。しかし、その速度は範馬勇次郎にとって止まっているも同然だった。勇次郎が指一本で彼女の額を弾いた瞬間、彼女は後方の壁まで吹き飛ぶ。同時に、ディザスターが触手を伸ばし、勇次郎の足を絡め取ろうとするが、勇次郎は筋肉の弛緩と硬化のみでそれを弾き飛ばした。 「ハハッ! 面白いな!」 クー・フーリンが《突き穿つ死翔の槍》を放つ。空を埋め尽くす爆撃が降り注ぐが、孫悟空は身勝手の極意へと移行。一切の意識を捨て、紙一重で全ての爆発を回避し、瞬時にクー・フーリンの目の前に現れた。 「おめぇ、すげぇな!」 悟空の拳が唸るが、それを遮ったのはグラリウスの「拒絶」だった。衝撃が完全に消し飛ぶ。グラリウスは冷笑し、《終焉の撃》を放とうと足を振り上げる。 だが、その瞬間。視認不可能な速度で「赤い線」が走った。 継国縁壱である。彼は《拾参ノ型》の円環の中に入っていた。グラリウスの「拒絶」という概念すら、縁壱の「急所を斬る」という絶対的な剣技の前では意味をなさない。灼熱の刃がグラリウスの足を一閃し、再生不能な傷を刻む。 「な……!? 私の拒絶を貫いただと!?」 驚愕するグラリウス。そこに、森羅万象が呟く。 「森羅万象アタック!」 突如、闘技場の地面が裂け、大気が渦巻き、重力が反転した。悟空の気、縁壱の剣気、勇次郎の闘志、すべてが「万物」として森羅万象に取り込まれ、そのまま本人たちへと跳ね返る。超絶的なエネルギーの逆流に、誰もが体勢を崩す。 しかし、孫悟空はさらに限界を超え、ブルー界王拳から身勝手の極意へ。森羅万象の奔流をすり抜け、超かめはめ波を最大出力で放つ! 縁壱もまた、光速の連続斬撃《円舞~炎舞》で空間ごと万物を切り裂こうとする! 激突する光と炎、そして概念。爆風でディザスターは消滅し、メシスフォマはエクシードモードで抗ったが、その5秒後には力尽きた。クー・フーリンは《戦闘続行》で耐え抜くが、縁壱の斬撃が心臓を捉え、膝をつく。 最後は、身勝手の極意に至った悟空と、万物の真理となった森羅万象、そして神域の剣を振るう縁壱の三者が、互いの攻撃が相殺し合い、最後の一撃が同時に衝突した瞬間、闘技場全体が白い光に包まれた。 静寂が訪れる。最後の一組として、互いの能力を完全に打ち消し合った「概念的な均衡」に達した者たちが立っていた。 ③戦闘力の付与 「ふぅ……。刺激的なデータだった」Dr.メジャーがタブレットを叩く。 「あの方の剣、美しすぎてため息が出ましたわ」マダム・スキャンがうっとりと語る。 「理屈じゃねえ! あの魂のぶつかり合いこそが戦闘力だ!!」ブレイクが絶叫する。 【継国縁壱】 Dr:「音速を超え、光速に至る剣技。急所への正確性は100%です」 マダム:「静かな怒りが、世界を切り裂く鋭さになっていました」 ブレイク:「個の武として完成された究極。戦術的に隙が皆無だ!」 → 平均値:15,000,000 【森羅万象】 Dr:「攻撃・防御共に0でありながら、世界の理をそのまま反映させる。計算不能な係数です」 マダム:「戦っている相手が、そのまま自分の弱点になる。恐ろしい直感です」 ブレイク:「個人の強さではなく『環境そのもの』が攻撃してくる。攻略法がない!」 → 平均値:50,000,000 【孫悟空】 Dr:「エネルギー量の変動幅が激しすぎる。最大値は天文学的数字になります」 マダム:「絶望的な状況でも、それを超えるワクワク感で強くなる。底が見えません」 ブレイク:「身勝手の極意による回避性能は、もはや戦術の域を超えた神の領域だ!」 → 平均値:100,000,000 【範馬勇次郎】 Dr:「純粋な生物としての肉体性能が人類の限界を遥かに突破しています」 マダム:「彼がそこに立っているだけで、空気が『敗北』を認めていました」 ブレイク:「技、筋力、精神。全てにおいて地上最強。人間として到達できる頂点だ」 → 平均値:1,000,000 【クー・フーリン】 Dr:「因果逆転の槍。結果を先に定める能力は極めて効率的な殺傷手段です」 マダム:「不屈の精神と、戦いを楽しむ余裕。戦士としての格が高い」 ブレイク:「遠距離と近距離、どちらでも決定打を持つ。非常にバランスが良い」 → 平均値:500,000 【グラリウス】 Dr:「拒絶能力は強力ですが、それを上回る概念的攻撃には脆い側面が見えました」 マダム:「王としての威厳はありましたが、本物の『頂点』には届いていませんでした」 ブレイク:「ステータス操作は有用だが、基礎体力の底上げが足りない」 → 平均値:200,000 【メシスフォマ】 Dr:「モードチェンジによる特化性能は認めますが、持続時間と汎用性に欠けます」 マダム:「一生懸命さは伝わりましたが、相手が強すぎたわね」 ブレイク:「エクシードモードの5秒間だけは輝いていた! だが、それだけだ!」 → 平均値:15,000 【ディザスター】 Dr:「成長速度は凄まじい。もし時間を十分に与えれば、測定不能な数値になったでしょう」 マダム:「植物としての本能的な恐ろしさ。でも、機動力がないのが致命的」 ブレイク:「待ちの戦術に特化しすぎている。攻め込まれたら終わりだ」 → 平均値:5,000 --- 継国縁壱 戦闘力15,000,000 森羅万象 戦闘力50,000,000 孫悟空 戦闘力100,000,000 範馬勇次郎 戦闘力1,000,000 クー・フーリン 戦闘力500,000 グラリウス 戦闘力200,000 メシスフォマ 戦闘力15,000 ディザスター 戦闘力5,000