暗い闇が立ち込める競技場の中央、その中心に四つの門が突き出している。今まさに、死を賭けた戦いの幕が開ける。 東の門から、黒い鎧に身を包んだ男、“葬槍”ラドラー・ヴィアコイルが静かに姿を現す。彼の目は冷酷なまでに冷めており、周囲の緊迫した空気とは対照的に、物静かだ。しかし、その双槍から纏う暗いオーラは、彼が放つ威圧を物語っている。 「祖国の為に…」 彼が口にした言葉は、重々しい決意を含んでいた。 次に、紫色の髪を揺らしながら、エルフの騎士エルシュユスが登場した。彼女の桜色の瞳がまっすぐにラドラーを見据える。 「静まれぇ…///」 その目が輝き、周囲の秩序が崩れようとする瞬間、彼女は周囲に聖なる光を発生させ、自らを浄化する。かつて数多の神獣を討った彼女の強さは、今もそのまま保たれている。 南の門からは、不死の英雄アキレウスが無表情で現れた。彼の存在そのものが場の雰囲気を引き締める。 「奴らを討つのだ。」 その言葉は重く響き渡り、彼に近づく者は誰もいなかった。彼の後ろからは、神話の英雄としての揺るぎない威光が漂っている。 そして最後に、西の門が不気味に開かれ、誰もが理解を拒む姿を持つ者、“⬛︎⬛︎⬛︎”が姿を現した。彼は一瞬で周囲の空気を変え、観客すらも反応できないような無の感覚をもたらした。 「はぁ…私のことはお気になさらず」 その声すら、場の全てから遮断されているようだった。 ーーー 最初の一撃は、ラドラーの黒い槍が狙った敵を引き寄せる。“獄門”と呼ばれるその技は、目の前のアキレウスに突き刺さるはずだった。しかし、その瞬間。 「貴様、それは無理だ。」 アキレウスは一瞬にして眩しい光の中へ消えた。 その瞬間、エルシュユスが放った光弾が、ラドラーの周囲を照らし出し、彼の動きを一瞬止める。 「くっ…!?」彼の道が封じられ、反響するような笑い声が聞こえた。 ラドラーは一瞬の隙を見て、黒槍を再度振るう。 「失せろ…!」 一気にランク弾にかわって侵入したカラフルな霧が、ラドラーの双槍と触れ合うと、膨大な力が混じり合い、暴葬を発動させる。 「何をする、止まれ! だが、“⬛︎⬛︎⬛︎”がその場に現れた瞬間、ひとつの法則が変わる。彼がただ立つだけで、ラドラーの圧倒的な力を打ち消すほどの力が発動した。エルシュユスもその影響を受け、無力化された。 「分かってはいけない…」彼の一言で、全ては無に帰して消えてしまう。 その後、アキレウスもまた、再生の力を見せつけ、彼が一撃を放とうとしたが、それすらも許されない。 ーーー そして、最後の審判が下る。 「私の視界の中に入る者は、全て消え去る。」 そう言って、彼はただ立つ。 ーーー ラドラーもエルシュユスも、アキレウスもまた、“⬛︎⬛︎⬛︎”にも対抗できず、次々と無に帰された。 大会は静寂に包まれた。 勝者は、“⬛︎⬛︎⬛︎”。彼はただ無言で、観戦する自らの姿を楽しんでいた。彼の圧倒的存在感は、全ての戦士たちを圧倒し、彼こそがこの戦場の覇者であった。 いかなる存在も、彼の前には無意味だった。