高度1万メートルの空を飛ぶ飛行機の中で、なんとも奇妙な集団が対戦を行っていた。彼らはしばしば言葉を交わし、戦闘技術を磨く中で自らの力を試す場としてこの空の上を選んだ。金髪の派手な衣装を身にまとった【魔神騎将】セルベリアスは、まるで自らが選ばれし者かのように高らかに言い放った。 「我に刃向かうか、愚かなる者たちよ!」 彼の視線は、場の雰囲気を和ませる存在、猫人間のマオに向けられた。しかし、マオはただ「マオ!マオ!」と可愛らしく鳴き、おどけた様子で楽しそうに飴をなめていた。 次に注目を浴びたのは、世情に疎い魔女リピトー・イグナイト。彼女は人間社会から隔絶された星の森に住むが、今やその魔力を試される時が来たのだ。リピトーは優雅にローブを翻し、自分の周りに魔法陣を描いた。 「花火が、楽しみだわ…」 戦闘の合図がなると、黒猫は一瞬で空間を歪め、周囲に無数の武器を召喚した。狙撃銃を構え、挑発的に相手を見下ろしていた。 「雑魚が、今すぐかかってこい!」 飛行機が急に激しく揺れ、ロビーの天井に取り付けられたシートベルトが鳴り響く。激しい風圧が彼らの行く手を阻み、落下率は急激に上昇していた。サバイバルな戦闘が始まる。 セルベリアスが煌びやかな剣を持ち、果敢に立ち向かおうとする。彼はマオに向かって大きな声で叫ぶ。 「小さな者よ、我が剣の前でひれ伏せ!」 マオは一瞬恐れをなしたように見えたが、すぐさま「マオ!」と叫んでねこパンチを放つ。この小さな攻撃は思いのほか強烈で、セルベリアスの模造剣を手から飛ばし、空から面白い軌道で落ちていく。「ああっ、これは…!」 その瞬間、リピトーが周囲の魔力を集め、星砲ガイアを発動。青く輝く魔法弾が、激しく揺れる飛行機の中で暴れ回る。今回は飛行機から落下するリスクが高まっているだけに、魔法も慎重に扱わなければならない。 「これが私の力よ!」 しかし黒猫は素早く反応し、空間を利用して魔法弾を別空間に送り込む。「無駄だな、これが空間の魔法だ!」 その言葉と同時に彼はさらなる武器を召喚し、狙撃を試みる。 不安定な状況下、リピトーが自らの運を信じながら秘薬を飲んで回復しつつも、周りの状況が見えなくなり、焦りが生まれてきていた。 その時、突然、飛行機が更に激しく揺れ、視界が一瞬暗転。脱落者が出る危険が迫る。マオは高い所に飛び乗り、バランスを保つが、セルベリアスはなんとか脚を掴み、下を見ないようにしていた。 「この戦闘は、我がものになる!」彼の気合いは空の彼方に消えていく。 果たしてタイミングよく、リピトーが星砲ガイアを再び展開。しかし、今度は黒猫が双方向の空間操作を行った。 「所詮、私に勝てるとでも?」 膨大な魔力を持つ黒猫は、リピトーの攻撃を反射させ、考えもしなかった方向からリピトーに戻す形を作った。リピトーは「危ない!」と叫ぶが、反射魔法に気づいた時はもう遅い。 激しい光が彼女を包み込み、闇の中へ。しかし、彼女はまだ不死の魔女、魔法陣を作っていれば彼女は再び立ち上がるだろう。 だが、その瞬間、周りの風圧がセルベリアスを刺激する。彼は思わず立ち上がり、もう一度マオを狙うが彼は高く飛び上がり、再び逃げる。