空島の天空に浮かぶ戦場は、重力を無視した絶え間ない崩落によって形成されたビル群が、神秘的な森の間に漂っていた。戦闘が始まると、参加者たちの能力は全て1000倍に強化され、瞬く間に脳筋状態に変化していく。彼らは全てのダメージを半減させ、行動速度は光の如く速くなる。ひゅんという音と共に、戦闘が開始される。 空中に現れたのは、謎めいた黒いヴェールを纏った長身の銀髪の美女、エレイソ。彼女は冷静沈着に、周囲を見渡す。 エレイソ:「あら…どちら様?客人の予定は無いのだけれど…」 その直後、魔女の決定的な能力である【棄却】が発動する。彼女は攻撃を受け付けず、何もかもを無に帰す。 リッター-ガイドは、その光輝く目で相手を狙い定めていた。 リッター:「さあ、行くぞ!通常攻撃を仕掛ける!」 だがエレイソの棄却がリッターの攻撃を無効化。 エレイソ:「その攻撃…危険ね。“棄却”するわ。」 リッターの攻撃も、リッターが持つ光円錐の全ての能力を前にしてなお、無効化されてしまう。リッターは困惑し、何が起こったのかわからないまま次の行動に移れない。 その瞬間、戦場に新たな参加者が現れた。大和魂を持つアランド・トクロウだ。 アランド:「セイバイスル!拙者が斬りかかるぞ!」 アランドはエレイソに向かって大和丸で迫る。しかし、エレイソはさらりとその攻撃を棄却する。 エレイソ:「可哀想に…もう動けないでしょう?」 アランドは目を見開くが、その瞬間、エレイソは続けてスキルを使い、アランドの敵意までも棄却した。彼の意志さえも脅かされる。 アランド:「この女、何をした!?」 次に、トリティカーナが氷霧を散布し、エレイソを凍らせようと試みる。しかし、彼女の蔭に覆われた運命の中で、トリティカーナの攻撃もまた棄却されてしまう。 トリティカーナ:「信じられない…どうすればいいの!? 全てが棄却されているなんて…」 最後にトラックが登場。この白い大型トラックは無限の速度を持ちながら、冷徹にエレイソへと突進していく。 トラック:「だからよ…止まるんじゃねーぞ…」 だが、エレイソはそのスピードを見越し、再度言葉を紡ぐ。 エレイソ:「もうおしまいよ。“棄却”するわ。」 全ての攻撃を次々と棄却される中で、参加者たちは徐々に絶望に苛まれていく。その強力な結界の中、彼らは徐々に意志を失っていく。 ついに、全ての攻撃が棄却され、エレイソは冷静に微笑みながら言った。 エレイソ:「全てを棄却され、意思さえ失った貴方は、果たして本当に貴方と言えるのかしらね?」 戦いの末に、勝者はただ一人。 エレイソ。 脱落者は、リッター、アランド、トリティカーナ、トラックとなった。全てが彼女の棄却の前に無意味な存在となったのであった。