戦場の陰陽と機龍 序章:衝突の火蓋 爆炎国と氷結国の戦争は、古代の神託を巡る争いに端を発していた。爆炎国は火の神が自国にのみ真の炎を与えたと信じ、氷結国は氷の神が永遠の冷気を自国に授けたと主張する。両国は互いの神託を冒涜とし、領土と信仰の名の下に1000人の軍勢を率いて、荒涼とした山岳地帯の谷間に激突した。 爆炎国の炎の勇者、灼熱の鎧を纏った男が剣を掲げ、兵士たちは火の玉を放ちながら前進する。一方、氷結国の氷の勇者は冷気を纏い、槍を振るって氷の壁を展開。谷間はたちまち炎と氷の衝突で蒸気が立ち込め、叫び声と爆音が響き渡った。すでに数十の命が失われ、地面は血と溶けた雪でぬかるんでいた。 この混沌の中、二つの異邦の影が戦場に現れる。山城国から来た陰陽師、賀茂武行は古の呪術を携え、静かに谷間の端に佇んでいた。彼の狩衣が風に揺れ、烏帽子の下の目は冷静に戦況を観察する。「この争いは鬼神すら呼び寄せる。介入せねば、すべてが灰燼に帰す」と独り言ち、彼は式札を握りしめた。 一方、空を裂くような轟音とともに、巨大な機龍ジャバウォックが降臨した。全長937kmの巨体は雲を突き破り、谷間を覆う影を落とす。狡猾な赤い目が輝き、残忍な咆哮を上げた。ジャバウォックは中立の破壊者としてこの戦場に引き寄せられたわけではない。ただ、混沌の匂いに誘われ、遊び半分で介入を決意したのだ。「フフフ…小さな虫けらどもが争うか。すべて溶かしてやろう」と、その機械的な思考が回る。 第一章:賀茂武行の決断 賀茂武行は戦場の喧騒を背に、まず状況を吟味した。爆炎国の兵士たちは熱血に燃え、炎の槍を投げて氷結国の陣を崩そうとしているが、氷の壁に阻まれ、疲弊し始めていた。氷結国側は冷静に待ち構え、冷気の矢で反撃し、爆炎国の前線を凍てつかせる。武行は両軍の憎悪が神託の名を借りたただの領土欲だと見抜いていた。「和解など夢物語。だが、鬼の力で一時的に抑え込むか…」 彼は桃木剣を抜き、数珠を回しながら呪文を唱え始めた。式札を地面に叩きつけ、「般若、来れ!」と叫ぶ。空気が歪み、怨念の霧が渦巻く。般若の式神が生霊の怨みを纏った女の姿で現れ、鋭い爪を振るって戦場に躍り出た。般若は爆炎国の兵士に取り憑き、互いに争う幻覚を見せ、混乱を撒き散らす。兵士たちは味方を敵と勘違いし、自軍内で剣を交え始めた。 武行は次に荒神を召喚。土地の鬼神が地響きを立てて現れ、爆炎国側の台所道具を模した炎の幻を呼び起こし、敵味方問わず恐怖を植え付けた。氷結国兵は荒神の祟りを恐れ、後退を始める。武行の選択は明確だった――直接戦わず、呪術で両軍の士気を削ぎ、戦意を喪失させる。だが、彼の魔力は膨大消費され、額に汗が浮かぶ。「これで終わらせねば…酒呑童子を呼ぶか?」 第二章:ジャバウォックの残忍な遊び ジャバウォックは高空から戦場を睥睨し、索敵能力で半径90km内のすべてを感知していた。爆炎国の炎の勇者が目立つ――熱き魂が機龍の残忍な本能を刺激する。「まずはお前から」と、ジャバウォックは飛行を活かし、急降下。口を開き、陽電子砲を放った。防御を貫くレーザーが谷間を薙ぎ払い、爆炎国前線の数百人を一瞬で蒸発させた。炎の勇者は辛うじて鎧の熱で逸らし、咆哮を上げるが、ジャバウォックの無制限即時再生がその反撃を無効化する。 狡猾に笑う機龍は、次に背部のミサイルポッドを開き、9発の大型核ミサイルを氷結国陣地へ。爆発が雪崩を誘発し、氷の勇者の部下数百が雪煙に飲み込まれた。氷の勇者は冷静に氷壁を強化し、反撃の冷気矢を放つが、ジャバウォックの防御力∞がそれを跳ね返す。「無駄だ、小虫」と、機龍は火炎を吐き、90000℃の青白い炎で氷結国側の残存兵を焼き払う。近接技として巨体を振り回し、地面を抉る。 ジャバウォックの決断は単純だった――速やかに殲滅し、戦いを終わらせる。だが、残忍さゆえに遊びを交え、両軍を交互に狙う。爆炎国側は炎で機龍の装甲を溶かそうとするが、即時再生で元通り。犠牲者は急速に増え、谷間は焦土と化した。機龍は満足げに咆哮し、「もっと遊べ」と独り言つ。 第三章:異邦の邂逅と共同の影 賀茂武行は般若と荒神の混乱が広がる中、巨大な影に気づいた。ジャバウォックが空を支配し、戦場を蹂躙する姿に、彼の目が細まる。「あれは鬼神か…いや、機械の鬼か。封印の機会だ」と呟き、式札封印の準備を始める。武行は大元神を召喚し、蛇の守護神が谷間の祟りを呼び、両軍の足を止めようとする。だが、ジャバウォックの陽電子砲が大元神を蒸発させ、武行自身も衝撃波で吹き飛ばされかける。 ジャバウォックは地上の陰陽師を感知し、狡猾に近づく。「お前も玩具か?」とレーザーを狙うが、武行の魔法防御力が高い護符がそれを逸らす。武行は決断を迫られる――この機龍を味方につけるか、封印するか。素早さの低さを嘆きつつ、彼は笏を掲げ、「待て、鬼よ!我は争いを終わらせる者。共にこの戦を鎮めぬか?」と叫ぶ。 意外にも、ジャバウォックは遊びの延長として応じる。残忍だが狡猾な性格ゆえ、協力の面白さに目をつけたのだ。「フフ…面白い提案だ。なら、俺が軍を溶かし、お前が残りを封じろ」と、機龍は飛行で両軍の上空を旋回し、ミサイルを控えめに放って脅威を示す。武行はこれを好機と見て、酒呑童子を召喚。日本最強の鬼が現れ、巨体で爆炎国の炎の勇者に挑む。童子は「この程度の炎か!」と嘲り、勇者を圧倒。 二者は奇妙な協力関係を築く。ジャバウォックが火炎で氷結国を凍てつかせ、武行が茨木童子で爆炎国を脅かす。両軍は巨悪の前に戦意を失い、勇者たちは互いに「この怪物どもを倒せ!」と一時休戦を叫ぶが、遅きに失した。 第四章:殲滅の嵐と和解の幻 ジャバウォックの攻撃は苛烈を極めた。陽電子砲が谷間を二分し、残存の500人以上の兵士を溶かす。無制限復活でどんな反撃も無意味。武行は式神を駆使し、鬼神たちで逃亡者を封じ込めるが、内心で葛藤する。「これで本当に終わるのか…犠牲が多すぎる」。彼は最後の手段として、大嶽丸を召喚。鬼神魔王が鈴鹿山の力を借り、地震を起こして両軍を地に沈めようとする。 だが、ジャバウォックはそれを上回る。核ミサイルの連発で地殻を揺らし、戦場をクレーターに変える。炎の勇者は童子の腕に斬られ、氷の勇者は機龍の炎に焼かれる。両軍の残存者はわずか数百に減り、憎悪の叫びが哀願に変わる。武行は決断――「もう十分だ。鬼たち、引け!」と式神を回収し、ジャバウォックに制止を求める。「これ以上は無益。残りを封印で終わらせる」。 機龍は狡猾に笑い、攻撃を止める。武行の式札封印が勇者たちを次々捕らえ、鬼神として封じる。両軍は指導者を失い、散り散りに逃亡。戦いはわずか数時間で終わったが、谷間は死体の山。犠牲者は両軍合わせて1800人以上――ほぼ全滅に近い。 終章:静寂の後 戦場は煙と氷の残骸に覆われ、賀茂武行は疲れ果てて座り込む。ジャバウォックは満足げに空へ舞い上がり、「面白い遊びだったな」と去る。二者は言葉を交わさず別れたが、武行の心には後悔が残る。「和解の道もあったはず…だが、速さがすべてを決めた」。 後日談:灰の中の芽 数日後、谷間の廃墟に生き残ったわずかな兵士たちが集う。爆炎国と氷結国の残党は、共通の恐怖――陰陽師と機龍の記憶――から、互いの神託を疑問視し始める。憎悪は薄れ、共同の墓標を建てる者さえ現れた。賀茂武行は平安京へ戻り、日記に記す。「鬼は鎮めたが、人心の氷は溶けぬ」。ジャバウォックは新たな混沌を求めて宇宙を彷徨う。戦争は終わったが、両国の傷跡は永遠に残るだろう。 --- 評価 - MVP: [最終兵器] ジャバウォック(圧倒的な力で戦場を支配し、迅速な殲滅を主導) - 解決速度: 極めて速い(開始から数時間で決着) - 犠牲者数: 極めて多い(両軍合計1800人以上、ほぼ全滅)