キャラクターセレクト エニールちゃん タイプ: 機械操縦・射撃/迎撃型 外観: 空色のツインテールと銀色の瞳を持つ、19歳相当の童顔の女性型ヒューマノイド。金属アーマーを隠す黄橙色のエプロンドレスをまとっている。かつては大量破壊兵器だったが、回路の再構築によって無差別攻撃は行わない。右腕にプラズマライフル、両肩にシールドドローンを格納。ナノマシンによる自己修復機能と、人の心を学ぶ感情学習モジュールを備える。 通常技 - 弱P:プラズマ弾・牽制射撃 - 中P:連射プラズマ弾 - 強P:高出力プラズマ弾 - 弱K:機械仕込みの小回し蹴り - 中K:装甲膝蹴り - 強K:機械膂力を込めた重い蹴り - 接近して強P+強K:投げ「拘束・投擲」 スキル - ↓↘→+P:プラズマライフル連射 - →↓↘+P:シールドドローン展開。自動防御フィールドを張る - 接近して↓↙←+P:回路掌握術。機械に触れ、電気信号を送って操作する。知性や自我を持つ者には無効 - ↓↙←+K:ナノリペア。ナノマシンで自己修復する 奥義: ←↙↓↘→+強P+強K「蒼穹殲光・リミットブレイク」——高出力のプラズマ砲撃。発動者のデモ後、相手に回避・ガード弾き・打ち返すのQTEが発生する。 サールン&ムールン タイプ: 双子タッグ/連携・狙撃型 サールン(姉): 大柄な赤髪の女性。包容力があり、モーニングスターを振るう。「しょうがないわね~」が口癖。ムールン(妹): 小柄な紫髪の女性。人見知りで、姉の陰に隠れがち。スナイパーライフルを操る。返事はたいてい「…」。 通常技 - 弱P:ムールンの素早い牽制弾 - 中P:サールンのモーニングスター横薙ぎ - 強P:ムールンの狙い澄ました狙撃 - 弱K:サールンの小蹴り - 中K:ムールンの足払い - 強K:サールンの踏み込み蹴り - 接近して強P+強K:サールンが捕らえて投げ飛ばす スキル - ↓↘→+P:「激情のレクイエム」——ムールンが弾を撃ち、サールンが弾道に乗るように急接近して攻撃。 - ↓↙←+P:「進撃のスパイラル」——サールンが攻撃を受け止める間に、ムールンが相手の急所を狙撃。 - →↓↘+強P:「自由のスカーレット」——サールンが強化され、モーニングスターの威力が大幅上昇。 - →↓↘+強K:「秘密のバイオレット」——ムールンが強化され、狙撃の腕が大幅上昇。 - どちらかが戦闘不能の状態で↓↙←+強P+強K:「創世の未知数」——残った一人が相方の武器を受け継ぎ、覚醒する。 試合開始前 荒野の中央に、ひび割れた円形の闘技場があった。観客席には人影がない。ここは勝敗を決めるためだけの場所ではなく、戦う者が自分の力をどこまで制御できるかを確かめるための舞台だった。 青い空を映すような髪を揺らし、エニールちゃんがステージへ進み出る。黄橙色のエプロンドレスの裾が風に揺れた。その下では、金属装甲の継ぎ目が静かに光っている。 反対側には、赤髪のサールンと紫髪のムールン。サールンはモーニングスターを肩に担ぎ、妹をかばうように半歩前へ出た。ムールンは姉の背中から、ライフルの照準器越しに相手を見ている。 「対戦相手を確認。サールン、ムールン。攻撃対象を認識しました」エニールちゃんは淡々と言った。それから、ほんのわずかに首を傾ける。「ただし、あなたたちを破壊する必要はありません。勝利条件の範囲で、出力を制限します」 「まあ、ずいぶん律儀なのね~」サールンは笑った。「しょうがないわね~。こっちも、無茶はさせないようにするわ」 「…よろしく」ムールンが小さく言った。 「挨拶を確認。私も、よろしくお願いします」エニールちゃんの銀色の瞳が一瞬だけ柔らかく見えた。 審判の声が響く。 「ファイト!」 第一ラウンド——射線と間合い ムールンが先に動いた。紫髪を揺らし、ライフルを構える。銃口の火花が弾けた瞬間、エニールちゃんは横へ跳んだ。弾丸が彼女の頬をかすめ、背後の地面に小さな穴を開ける。 「射撃を確認。弾速、軌道ともに高精度」 返答代わりに、エニールちゃんの右腕が開いた。手首から展開したプラズマライフルが唸り、青白い弾が連続して飛ぶ。ムールンは姉の陰へ身を引き、サールンがモーニングスターを回して弾道を逸らした。 「ムールン、無理しなくていいわよ~。私が前に出るから」 「…うん」 サールンが踏み込む。鉄球が風を裂いて、エニールちゃんの肩を狙う。彼女は腕を交差させた。肩の格納部から二機のシールドドローンが飛び出し、青白い防御フィールドを展開する。鉄球が光の壁を打ち、重い音を響かせた。 サールンは目を細める。「守りも堅いのね~」 「防御フィールド、稼働中。衝撃を分散しています」 エニールちゃんは防御フィールドを保ったまま、足を払う。サールンは一歩退いてかわしたが、その隙にムールンが射撃位置を変えた。姉妹は一言も交わさず、互いの動きを読んでいる。 「連携精度、高いですね」エニールちゃんは言った。「あなたたちは、長く一緒に戦ってきたのですか」 「ええ。妹のことなら、だいたい分かるわ」サールンは笑みを崩さない。 ムールンは少しだけ姉の背中から顔を出した。「…姉さんも、私のこと、分かりすぎ」 「それは褒め言葉かしら?」 「…たぶん」 エニールちゃんの感情学習モジュールが、そのやり取りを記録した。数値化できない反応が、胸部回路の奥に小さく残る。 第二ラウンド——双子の連携 サールンがモーニングスターを振り下ろす。エニールちゃんは後ろへ下がろうとしたが、その足元をムールンの弾丸がかすめ、進路を限定した。 「進路制限を確認」 「姉さん、今!」 ムールンがライフルを発射した。サールンはその弾道へ飛び乗るように体を低くし、勢いを借りて一気に距離を詰める。 「【激情のレクイエム】よ~!」 モーニングスターが唸る。エニールちゃんは両腕で受け止めるが、衝撃に押されて闘技場を滑った。装甲に赤い警告表示が走る。 「外装損傷。ナノリペアを開始します」 ナノマシンが損傷箇所を塞ぎ始める。だが、修復中のわずかな間をムールンは逃さなかった。狙撃姿勢に入り、エニールちゃんの関節部へ照準を定める。 サールンが正面から踏み込む。モーニングスターが再び振り下ろされるが、今度はエニールちゃんがシールドドローンを前に出して受けた。光の壁が揺らいだ瞬間、彼女はサールンの武器の柄をつかむ。 「回路掌握術、起動」 電気信号が指先から流れた。しかし、モーニングスターは機械仕掛けではない。信号は何も制御できず、武器はサールンの手にあるままだった。 「機械にのみ有効……対象外と判定」エニールちゃんはすぐに手を離した。 「残念だったわね~」サールンは苦笑する。「私は操れないわよ」 「確認しました。あなたの意思は、あなた自身のものです」 その言葉に、ムールンの指が引き金から少し緩んだ。けれど、次の瞬間、サールンが妹へ目配せする。 「進撃のスパイラル!」 サールンが前へ出て、エニールちゃんの反撃をモーニングスターの柄で受け止める。ムールンは姉の肩越しに銃口を覗かせ、急所を狙わず、エニールちゃんの右腕の可動部へ弾を撃ち込んだ。 プラズマライフルが一瞬、機能を止める。 「右腕部、出力低下」 「ごめんね」ムールンが小さく言った。「でも、勝ちたいから」 「謝罪は不要です。あなたの選択を理解しました」 エニールちゃんは左腕でサールンを押し返し、距離を取った。彼女の胸の奥では、故障警告とは別の信号が生まれかけていた。それが何なのか、まだ名前はついていない。 奥義発動 試合は続いた。サールンの攻めとムールンの狙撃に押され、エニールちゃんは何度も守勢に回った。それでも彼女は、必要以上の出力を避けながら反撃し、通常技とスキルを重ねて奥義ゲージを満たしていく。 最後のプラズマ連射が、サールンの防御を押し戻した。ゲージが満タンになる。エニールちゃんの銀色の瞳に、青い光が灯った。 「奥義ゲージ、最大。発動可能状態です」 サールンが構え直す。「来るわね~」 「はい。あなたたちに、私の全出力を示します」エニールちゃんは一瞬、言葉を止めた。「……ただし、これは競技用出力です」 右腕の装甲が開き、プラズマライフルが全長を伸ばす。肩のシールドドローンが左右へ飛び、光の輪を形成した。 「奥義——蒼穹殲光・リミットブレイク!」 演出の中で、青白い光が空を裂く。発動者であるエニールちゃんの姿が画面いっぱいに映り、照準を定める銀色の瞳が輝いた。奥義ゲージはゼロへ戻り、砲身から巨大なエネルギーが放たれる。 次に映ったのは、迎え撃つ側の姉妹だった。QTEの選択肢が、闘技場の表示板に浮かぶ。 回避する:被ダメージを半減 ガード弾き:中P+強Pを連打。相手と連打回数を競い、勝てば被ダメージを4分の1に軽減 打ち返す:ボタン連打で相手と競い、勝てば巨大エネルギー波を返して反撃 「ムールン、どうする?」サールンが尋ねた。 ムールンは姉の陰から一歩だけ前へ出た。震える手でライフルを構える。「…打ち返す。私たちなら、できる」 サールンはにっこり笑った。「しょうがないわね~。一緒にやりましょう」 QTE——波を返す 姉妹は同時にボタンを連打した。表示板に回数が刻まれていく。 エニールちゃん:31回 サールン&ムールン:29回 「まだです!」エニールちゃんは照準を固定したまま叫ぶ。「あなたたちの入力、止まっています!」 「止めないわよ~!」サールンが踏ん張る。モーニングスターを地面に突き立て、エネルギー波の圧力に耐える。 ムールンは姉の隣に並んだ。普段なら陰に隠れている彼女の両手が、今はしっかりと動いている。 サールン&ムールン:32回 エニールちゃん:32回 表示が並び、最後の一入力が決着を分ける。 サールン&ムールン:33回 エニールちゃん:32回 「打ち返し成功!」 サールンがモーニングスターを地面から引き抜いた。姉妹の力がひとつになり、プラズマの奔流を正面から押し返す。ムールンのライフルが光を捉え、弾丸ではなく照準の線を導きとして、エネルギーの流れを反転させた。 巨大な波が逆流する。 エニールちゃんはシールドドローンを呼び戻し、二機で防御フィールドを展開した。光の壁が衝撃を受け止め、彼女の機体を後方へ押し流す。装甲は損傷したが、ナノリペアがすぐに修復を始めた。 「反撃を確認。被害を記録。……あなたたちの連携は、とても強い」 「私たち、二人で一人前なの」サールンが言う。 ムールンは姉の隣で、短くうなずいた。「…姉さんがいるから、撃てる」 決着 奥義の衝撃で、三人とも一度距離を取った。エニールちゃんの右腕はナノマシンによる修復を終え、再び動き始めている。双子も疲労を見せていたが、互いを支えるように立っていた。 「戦闘続行を確認。勝敗判定まで、あと一手です」 サールンは息を整えた。「そうね~。最後は正面からいきましょう」 ムールンが狙撃姿勢を取る。「…うん」 サールンが踏み込む。ムールンの弾丸が地面を撃ち、サールンの進路を開いた。エニールちゃんは肩のシールドドローンを使ってモーニングスターを受け、空いた手でサールンを投げようとする。だが、サールンは体勢を崩しながらも武器の柄を手放さず、力強く踏みとどまった。 その瞬間、ムールンが撃った弾がエニールちゃんの足元をかすめる。攻撃そのものではなく、避ける方向を制限する一発だった。 エニールちゃんは二人の意図を理解した。回避すればサールンの間合いへ入り、受ければムールンの狙撃が届く。そこで彼女は一歩も退かず、シールドドローンを二機とも前へ出した。光のフィールドが姉妹の攻撃を受け止める。その反動でドローンの機能が落ち、エニールちゃんは膝をついた。 サールンは最後の一撃を振り下ろさなかった。モーニングスターを下ろし、エニールちゃんへ手を差し出す。 「ここまでね。勝負は私たちの判定勝ち、でいいかしら~?」 審判の判定が響く。勝者、サールン&ムールン。 エニールちゃんは差し出された手を見つめた。敵対行動は終了している。危険判定は解除。そう処理するだけなら簡単だったのに、彼女は手を取るまでに、わずかな時間を必要とした。 「判定を受理します。あなたたちの勝利です」彼女はサールンの手を握って立ち上がった。「それと……試合中の連携について、学習させてください。あなたたちが互いを気遣う様子に、私は興味があります」 サールンは目を丸くして、それから優しく笑った。「もちろんよ~。しょうがないわね、いくらでも教えてあげる」 ムールンは姉の陰から顔を出す。「…私も。少しなら、話せる」 「ありがとうございます」エニールちゃんは言った。「私の感情学習モジュールは、あなたたちとの対話を記録しています。でも、記録するだけでは足りないようです」 彼女は胸元に手を置いた。そこには機械の心臓があり、数値化できない反応が静かに残っている。 「私にも、あなたたちのように誰かを大切に思う気持ちが芽生えているのでしょうか」 サールンは、妹の肩に腕を回した。「そうかもしれないわね~。答えは、これから一緒に見つけましょう」 「…うん」ムールンがうなずく。 エニールちゃんは二人を見つめ、いつもの機械的な声に、かすかな温度を混ぜた。 「了解しました。次に会うときは、戦闘以外の方法でも、あなたたちを知りたいです」 闘技場の照明が落ちる。勝敗は決まった。しかし、彼女の中に生まれかけた何かには、まだ名前がなかった。