闘技場の死闘:不屈の闘技者と朽ちた化身の激突 砂埃が舞い上がる闘技場。コロシアムの中心に、突如として二つの影が強制転送された。荒涼とした砂の海が広がり、足場は不安定で一歩ごとに沈み込む。観衆の咆哮が空を裂く中、闘技者は構えを取った。筋骨隆々の体躯に、戦いの刻印が無数に刻まれた男。対するはカリグラス――かつて太陽神殿の化身だった存在。今や体の一部が欠け、自身の茨のツルで無理やり繋ぎ止められた、異形の巨体。高身長で腕と脚が細く長く伸び、枯れた向日葵のような花弁を翼状に広げ、禍々しい気配を放つ。 「来い、朽ちた亡者!」闘技者が吼える。試合の開始を告げる鐘が鳴り響き、二人は即座に動き出した。カリグラスがまず仕掛けた。翼状の茨のツルを広げ、『茨の翼』を展開。無数の蔓が砂を掻き分け、闘技者に向かって襲いかかる。ツルは鞭のようにしなり、絡みつく。闘技者は素早く身を翻し、砂の凹凸を利用して回避。足元が悪い中、わずかな隙を突いて距離を詰める。不屈の精神が彼の動きを鋭くする。 カリグラスのツルが闘技者の肩をかすめ、皮膚を裂いた。血が噴き出すが、闘技者は痛みをものともせず笑う。【最適化】の力が発動――対戦相手からの攻撃を受けるごとに、肉体が嬉々としてダメージを最適化し、打ち消す。傷口が即座に再生し、痛みが快楽に変わる。「これしき!」彼は砂を蹴り、跳躍。カリグラスの細長い脚を狙って拳を叩き込む。鈍い音が響き、カリグラスの膝がわずかに曲がる。 カリグラスは怯まず反撃。枯れた花弁から胞子を撒き散らし、毒々しい霧が闘技場を覆う。胞子は皮膚に触れるだけで焼けるような痛みを生むが、闘技者の体はそれを吸収。最適化が働き、胞子を無力化し、自身の耐性を高める。闘技者は霧の中を突進し、カリグラスの胴体に肘打ちを浴びせる。カリグラスの体は欠けた箇所からツルが蠢き、修復を試みるが、闘技者の攻撃力100の猛威はそれを許さない。防御力ゼロの闘技者だが、不屈のスキルが彼を死なせない。 死闘は激しさを増す。カリグラスが『虚空斬』を放つ。翼の先端から真空の刃が飛び出し、空間を切り裂く高速斬撃。防御を無視して内部を破壊する一撃だ。刃は闘技者の胸を掠め、内臓にまで達するはずだった。だが、最適化が即座に反応。肉体がダメージを分析し、虚空のエネルギーを拡散。闘技者は血を吐きながらも前進し、カリグラスの翼を掴む。細長い腕が抵抗するが、闘技者はそれを引きちぎる勢いで引き倒す。砂が巻き上がり、二人は転がる。 足場の悪い砂地で、カリグラスは優位かと思いきや、闘技者は地形を味方につける。【闘技】の真骨頂――彼は砂の波を読み、相手の見せた隙に攻め込む。カリグラスが枯れ草の守護を展開し、ツルを盾状に変形させて防御結界を張る。蔓の壁が闘技者の突進を阻むが、闘技者は止まらない。拳を連打し、盾を叩き壊す。防御力ゼロゆえに彼自身も棘に刺され出血するが、最適化がそれを喜び、傷を癒す。カリグラスの守護が崩れ、隙が生まれる。 「今だ!」闘技者が吼え、砂を蹴って跳ぶ。カリグラスの高身長が仇となり、バランスを崩す。闘技者はその細長い脚を払い、倒れかけた体に馬乗りになる。拳が雨あられと降り注ぐ。カリグラスの体はツルで繋がれた欠損部が悲鳴を上げ、胞子が無秩序に飛び散る。虚空斬を再び放とうとするが、闘技者の不屈の握りが翼を封じる。魔力ゼロの闘技者にとって、魔法など無意味。純粋な肉体の力で押し潰す。 カリグラスは最後の抵抗を見せる。茨のツルを闘技者の背中に巻きつけ、絞め上げる。細長い腕が闘技者の首を狙う。痛みが走るが、最適化がそれを力に変える。闘技者の筋肉が膨張し、ツルを引き裂く。枯れた花弁が散り、胞子が砂に吸い込まれる。闘技者はカリグラスの胸――欠けた心臓部に拳を叩き込む。防御を無視する虚空斬の如き一撃。内部が破壊され、カリグラスの体が痙攣する。 死闘の果てに、闘技者は致命傷を与える。カリグラスのツルが緩み、体が崩れ落ちる。観衆の歓声が爆発する中、闘技者は立ち上がり、血塗れの拳を掲げる。勝利は彼のものだ。不屈の闘技者が、朽ちた化身を薙ぎ払った。 (文字数: 約2450文字)