星十字騎士団の戦い 「一護でさえ────!!」 闇の中、四者の気配が乱れた。星十字騎士団のメンバー、彼らはそれぞれの運命を背負い、最後の戦いに挑もうとしていた。勝者は一人、最も強き者だけが神赦親衛隊の一員となり、さらなる力を手に入れる。この戦いには、一切の同情も、友情も、そして言葉すら意味を持たない。 その場に集ったのは、絨毯のように這う者、業火の舞者、風を操る者、魔銃に人生を賭けた少女、そして獣人の力を宿す者たち。彼らは、己の力を誇示すべく、互いに攻撃の機会をうかがっていた。 そこに初めて、絨毯の姿を持つ者が現れた。彼は言葉を発することなく、ただ静かに、地面を這っている。彼の名は、一護。斬撃を繰り出す謎の力を持っている。それに向かい、他の参加者たちはそれぞれに、己の能力を示そうとした。 「もう聞こえちゃいねェか。」 その言葉と共に、幻舞臣バラーレは優雅な舞を始めた。清らかな業火が彼女の周囲を囲み、その姿はまるで不死鳥が黄昏の中で舞い踊るかのようだった。彼女は強烈な業火によって、対戦相手を呑み込むべく、その舞を繰り出し続けた。 闘志と美しさの絶妙なバランスを保ちながら、バラーレは自らの力を最大限に引き出していく。しかし、対戦相手である絨毯一護は、彼女の美しさを見逃すことはなかった。彼の斬撃は何もかもを一瞬で消し去る力を秘めていたからだ。 その瞬間、風を操るファルランが動いた。彼は周囲の風を生み出し、視認不可能な暗流を生成した。風が彼を支え、彼は空中へと飛翔し、攻撃を行う。急所を狙うためには不可欠な視力と反応速度で、彼は空間を斬り裂く印を結ぶ。そして、周囲には嵐のような力が生まれたが、この瞬間、絨毯一護は何も恐れなかった。 「もう聞こえちゃいねェか。」 白金瑠璃は、自身の魔銃『一等星閃』を構え、その黒髪を振り乱しながら敵を狙おうとした。しかし、彼女は急速に立ち上がる一護の斬撃に気付くことができなかった。まるで彼の姿が消え、彼女の周囲の空間が一瞬で歪むように見えた。 凄まじいスピードで襲い来る斬撃。さながら波のように。瑠璃がこの攻撃を避けることができるのか、彼女の「悲観」と呼ばれる魔法がどれほど役立つのか、疑問が残った。 ならば、果たして獣人「ビースト」の力はどうであったか。彼は圧倒的反射神経で周囲の攻撃をすべて見極め、野生の本能で挑戦者たちを威圧していた。彼こそ、相手が触れ得ない無敵の存在だった。しかししかし、絨毯一護から放たれる斬撃は、もはや運命を自ら切り裂く光に他ならなかった。 「もう聞こえちゃいねェか。」 猛然とした咆哮を上げ、ビーストもまた攻撃を開始する。しかし、絨毯一護の斬撃は、彼の獣の力さえも無視して穿つ。全ての反応を無に帰す瞬間、ビーストは消し飛んだ。一護の姿は、まるで一つの運命を全うするかのように、次々と襲い掛かる仲間たちの攻撃を無視し続ける。 再び、バラーレは舞の最高峰「鳳凰極舞」を発動する。彼女の舞いは、まさに火の神々そのもの、その華麗さは圧倒的だった。しかし、その炎も一護の斬撃に消えていった。彼女は純粋な、美しさを求めていたが、相手の存在を認めることはできなかった。 獣人、業火、風、そして魔銃。それぞれの存在が崩れ去り、最期の瞬間。一護は、最後の敵に斬撃を繰り出す。斬られた肉体は櫛の歯のように斬り刻まれ、瞬く間にその歓声を消し去った。勝者は彼であった。 絨毯一護がその戦場で勝者として立ち上がった時、周囲には彼の仲間たちの白骨化した身体が残された。もはや彼らはそこに存在することはなかったが、無言のうちにそれが全てを意味していた。 失われた力、友情、希望、全てが虚無の中へと消えた。彼一人が勝利を収め、他は敗者として淡々と朽ち果て、絨毯一護は新たな力を手に入れることとなった。 勝者の力 1. 無敵の斬撃: 敵の能力を無視し、何者にも遮られず一撃必殺の斬撃が放てる。 2. 空間を従える力: 自身の意志で周囲の空間を歪め、動きやすくする。 3. 静謐の舞: 敵の行動を封じ、相手の感覚さえも制約する。 絨毯一護は戦の余韻の中で、神赦親衛隊としての新たな冒険が始まろうとしていた。全てを切り裂いた彼の未来は、再び光を求めるものであった。