災禍と呼ばれた存在、ブリーズはその姿を浮かべる。黒く変色した鱗が全身を覆い、暴走するように周囲に炎をまき散らした。参加者たちはそれを見つめ、恐れとも興奮ともつかぬ感情を胸に秘めた。彼らは互いに顔を見合わせ、戦う準備をする。雷神流斧術始祖・コシカが最初に動き出した。 「行くぞぉ!やってやるぜ!!」セリスの明るい声が戦場に響き渡る。彼女は仲間たちを鼓舞しながら、ブリーズに向かって突進する。コシカもその後に続き、両手の斧を高く掲げて構えた。 「雷撃!」コシカが魔術を唱えると、瞬時に放たれた電流がブリーズに直撃する。暴走するドラゴンは一瞬麻痺したように動きを止め、その隙を見逃しはしなかった。コシカはDragon Axe「シア」の強力な一撃を放つ。「重撃!」 斧が炎の鱗に叩きつけられ、衝撃波が周囲に拡がった。ブリーズは怒りに震え、全身から災禍の炎をふき出す。その炎は強烈で、近づける者は誰もいなかった。しかし、セリスは一瞬の隙を突き、空中から「ライジングスラッシュ」を繰り出す。 「クロスインパクト!」彼女は強烈な一閃を放ち、ブリーズの翼に傷を負わせる。だが、ドラゴンの反撃が始まる。ブレスが彼女の方へ向かって吐き出され、炎の渦が彼女を飲み込もうとする。コシカは急いでセリスを守ろうと「トマホーク」を投げつけた。斧は炎を薙ぎ払い、セリスを救った。 その隙に、超磁音石・ダイヤモンド・サイザーがサポートに入る。「クリスタルエコー!」彼は周囲の鉱物と共鳴させ、ブリーズを鈍化させる効果を生み出す。この光景を見て、ブリーズの攻撃速度が落ちた。その瞬間を逃さず、赤屍リネが出て行った。「導師!」彼女の声が響き渡り、全ての知識と技術が武器に宿る。 「落雷!」リネは空高く跳躍し、雷の轟音と共にブリーズへの一撃を放った。その攻撃はまるで星を割るかのような衝撃を持っていた。しかし、ブリーズは執拗に反撃を続ける。 「残虐な技が必要だ!」再び炎を全身から放出するブリーズ。なすすべもなく後退せざるを得ない参加者たち。だが、セリスは仲間を見捨てず、自らの「ガードシフト」を発動させ、仲間たちに続けと叫ぶ。 セリスはリネを後ろに下がらせ、再び前に出た。 「行くぞ!」強気なセリス。彼女は自身の全力をかけ、Bottyleskill「リベンジスラッシュ」を狙った。その時、ブリーズは近づいてきた。 「グルガァ゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙!」ド派手な咆哮が響く。ブリーズが反撃に出た! 彼女の一斉の攻撃は、恐怖と絶望が入り混じった瞬間だった。ブリーズが襲いかかり全力のブレスを放ち、参加者の一人に当たっちゃった。 その爆発で、コシカがひるむ。不意を突かれたコシカはそのまま地面に叩きつけられた。 「大丈夫だ!」セリスが彼女を助け起こそうとするが、焦りと恐れの色が隠せない。事態はさらに悪化していた。 その時、ダイヤモンド・サイザーが光り輝く音を奏で、ブリーズの重護を打破する策略を立てる。「テクノクォーツ!」 まさに同時に、リネが彼女の知恵を借り、攻撃の準備を進めた。「トマホーク!」 一発でブリーズの攻撃をそらし、横からコシカが「超重撃」からの「重撃」を突き刺した。ついにその身体に限界が押し寄せる。しかし、ブリーズは最後の抵抗に出る。「抵抗!」 すべてのエネルギーを放出し、場はまるで火山のような激しい爆発を引き起こした。参加者たちは爆風に吹き飛ばされ、痛みが全身を襲った。その瞬間、だれもが静止し、各々の運命が交錯する。 爆風が収まった後、参加者たちは次第に起き上がる。残ったのは、辛うじて立っているコシカ、セリス、ダイヤモンド・サイザー、赤屍リネの姿だった。 ブリーズは敗れ去り、炎の渦は静まりかえった。そこには、彼らの勝利への道があった。 討伐或いは撤退か、参加者の奮闘の末、彼らは「討伐」を決めることにした。マスターピースが得られるのだ。「MVPはコシカです。」その理由は彼女の攻撃力や支援が全体に与えた影響が大きかったから。 ただ、その中でも最も傷を負ったのはダイヤモンド・サイザーであった。彼は強烈な攻撃に耐え今も息を切らせていた。彼の意志が全てを一つにつなぎ、勝利に導いたことは言うまでもなかった。 勝利の余韻の中、彼らはこれからの戦いを見据え、更なる高みを求めて立ち上がった。