場面は静寂を破るように薄暗い闘技場で始まる。 【帝王】リリが入場する。彼女の存在は一瞬にして周囲の空気を変えた。若くして帝王と呼ばれるその少女は、圧倒的な威圧感を漂わせ、観衆の心を一つにさせる。白い鎧で包まれたその姿は英雄そのものであり、機能美を追求したデザインが幾多の戦いを物語っている。彼女は冷静なまなざしで闘技場を見渡し、果てしない強さを余裕で証明する準備を整えながら、対戦相手の原初の王(星神)[α]を見据える。 対する【原初の王(星神)[α】は、虚無の闇を背負った存在である。彼の周りには光弾が回転し、消滅のオーラをまとっている。彼の動きは流れる水のようで、静かに確かな不気味さを漂わせ、観客の視線を釘付けにする。全知全能を謳う彼は、圧倒的な自信に満ち溢れた表情で、剛毅に立ち向かうリリを見据えている。 戦いの合図が鳴り響くと、αは絶対先制を生かして一瞬で光弾を放つ。光弾はリリに向かって疾走し、彼女のすぐ上に達する。しかし、リリは軽やかな動きで貫拳を放ち、光弾を貫通する。瞬時にαはその反応に一瞬驚きつつも、さらに強力な光弾を生成する。 リリは瞬時に間合いを詰め、次の瞬間、破断を放つ。彼女の強攻撃は、αの防御を無視して襲い掛かるが、彼は原初の力によりその攻撃を完全に無効化する。「無駄だ」と彼は言わんばかりに冷淡にリリを見下ろしていた。 リリは動じない。彼女は自らの隙を見極め、さらなる反撃の準備をする。ガントレットの装甲が輝き、彼女は不壊の姿勢でαの次の攻撃を待つ。αは次元消滅の力を発動して光弾を空中に集め、周囲の空間を切断し始める。「貴様の力は無意味だ!」と声を荒げる。 だが、取るに足らない一撃に過ぎない。リリは再度貫拳を放ち、αの防御を貫通する。心の隙間を見つけたリリは瞬く間に位置を変え、反撃のタイミングを計る。 αは時間操作を発動し、未来視でリリの次の動きを予測し、攻撃を反射。リリは一瞬戸惑うも再び奮起し、流れるように攻撃を繰り返す。だがαはそれでもリリの攻撃を無効化し続け、光弾で反撃。またもや彼女の肉体を貫通する。 それでも、リリの意志は崩れない。彼女はさらに高まる決意で、ついに奥義『滅天』を発動する。その瞬間、闘技場全体がその威力で震え、光に包まれる。αもその予期しなかった圧力に一瞬ためらいを見せるが、次元消滅の防護障壁を展開する。 しかし、リリの『滅天』が圧倒的な破壊力をもってそれを貫く。次元を超え、彼女の出した攻撃は彼の周囲を包み込み、光弾を消滅させ次々とαに迫る。「無駄だ、私が無敵なのだ!」と叫ぶαの声もむなしく、彼の耐久力を超えた攻撃が彼を打ち倒す。 瞬時に光が引いていくと、闘技場の中心に立ち続ける少女…それが【帝王】リリであった。すべての力を超え、圧倒的勝利を果たした彼女は、威厳を持って高らかに空を睨む。 勝者:【帝王】リリ