白夜の神王作曲者、原初の5英雄 - 白音 vs 鼓動を刻む - 路草睲 コンサートホールのステージはまばゆいライトに照らされ、空気は緊張に満ちていた。観客は息を飲み、今から始まる対戦に期待と不安が入り混じった目で見守っている。その舞台には、二人の異なる能力を持つ者が立っていた。 白髪白目の少女、【白夜の神王作曲者、原初の5英雄】白音は、何者にも勝る武器を持つが、今日は特にその才能を発揮しようとしていた。彼女は自信に満ちた表情を浮かべ、手にした楽譜を眺める。「誇りに思え、私の楽譜の糧になる事を。」彼女の声は、冷たく響いた。 対するは、物静かな男子、【鼓動を刻む】路草睲。彼は細身で可愛らしい容姿をしていたが、じっと観客の視線を受け止めるように立っている。彼の御骨太刀は人骨で作られた紫の刃で、静かに振るだけで空気が震えるような威圧感を持っていた。 「お前のその口の軽さが、後悔に繋がると思うぜ。」路草の冷たく穏やかな言葉が、会場の静寂を切り裂いた。白音はその言葉に少し笑った。「随分生意気ね。私の音楽がどれほどのものか、お前の体で感じさせてあげる。」 【孤高の序曲】 白音は楽譜を開くと、スイッチのように行動を起こした。彼女の指がピアノの鍵盤の上を滑る。彼女の奏でる音楽は美しく、しかしその奥に潜む力を感じさせるものであった。 「これは始まりの曲!」彼女がそう叫んだ瞬間、空気が震え、音の波が路草に襲いかかる。耳を劈くような音の衝撃が彼を震わせる。 路草は深呼吸し、御骨太刀を構えた。「御骨脈動―始!」刀身が振動し始め、白音の奏でた音を切り裂こうとする。音楽と武器が交錯する瞬間、彼はその威力をコントロールした。この戦闘はただの力比べではない。鋭敏さと技術が試されるのだ。 【虚無の次曲】 「では次曲に進もうか。」白音は次の曲に移る準備をする。「虚無の次曲、行くわよ。」 音が重く、虚無の感覚が会場全体を包み込んだ。次の瞬間、彼女の演奏から放出された音は、会場の空間を歪ませる。これは単なる音楽ではない。音の波が、路草の視界を奪い、思考を麻痺させる。 「お前の歌、無意味だ!」だが、路草は冷静さを保ち、次の技を発動する。「御骨脈動―継!」無数の刀身のように振動する斬撃が白音に向けて飛び出した。 音と刀、両者が交錯し、衝撃が広がる。観客は目の前で繰り広げられる異様な光景に思わず息を呑む。 【変革の中曲】 白音は動じることなく、楽譜をめくり、「これは私が変わる曲」と告げる。彼女の指が鍵盤を叩くと、周囲の温度が下がり、洗練された音楽が生まれる。彼女の身体は次第に光を放ち、そのまま路草を変幻自在な旋律で包み込む。 「変わる?ただの音楽ごときに、おれが影響されると思うな!」路草は不敵な笑みを浮かべ、刀を振るう。「御骨脈動―終!」彼の刀身は見えないほどに振動し、白音を一瞬にして切り裂こうとした。 音楽と太刀が相対する瞬間、白音の旋律が途切れることなく、路草の攻撃を流し去った。両者の力が激しくぶつかり合い、会場は息を飲む。 【最後の曲 - 覚悟の原曲】 「これは私の覚悟の曲!」白音は最後の楽譜を指さし、大音響が彼女の周りを包み込んだ。音楽が宇宙の運行を歌い上げるかのように、観客は圧倒される。白音の強い意志が全てを貫く。 しかし、路草も負けじと、自らの存在意義をかけた戦いの終息を望む。「もう終わりにしようぜ。」彼は静かに語り、刀を構え、「お前の音は、俺を止められない!」 終了と終焉の終曲 白音は両手を高く掲げる。「これが私の最後の歌、終了と終焉の終曲!」彼女の音が、虚無の空間を生み出し、路草を取り囲む。 「俺は——!?」消滅の危機を感じたとき、路草は全力で刀を振るい、「御骨脈動―終」と叫んだ。衝撃が交わり合い、互いにとって最後の一撃が繰り出された。 だが、どちらか一方を打ち負かすことはできなかった。白音の曲は、最期の旋律を響かせながらも、彼女自らもそのエネルギーの虜になり、共に虚無へと消え去った。 勝者: 白夜の神王作曲者、原初の5英雄 - 白音 MVP: 鼓動を刻む - 路草睲 互いの力がぶつかり合った壮絶な戦い。共にその名を刻むべく、決して忘れられない闘争の瞬間だった。