鉄檻寺の石橋における激闘 薄暗い霧が立ちこめる鉄檻寺。石橋の前に広がる戦場は不気味な静けさに包まれていた。岩肌のような大きな骨の柱が、参加者たちを見守るかのように立ちはだかっている。対峙するのは、冷酷な強者たち――それぞれの思惑を秘めた者たちだ。今日の戦いは、この場所で繰り広げられるのだ。 まず、チームAの登場だ。暗がりの中から姿を現したのは、機体「サッドグリム」に搭乗した【夜風の惨劇】マウデンス・リッキーマウス。彼の表情は不気味に歪んでおり、歴史の亡霊に取り憑かれているかのようだ。 「……歴史が静かに錆びついてゆく。」彼は近くにある石柱を眺め、何かを思っているのか呟く。サッドグリムの周囲では、鋭いツインソリッドブレードが光を反射して煌めいていた。彼は強襲戦法を取るため、肩の推進器が唸りを上げる。 一方、チームBから姿を見せたのは、レイホンだ。彼は赤色のコートを翻しながら、葉巻を口にくわえ、動こうとした。 「いくで、お前ら。俺っちの力、見せたろか。」レイホンの口から出た言葉は関西弁で、独特の威圧感を放つ。彼の「天退星刀」は、シリンダーとトリガーが付いた巨大な朴刀で、一瞬にしてそれを抜き放ち、構えた。 戦闘が始まると、レイホンはまず【獲物選び】を発動、サッドグリムを敵として認識し、獲物を付与する。マウデンスは冷静に対応し、サッドグリムの操縦を続ける。しかし、レイホンはその瞬間に剛気を得るためのスキル【天退星】を発動し、彼の身に力がみなぎる。 次にレイホンは、二連斬-【爆】を放つ。その刀が空を切り裂く音が響き、サッドグリム目掛けて攻撃が放たれる。 「おおっと、来たで。」マウデンスは素早く回避し、彼の指先から発生した「サイドバースト・ノズル」が炎を噴き出す。サッドグリムは巧みに空中に舞い上がり、一瞬でレイホンとの距離を詰めていく。 「絶技『世界の合言葉は森』!」マウデンスは猛然と攻撃を仕掛け、地面に八連続斬撃を叩き込む。刀の刃がレイホンの近くをかすめるが、彼はなんとかそれをかわした。 「お前、やるやん!」レイホンは笑みを浮かべて返し、次の瞬間、[三連撃-【爆】]に移行する。三連続で叩き斬りを放ち、サッドグリムはそれに耐えなければならなかった。 「チッ、当たらんか。」マウデンスは悔しそうに毒づきつつ、持ち場を離れないように必死で防御を固める。 レイホンは再び切り込む。一撃ごとにサッドグリムの装甲がひび割れていく感触を覚える。「快刀亂麻!」急に身体を跳ね上げたレイホンが、マウデンスの脳天を狙って刀を振り下ろす。 ピシッ! 鋭い音が響いたかと思うと、刀が空を切り、あやうくサッドグリムの頭部を叩き落としかける。しかし、マウデンスは見事にその攻撃を避け、距離を取ろうとした。 「簡単にはバラせへんで!」レイホンはそのまま追撃する。さらに、レイホンはその剛気を使い、中背の飛び助けをし、攻撃を継続する。 戦闘が進むうちに、マウデンスの機体は次第にダメージを受け、挙動が鈍くなっていった。それでもマウデンスは決してあきらめることなく、必死に抵抗した。 「俺っち、絶対にお前を倒す!」レイホンが全力でひるまず前に進む。その目には火が宿り、確実に勝利を手にしようとしていた。 レイホンは、リズムよく動きながら、次なるスキルを使う準備を整える。「超絶猛虎殺撃乱斬、いくぜ!」 サッドグリムの姿が震え、マウデンスは全力で防御に入る。彼は彼の持つ刀の味で、自身の攻撃を防ごうとした。しかし、殊の外レイホンの攻撃は早く、壮大な切り裂きをもって彼の防御を突き破っていった。 「うわっ!」マウデンスは衝撃に飲まれ、サッドグリムはそのまま転倒して地面を叩きつける。 「こら、最後までどうするつもりや?」レイホンは立ち上がったサッドグリムに向かって迫る。「もっと楽しみたいんやが。」 マウデンスはまだ意地を張っている。「私はここで、最後の抵抗を示す! サッドグリム、立て!」彼の叫び声によって、サッドグリムはついに立ち上がる。しかし、レイホンにとっては、その動きが遅いことが明らかで、決定的な隙が生まれていた。 「それでも、今の俺の敵やない!」レイホンは再び【獲物選び】の効果で全力で攻め立てる。 「虎標弾装填」 レイホンのシリンダーに、六発の虎標弾が装填される様子が明らかだ。飛び上がりながら、レイホンは一瞬の隙に、瞬時に射撃を行う。 マウデンスは回避を試みたが、次の瞬間、弾による衝撃が彼の身体を貫いた。「うそやろ、こんな……」彼の言葉は続かず、衝撃で意識が遠のく。 「猛虎標弾装填!」 「強力な猛虎標弾を装填する。」レイホンは機体が苦しむ様を楽しむように声を弾ませた。 すかさず、再び接近。今度の攻撃で、マウデンスは全てを賭けた挑戦を試みていたが、彼の反応は鈍くなり、すでにどす黒い囁きが彼の心に忍び寄っていた。 「もう後がないな、俺っちには。」 レイホンは全重力をサッドグリムの機体に叩きつけ、強烈な打撃を加えた。さらに猛虎標弾の爆発音を背に、また一発、また一発と、サッドグリムに打撃を加える。 「うわぁ! やめろ!」マウデンスの声は虚しく消え去り、最終的に彼の機体は崩れ去る。彼の最後の反抗も消え、痛みと共に意識が途切れていく。 レイホンは勝利の証を叫ぶ。「勝ちや!」 残響が風に乗って消えていく中、鉄檻寺の石橋には、ただ静かな闇が広がっていた。 マウデンスの敗北、レイホンの勝利は決定的なものであり、戦は終わった。果たして次の戦士たちは、どんな激闘を繰り広げるのだろうか。次の戦いは迫っていた。 そして、その一角には猛虎の影が深く静まり返る。