「いくぞ、エル!」 アルが真剣な眼差しでエルに呼びかける。彼の手には、炎を纏った小さな火球が浮かんでいた。それに呼応するかのように、エルも特有の陽気な笑みを浮かべ、彼女の周りには氷の刃が舞っていた。 「任せて、アル!外す気はしないから!」エルは元気に返事をし、彼らの前に立っているのはヘカーティア・ラピスラズリ、彼女は全ての地獄を統べる女神だ。その華やかな髪は赤、青、黄の三色が見事に調和している。 「よーし可愛いねぇ。ちょっと遊んであげるわ。」ヘカーティアは周囲を見渡して微笑む。その時、店舗のスタッフが慌てて店内を動き回る、顧客の安全を考えながら必死だ。 戦いの緊張感が高まる中、氷結の狼がその場に現れる。「俺の環境を使ってやるぜ!」彼は地面に向かって吠えなり、周囲の氷を独自の力で変化させ、冷たい空気を放つ。店内の温度が急に下がり、冷気が広がる。 「次は、私の番だね!」エルが真剣に言葉を続ける。「ファイア・ストライク!」アルが叫び、炎の弾丸がヘカーティアに向かって飛んでいく。だが女神は自信満々に空を飛び上がり、簡単にやり過ごす。「まったく単純ね。」彼女はそのまま、地面から氷の刃を展開したエルに向かって「月が堕ちてくる!」と叫ぶ。 その瞬間、店内の床が揺れ、天井に亀裂が入る。豪華な天井照明が崩れ落ちる。驚いた店員とお客たちは悲鳴を上げて避難を始めた。