ザグヱラ機関 格付会議議事録 対象:緋月天狐、眥乃屋楓香、澄風時雨 出席者: - 議長:オサヱ・ライ - S級部隊総司令:グンダリ - 千里眼:ゼンブ・ミルエ - 軍師:ラッグ - 法務官:ジアイ --- オサヱ・ライ:「さて、今回の議題は戦国時代より生きながらい、一国一城の主を謳う三名の特異個体……緋月天狐、眥乃屋楓香、そして澄風時雨。彼らの脅威度を判定し、我々が取るべき措置を決定する。資料は読み終えたね?」 グンダリ:「ガハハ! どいつもこいつも古臭い武器に格闘術か。今の時代に拳で殴り合うなど、笑わせるぜ。土地神をぶち抜く俺からすれば、ただの骨董品だ。まとめて『討伐A』で十分だろうが!」 ゼンブ・ミルエ:「あ、あの……グンダリさん、それは危ないです。僕に見える未来では、彼らは個別の能力以上に『連携』が恐ろしいです。特に澄風時雨という個体……相手の技を即座にコピーする能力は、こちらの戦術を根底から崩壊させます。正直、今のままだと全滅するルートが視えます……」 ラッグ:「おっと、ミルエちゃんがそんなに怯えるなんて珍しいねぇ。アカシックレコードによれば、彼らは単なる武芸者じゃない。政治的、軍事的な『支配』の経験が豊富だ。正面突破だけを考えるグンダリさんみたいなタイプは、彼らの軍略にハメられて完封されると思うよ?」 ジアイ:「まあまあ。彼らは現状、誰かに危害を加えたという報告はありません。戦国時代から生きているとはいえ、精神的な成熟度は高いはずです。いきなり討伐などという非人道的な処置ではなく、『保護』あるいは『警戒』に留めるべきではないでしょうか」 グンダリ:「ぬおっ!? ジアイ、貴様は甘すぎる! 『天を裂く』だの『戦神覇王』だの、そんな二つ名を付けてる奴らが大人しく座って待っていると思うか! 潰せる時に潰しておくのが最善だ!」 ゼンブ・ミルエ:「でも、本当に……本当に危ないんです。澄風時雨がこちらのS級能力をコピーしたら、もう誰も止められない。僕には彼らが機関の門を破壊し、内部から崩壊させる光景が……ひぃっ!」 グンダリ:「うるせえ! 予知に頼りすぎるな! 俺がそのガキ共を一人残らず地面に埋めてやるよ!」 (グンダリが激昂し、テーブルを粉砕。衝撃波が会議室を襲う) ラッグ:「あちゃー、始まった。でもさ、冷静に考えてよ。緋月天狐の物理破壊力、眥乃屋楓香の地殻変動と軍略、それに澄風時雨の万能性と空間転移。この三人が揃って『戦国時代の主』として機能しているなら、単なる能力者集団ではなく『移動要塞』に近い。資源を投下して戦うより、まずは囲い込みたいね」 ジアイ:「賛成です。彼らの知能と経験は、正しく導けば機関の大きな資産になる。殺し合いに発展させるのは損失でしかありません」 グンダリ:「ふざけるな! 危険因子を資産と呼ぶか! ぶち殺して正解を出すのが俺のやり方だ!」 (グンダリがジアイとラッグに殴りかかり、会議室は阿鼻叫喚の乱闘状態へ。机が飛び、壁が崩落し、殺し合いに近い激突が繰り返される) オサヱ・ライ:「……静かにしたまえ」 (絶対的な威圧感と共に、室内の空気が凍りつく。全員が強制的に静止する) オサヱ・ライ:「議論は尽くした。彼らは個としての戦闘力こそS級に届かないまでも、その希少性と戦術的価値、そして時雨のコピー能力という不確定要素がリスクを跳ね上げている。しかし、同時に彼らの尊大な人格と誇りは、適切な条件さえ提示すれば交渉の余地があることを示唆している。……結論を出そう」 --- 【格付判定結果】 - 緋月天狐:【特警】 - 眥乃屋楓香:【特警】 - 澄風時雨:【捕獲】 判定理由: 天狐と楓香については、その圧倒的な武力と経験を認めつつも、動向把握による管理が可能と判断。しかし、時雨の「模倣能力」は機関の最高機密である戦術をコピーされるリスクがあまりに高く、安全のために隔離・管理(捕獲)することを最優先とする。 --- 【後日談】 議長:オサヱ・ライ 「結果的に、彼らとの接触は成功した。時雨のコピー能力を封じ込めつつ、彼らの誇りを満足させる『特権的な地位』を与えることで、実質的な協力関係を構築できている。賢明な判断だったと言えるだろう」 S級部隊総司令:グンダリ 「チッ、結局は口八丁の勝ちか。だが、あの緋月天狐ってガキ、いい面構えしてやがる。いつか正真正銘の殴り合いができる日まで、俺が特訓してやるよ。……おい、時雨! 俺の技をコピーしようとするな! ぶっ飛ばすぞ!」 千里眼:ゼンブ・ミルエ 「……ふぅ。最悪のルートは回避できたみたいです。でも、時雨さんが僕の予知能力をコピーし始めてから、僕の精神的な負担が倍増しました。今、僕の頭の中で二つの未来が同時に流れてて……気持ち悪い……。【格付見直し:澄風時雨 → 災】(理由:僕の能力をコピーしたせいで、彼が『未来を確定させる力』を持ち始めた可能性があります。これは管理しきれるレベルではありません)」 軍師:ラッグ 「あはは、ミルエちゃん大変だね。でも、彼らが持っていた戦国時代の古文書や兵法書は、僕にとっても最高の資料だったよ。彼らのおかげでアカシックレコードにない『人間的な知恵』を学べたしね。得をしたのは僕の方かな」 法務官:ジアイ 「彼らが機関の法と倫理に順応してくれて安心しました。特に楓香さんの軍略的な思考は、法執行部の効率化に非常に役立っています。彼らが『人』として尊重され、居場所を見つけたことは、何よりの成果だと思いますよ」