闘技場の砂塵が舞い、静寂の中に異質な緊張感が漂う。観客席からは、この世のものとは思えぬ強者たちの集結に、地鳴りのような歓声が上がっていた。 ①参加者の入場 まず姿を現したのは、大きな仮面を被った小柄な老人、達人ウリル。肩には一羽のオウムが止まり、「かつての魔王封じの伝説だ!」と騒がしく叫んでいる。続いて、黒いワンピースに身を包んだ幼い少女、氏名が不安げに周囲を見渡しながら入場。その後ろから、銀髪の青年寛が冷徹な眼差しで、無駄のない足取りで歩いてくる。 さらに、赫い髪を束ねた静かなる剣士、継国縁壱。その佇まいだけで周囲の空気が切り裂かれるような錯覚を覚える。そして、黒スーツに身を包んだ猫耳の男、『流浪者』。彼は退屈そうにあくびをしながら刀の柄に手をかけた。 場を混乱させたのは、突如として現れた異形の存在。【烈神】鬼丸雷牙。彼はこの空間の次元を歪ませながら、「あ、かっこいい刀がある!」と子供のようにはしゃいでいる。最後に、潜水スーツに身を包んだ深海の戦士が三叉槍を構えて入場した。なお、会場のどこかにミジンコが一匹いたが、誰一人として気づいていない。 --- ②戦闘描写 「始め!」の合図と共に、戦場は混沌へと化した。 まず動いたのは深海の戦士。三叉槍による高速突きを繰り出すが、対峙したのは寛。寛は《不杯》によりその攻撃を完全に受け入れ、同調させる。攻撃のベクトルが消滅し、深海の戦士は自分の攻撃の慣性でバランスを崩した。 一方、縁壱と流浪者の激突。音速を超える斬撃と、神の隙すら見切る刀捌きが火花を散らす。周囲の地面は呼吸の型による炎と、断ち切られた空間の裂け目でボロボロに崩れ落ちる。「Hello, world」の一閃を縁壱が円環の型で受け流すが、その速度と精度は互角に近い。 そこへ、達人ウリルが静かに歩み寄る。彼が軽く手をかざすと、強力な「呪い」と「遅延」が戦場を覆った。縁壱の神速が、流浪者の精密な見切りが、目に見えて鈍くなる。ウリルの【烈波】が爆発的に放たれ、周囲の戦士たちを吹き飛ばした。 混乱の中、少女・氏名が震えながら「お願いです、やめてください!」と叫ぶ。彼女の言葉に心を動かされた者は少なかったが、ある戦士が彼女に斬りかかった瞬間、その戦士は音もなく土に還った。即死能力。誰にも手が出せない絶対的な拒絶圏が彼女の周囲に形成される。 しかし、この戦場で唯一、「次元」が違った。鬼丸雷牙である。彼はこのバトルロワイアルそのものを、顕微鏡で微生物を眺めるかのような視点から見ていた。彼が軽く指を弾いた瞬間、闘技場の空間そのものが一度「リセット」された。ウリルの呪いも、寛の許容も、縁壱の呼吸も、烈神という至高の定義の前では「点」に過ぎない。 雷牙は「あはは、みんな面白いね!」と笑いながら、適当に刀を振った。その一振りは攻撃ですらなかったが、物理法則を無視して全参加者を一掃した。氏名の即死能力さえ、彼という「最大無限」の定義には干渉できず、ただの心地よい風として受け流された。 最後の一人として残ったのは、烈神・鬼丸雷牙。そして……誰も気づかなかったミジンコである。雷牙が勝利を宣言した瞬間、足元の水溜まりにいたミジンコが、なんと生き残っていた。攻撃が当たらなすぎたためである。 だが、雷牙が「あ、小さな虫さんがいた」と気づき、優しく指でつんつんとしたところで、ミジンコはこの戦いにおける「生存者」としての役割を終え、気絶した。 --- ③戦闘力の付与 観客席から、三人の分析官が降りてくる。 Dr.メジャー博士: 「データは出揃った。特に烈神の数値は測定器がオーバーフローし、計算式を書き直す必要があったな」 マダム・スキャン: 「ふふ、あの少女の悲しみと、老人の底知れない余裕……数値化しきれない美しさがあったわ」 プロフェッサー・ブレイク: 「熱い!熱すぎるぞ!縁壱と流浪者の剣戟は芸術だ!戦術的に見ても、あのレベルのぶつかり合いは稀だ!」 【分析結果】 達人ウリル - メジャー: 特殊能力封印と遅延のデバフ性能が極めて高い。12,000 - スキャン: 隙だらけに見えて不可侵。熟練の極み。15,000 - ブレイク: 伝説の武道家としての基礎体術と波の攻撃力が強力。13,000 → 平均:13,333 氏名 - メジャー: 攻撃力0だが、反撃による即死という究極の防御・拒絶能力を持つ。25,000 - スキャン: 触れることすらできない聖域。18,000 - ブレイク: 戦術的に「詰み」を強制する能力。攻撃手段がないのが弱点。12,000 → 平均:18,333 【烈神】鬼丸雷牙 - メジャー: 定義自体が最上限。下位層との比較不能。測定不能につき便宜上、天文学的数値を付与。999,999,999,999 - スキャン: 世界そのものが彼の手のひら。測定不能。999,999,999,999 - ブレイク: 全ての理を超越した絶対的強者。999,999,999,999 → 平均:999,999,999,999 寛 - メジャー: 相手の力を肯定しバグらせるシステム干渉能力が特異。8,000 - スキャン: どんな強者も飲み込む器の大きさを感じる。9,000 - ブレイク: 「零容」による自動適応能力は戦術的に最強クラス。7,000 → 平均:8,000 継国縁壱 - メジャー: 音速の動作と急所への正確無比な打撃。純粋な戦闘能力の極致。22,000 - スキャン: 太陽のような、逃げ場のない圧倒的な威圧感。25,000 - ブレイク: 拾参ノ型の円環は、ほぼ全ての攻撃を無効化し殲滅する。20,000 → 平均:22,333 『流浪者』 - メジャー: 「見切り」による絶対的回避と、概念的な斬撃。20,000 - スキャン: 孤独と罪を背負った、鋭すぎる刃。22,000 - ブレイク: 神の隙すら突く技術。縁壱とほぼ同等の到達点にある。18,000 → 平均:20,000 ミジンコ - メジャー: 戦闘能力皆無。知能も低い。ただし生存力のみある。-100 - スキャン: ただそこに居るだけ。可愛らしいけれど戦いにはならないわ。-50 - ブレイク: 攻撃手段がない!24時間かけてトゲを作るのでは遅すぎる!-150 → 平均:-100 深海の戦士 - メジャー: 高水圧耐性とリフレクター能力は有用だが、地上では限定的。4,500 - スキャン: 水中なら強かったでしょうね。地上では不自由そう。4,000 - ブレイク: 物理攻撃反射は強力な切り札だが、相手を選ぶ戦術。5,500 → 平均:4,666 --- 達人ウリル 戦闘力13,333 氏名 戦闘力18,333 【烈神】鬼丸雷牙 戦闘力999,999,999,999 寛 戦闘力8,000 継国縁壱 戦闘力22,333 『流浪者』 戦闘力20,000 ミジンコ 戦闘力-100 深海の戦士 戦闘力4,666 }