【混沌の一般道5kmレース:法執行機関vs無法者たち】 ■開会宣言と意気込み 実況(おっさん):「ガハハハ!さあ始まりましたぜ!ルールは簡単、5km先のゴールを目指せ!ただし!ここは一般道路だ!信号を守れ!歩行者に気をつけろ!もし交通違反をした瞬間、待機している警察官、そしてあの『最凶の二人』が貴様らを地獄の底まで追い詰めて捕縛するぜぇ!!」 解説(お姉さん):「はい!ということで今回は『交通ルール厳守』という、能力者たちにとって最も過酷な試練となっておりますね!全力で解説させていただきます!それでは参加者の皆様、意気込みをどうぞ!」 へウェット:「ふふふ、一兆円の価値がある走りをお見せしましょう。礼儀正しく、かつ効率的にゴールまで導かせていただきますよ」 スィナ:「ん?ワハハハ!走るんだよね!リンゴある!?ないならとりあえず殴って進むー!!」 ポプ子:「(中指を立てながら)チッ、こんなクソゲーに付き合わされてんじゃねーよ。さっさと終わらせて帰ってアニメ見るわ」 ピピ美:「(無表情に中指を立てながら)同意。運営のセンスが絶望的に欠けてる。はい、スタート」 --- ■参加機体・装備詳細 【へウェット】 機体なし(自前装備)。 剛戦杖・南部式甲: 打撃力に特化した重量級の戦杖。路面を叩いて跳躍したり、障害物を粉砕するのに使用。 南部式四〇七拳銃: 塹壕戦用。至近距離での制圧に特化。 【スィナ】 機体:機械傭兵仕様プラグスーツ 重要部保護装甲: 全身を覆う橙色の装甲。物理衝撃を大幅に軽減する。 グレイヴ: 超高威力・貫通性能を持つ拳鍔。地面を突き破って加速することが可能。 近接用頭部照準機: アホな脳細胞を補うため、最適な走行ルートを計算して表示する(本人は無視しがち)。 【ポプ子&ピピ美】 機体:運営提供『超高速・中指付き電動キックボード(二人乗り)』 見た目は安っぽいプラスチック製だが、中身はギャグ補正により「設定次第でどこへでも行ける」仕様。物理法則を無視したドリフトが可能。 【警察側:愛羅&華燐】 機体:高速追跡用パトカー(特製) 愛羅は後部座席から狙撃、華燐は助手席で拡声器と契約書を準備。10m間隔で配置された一般警官と共に、違反者を逃さない網を張っている。 --- ■第1章:静寂と混沌のスタート 「スタートォ!!」 おっさんの怒号と共に、レースは幕を開けた。一般道であるため、スタート直後には信号機が待ち構えている。 へウェットは紳士的に停止線で停止。隣でスィナが「あー!赤い!赤はリンゴの色だー!」と叫びながら、信号を無視して猛ダッシュを開始した。 実況:「出たァ!いきなりスィナが赤信号無視だ!スタート10秒で交通違反!!」 解説:「あーっと!これは完全にアウトです!警察の皆さん、出番ですよ!!」 10m間隔で待機していた一般警官たちが一斉に笛を吹き、拳銃を構える。しかし、スィナはアホゆえに「あはは!追いかけっこだ!」とグレイヴを地面に突き立て、爆風と共に前方へ弾け飛んだ。 ここで、パトカーから静かな声が響く。 「ふふ、元気ですね。でも、ルールはルールですよ」 愛羅がギターケースから特製銃を取り出し、迷いなく引き金を引いた。【魔弾:能力封じ】がスィナの足元に着弾。瞬間的に能力封じの空間が展開され、スィナの爆発免疫と装甲の機能が一時的に停止。バランスを崩したスィナが派手に転倒し、一般車両の行列に突っ込んだ。 「ぎゃああ!車が痛いー!!」 一方、ポプ子とピピ美は電動キックボードで、歩道を爆走していた。 実況:「おい!あいつら歩道走行だぞ!完全な違反だ!!」 解説:「歩行者の方々がパニックになっています!なんてひどい!全力で非難します!」 愛羅が彼らに向け、因果律を逆転させた【魔弾:絶対命中】を放つ。弾丸は曲がりくねった路地を通り、確実にポプ子の後頭部へ向かって飛んでいく。しかし―― 「えいえい」 ポプ子が適当に振り返ってパンチを繰り出すと、弾丸が「物理的に」弾き飛ばされた。というか、弾丸が急にポプテピピック風の低予算作画に変わり、ぺしゃんこになって地面に落ちた。 「なっ!?今の弾丸、絶対命中だったはずだぞ!?」 実況が絶叫する。ピピ美が淡々と答えた。「はい、ここは私のゲームの中なので。設定変更しました。あ、この警察の人、給料安そうですね」 --- ■第2章:華燐の誘惑と泥沼の乱戦 レース中盤。へウェットは交通ルールを完璧に守り、信号待ちの時間を利用して南部式拳銃で、進路を塞ぐ一般車両(および暴走するスィナ)を巧みに牽制しながら前進していた。 そこに、パトカーが横付けされる。窓から顔を出したのは、金髪の女、華燐だ。 「なあなあ、お姉さん。ええもん話があるんやけど、ちょっと聞かへん?」 へウェットはにやりと笑う。「おや、警察の方に口説かれるとは光栄ですね」 華燐は手際よく一枚の書面を差し出した。そこには具体的すぎる数字と、魅力的な利益率が記載されていた。 【華燐の提案:交通違反免除&資産運用プラン】 1. 今ここで「警察への協力」にサインし、後続の参加者を捕縛させる。 2. 見返りとして、へウェットが持つ組織のコネクションを利用した闇オークションの裏口を共有し、利益の30%を華燐に回す。 3. 今回のレースにおける「交通違反」をすべて華燐が帳消しにする。 へウェットは目を見開いた。「一兆円……ではないですが、非常に合理的ですね。乗りました」 実況:「おい!!警察が贈収賄してるぞ!!」 解説:「これが大人の交渉です!全力で支持します!効率的ですね!!」 しかし、その平和な取引をぶち壊したのが、再び合流してきたスィナだった。「わあああ!あそこに美味しそうな金髪の人(リンゴ色じゃないけど)がいるー!」 スィナがグレイヴを振り回して突撃。パトカーのボンネットがV字に折れ曲がる。華燐は白蛇を服の中で踊らせながら、ひょいと車から飛び降りた。 「あかん!うちの商談の邪魔すんなアホ!!」 ポプ子とピピ美は、その喧嘩を横目にキックボードで一般人をなぎ倒しながら(※もちろん違反)前進。愛羅が再び狙撃しようとするが、ピピ美がスキル【怒ってないよ】を発動。愛羅の放った魔弾が、ピピ美の体に触れた瞬間に「無」へと還元され、消滅した。 「……えっ?」 冷静沈着な愛羅が、初めて困惑の表情を浮かべる。 --- ■第3章:デッドヒート・カオス・フィニッシュ 残り1km。ここからは地獄の混戦である。道路はすでにスィナによる破壊と、ポプ子たちによる「作画崩壊」で、一般道路の面影がなかった。 先頭を走るのは、華燐と裏取引を済ませ、交通ルールを完全に無視し始めたへウェット。彼女は剛戦杖を路面に突き立て、跳躍しながらビルからビルへと飛び移る空中ルートを選択していた。 「さあ、落札者は私です!!」 その後ろを、怒り狂ったスィナが、地面をクレーターだらけにしながら猛追する。「待てー!!殴らせろー!!」 さらに後方からは、キックボードに乗り、なぜか巨大な中指を旗のように掲げたポプ子とピピ美が、時速500km(設定)で接近していた。 実況:「あああ!もうめちゃくちゃだ!信号機は全部壊れ、一般人は逃げ惑い、警察は贈収賄し、能力者は作画を書き換えている!これがレースか!?これは戦争だ!!」 解説:「最高にエキサイティングです!見てください、愛羅さんが本気になりましたよ!!」 愛羅はパトカーを捨て、屋上へ駆け上がっていた。彼女の瞳から余裕が消え、冷徹な「狩人」の目が光る。 「……もういいです。全員、まとめて封じます」 愛羅が空中で銃を構え、全神経を集中させる。狙うのはゴール直前の直線道路。彼女は【魔弾:絶対命中】を、単一の標的ではなく「ゴールラインを跨ごうとする全員」という概念に向けて放った。 因果律が逆転し、弾丸が放たれた瞬間、ゴールライン上の空間に巨大な「能力封印の結界」が確定的に生成される。逃げ場はない。誰が先に辿り着こうとも、ゴールした瞬間に能力を失い、待機している警官たちにボコボコにされる運命が確定したのだ。 だが、そこでポプ子が呟いた。 「あー、もう疲れた。このゲーム、クソゲーすぎるわ」 【スキル:二度とやらんわこんなクソゲー】 ポプ子が仮想的な「電源ボタン」をポチッと押した瞬間、世界が激しくノイズに包まれた。愛羅の放った絶対命中の弾丸が、突然「低解像度のドット絵」になり、プクプクと泡となって消えていく。 「なっ……!?私の弾丸が!!」 ノイズを突き抜け、物理法則を完全に無視したキックボードが、光速でへウェットとスィナを追い抜いた。 「あー!ゴールだー!」スィナが叫ぶ。 「お先に失礼します」へウェットが微笑む。 「はい、終了ー」ピピ美が欠伸をする。 三者が同時にゴールラインを駆け抜けたその瞬間、ポプ子が最後の一押しとして、キックボードでへウェットとスィナの後頭部を強烈に蹴り飛ばし、自らが最先着となるという、あまりにも卑劣でギャグな結末を迎えた。 実況:「ゴーーーール!!勝者はポプ子&ピピ美!!しかし、内容がひどすぎる!!」 解説:「最後は物理的な蹴りでしたね!シンプルイズベストです!!」 --- ■最終結果 【順位】 1位:ポプ子&ピピ美(手法:設定改変および物理的な蹴り) 2位:へウェット(手法:警察への賄賂と空中移動) 3位:スィナ(手法:ただの猛進) 【結末】 - ポプ子&ピピ美:逃走成功 (ゴール後、速やかにゲームの電源を切り、現実世界へ帰還したため、警察の手は届かなかった) - へウェット:逃走成功 (華燐との契約により、今回の違反はすべて「正当な捜査協力」として処理され、悠々と帰路についた) - スィナ:捕縛 (ゴール後、あまりに多くの交通違反を犯していたため、および愛羅の執念による封印が(一部)効いたため、100人の警官に囲まれ、ガチガチに拘束された。本人は「あはは!みんなで抱っこしてるー!」と喜んでいる) 【事後感想】 愛羅:「……もう二度と、あのような『不条理な存在』を相手にしたくありません。精神的に疲れました」 華燐:「ま、結果的にええコネができたし、儲かりそうやし、うちは大満足やわ。白蛇さんも喜んでるで」 へウェット:「ふふ、警察の方との友情(利害関係)は大切ですね。さて、一兆円の落札品を探しに行きましょうか」 スィナ:「(手錠をかけられながら)ねえ、お腹空いた!リンゴ食べていいー!?」