ザグヱラ機関 格付会議議事録 議題: 個体名「Ransom」「A-90」「スクリブルス」の脅威度判定および処遇について 出席者: 議長:オサヱ・ライ S級部隊総司令:グンダリ 千里眼:ゼンブ・ミルエ 軍師:ラッグ 法務官:ジアイ --- オサヱ・ライ: 「さて、集まってもらった。今回の案件は少々特殊だ。実体を持たないデジタルあるいは概念的な干渉個体、および紙の集合体。資料を確認し、格付けを決定してほしい」 グンダリ: 「あァ!?なんだこのゴミカスみたいなステータスは!攻撃力0、防御力0だと?こんなもん、俺が拳一つで消し飛ばしてやるよ!時間の無駄だ、さっさと『放置』にして解散しやがれ!」 ゼンブ・ミルエ: 「あ、あの……グンダリさん、落ち着いてください。物理攻撃が効く相手じゃないですよ。RansomとA-90は、視覚と認識に干渉してくる……つまり、戦う前に『ルール』を押し付けてくるタイプです。僕の予知でも、彼らに接触した者がパニックに陥る未来が見えます……」 ラッグ: 「あはは、怖いねぇ。特にRansom。アイテム消滅にゴールドの要求か。物理的な破壊より、精神的なリソースと所有物を削るタイプだね。地味に嫌いだなー。でも、実体がないなら捕獲は不可能に近いんじゃない?」 ジアイ: 「ですが、RansomがPC内のファイルに干渉し、編集不可にするというのは、文明社会へのテロ行為に等しいものです。法的に見ても見過ごせません。適切に管理し、被害者を救済する必要があります」 グンダリ: 「うるせぇ!ルールだの法だの!動かねばいいだけだろうが!そんなもん、根性で耐えりゃいいんだよ!」 ゼンブ・ミルエ: 「無理ですよ!A-90の90ダメージは、不意を突かれた時の衝撃が凄まじいんです。それにスクリブルスだって、気づかずに突っ込めば紙の嵐で切り刻まれる……物理防御を無視して接触ダメージを与えるタイプですから、油断すると死にます」 ラッグ: 「おっと、グンダリさんが怒った。まあまあ、スクリブルスの方は2Dテクスチャ的な存在だってさ。土地神を倒す君からすれば蚊に刺されたようなもんだろうけど、部下たちが巻き込まれたら効率が悪いよね」 グンダリ: 「あぁ!?俺の部下を舐めるな!……だが、実体がない奴をどうやって殴ればいいんだよ!クソが!この資料を書いた奴を連れてこい!ぶち殺してやる!!」 (グンダリが机を叩き割り、会議室の一部が崩落する) ジアイ: 「暴力はやめてください!話になりませんね!RansomとA-90は、その特性上、特定の条件下でのみ発現する『トラップ』のようなものです。討伐は不可能でも、その発生条件を特定し、封じ込めるべきです!」 オサヱ・ライ: 「静かに。……議論は出揃ったな。実体を持たないがゆえに『討伐』という概念が適用しづらい。しかし、精神的・物質的損害を与える能力は無視できん。特にRansomのファイル干渉は、情報社会において致命的なリスクとなる」 ラッグ: 「ねー、いっそのこと全部まとめて『警戒』でいいんじゃない? ぶっちゃけ、僕らみたいな専門家が対策を立てれば、ただの『お邪魔キャラ』でしょ」 ゼンブ・ミルエ: 「そんな……甘すぎます。もし彼らがネットワーク経由で機関のメインサーバーに侵入したら……想像しただけで震えます……」 グンダリ: 「チッ、得体が知れねぇ奴らは嫌いだ。いっそ全部ぶっ壊して消してやるよ!『討伐』だ!『討伐』にしろ!!」 オサヱ・ライ: 「……結論を出そう。実体がないため、現状では完全な排除は不可能。だが、放置すれば被害が拡大する。よって、以下のように決定する」 --- 【格付結果】 Ransom:特警 (理由:アイテム消滅およびシステム干渉能力を有し、文明的な損害を与えるため。厳重な動向把握とシステム的な防壁構築が必要) A-90:警戒 (理由:高い瞬間火力を持つが、行動パターンが限定的であり、認知していれば回避可能なため) スクリブルス:警戒 (理由:物理的な攻撃力は低いが、視認困難な状況下での接触は危険。ただし、回避策が明確であるため) --- 【後日談】 オサヱ・ライ: 「結果は妥当だ。Ransomのファイル干渉への対策を情報処理部に命じた。実体を持たぬ敵こそ、我々の理外の分析能力が試されるな」 グンダリ: 「ケッ!結局殴れねぇ相手か。……おい、後で例の『スクリブルス』とかいう紙屑を連れてこい。俺の皮膚がどれだけ硬いか、紙切れに分からせてやる。……あ? 接触しただけでダメージ食らうだと? 【格付け見直し:スクリブルス→特警】 んなもん、不意打ちで攻撃してくるってことだろ!卑怯者だ、もっと厳しく監視しやがれ!」 ゼンブ・ミルエ: 「やっぱり……。僕はRansomにゴールドを要求されて、全財産を失いかけました。あいつら、本当に空気を読みません。僕と同じです……(涙)」 ラッグ: 「あはは、ゼンブ君災難だったね。僕はアカシックレコードを使って、彼らの『出現トリガー』を完全に解析しちゃったよ。これでまあ、僕だけは安全かな。あ、Ransomのファイル、実は面白い暗号になってたから解読して遊んでるよ」 ジアイ: 「ラッグさん、勝手に解析して改変しようとするのは規約違反です。……それにしても、Ransomという存在がもたらす『喪失感』は、精神的なトラウマになり得ます。法務部としても、被害者のメンタルケア体制を整えなければなりませんね」