光の速さでの戦闘が繰り広げられる中、全員が自らの能力を駆使し、戦いの舞台に身を投じていく。 大規模発掘用蒸気機関スチームオクトパンクは、その巨体を揺らしながら迫りくる敵を見据え、アームを八本同時に叩きつける【オクトパッション】を発動した。周囲の空気がひゅうと鳴る音がするが、その姿を捉えた者はいない。 その瞬間、以前から待機していた【雷鳴在る処、我在り。】セツナが、雷神の加護を受けて瞬時に駆け抜け、叩きつける攻撃をかわした。彼女の二本の薙刀が光のように輝き、続けて【刹那の光、無救の鳴】を唱える。空は一瞬で雷雲に覆われ、神雷が彼女の周囲を叩きつけていく。 一方で、森羅万象を盗み去る怪盗少女ストルネール・シーヴがその動きの速さを活かし、【雷鳴在る処、我在り。】セツナのスキルを盗もうとする。彼女はぐるりと回転し、まるで舞うかのように華麗な身のこなしでセツナの前を通り抜け、スキルを手中に収める。 「雷鳴の響き、私が頂き♪」と叫び、次の瞬間、セツナの雷の力をその小さな体に取り込む。速度と反射神経を高めたストルネールは、次々と敵をかわせる。 次に、世界の記憶【WORLD MEMORY】が戦局に現れた。彼は時の流れを逆行させ、過去の記憶を持ち出すことができる。あらゆる攻撃を予想し、次の展開を考慮しながら静かに立ち尽くす。「彼らの力を無にするべきだ」と自らに言い聞かせ、再度の行動を繰り返す。 その動きには空間を歪めるほどの力が宿っている。彼は今までの能力を存分に発揮するため、周囲を見渡し、戦局を見守る。今、戦場は事実上彼の決定論の中にあった。 続いて登場したのは【天彗龍】バルファルク。彼はそのぜい肉のない銀色の体躯で両翼を広げ、瞬時に空高く舞う。その急激な上昇とともに、撃ち落とすように衝撃波を放つ【彗星】攻撃が炸裂する。数多の衝撃波が周囲のキャラクターを吹き飛ばし、しかし、誰もその姿を捕えることができない。 次いで【どこにでもいてどこにもいない】弔越時雨は、ひらりとしたその身をすばやく動かし、他の攻撃を軽々と避けてみせる。次元を超えた回避の技術は、もはや何もかもが追いつかない。彼女はただそこにいるだけで存在感を示し、冷酷な眼差しで他者を観察していた。 そして、最後に【大地を均す暴風】ハーヴィがその力を解放した。「オラァ! ギア上げてくぜぇッ!?」と叫び、疾風のような走りで周囲の敵へと突っ込む。彼の一撃は風を巻き起こし、戦場を更地に変えていく。 普段は冷静だったセツナも、ハーヴィの衝撃波に飲みこまれ、一瞬ひるむ。それを見逃さず、ストルネールが一気に彼女の背後に回りこみスキルを引き継ごうとするが、セツナは手を叩き、雷の力を駆使し、反撃に出た。 激しい攻防が延々と続くが、やがて【WORLD MEMORY】が動く。全ての行動を無にするため、彼は全ての力を捧げ、超新星爆発の準備を始めた。彼の目的は、乱れた戦局を一気に終息させること。 そして、爆発が起こる直前、次元を超えた一撃で攻撃し続ける弔越時雨が、最後の一撃を繰り出そうとする。その一撃はすべてを予想外の方向に変え、周囲を瞬時に制圧するが、反発を受けてしまう。 結果、バルファルクが一撃の衝撃で星になり、ハーヴィも爆風にあおられて吹き飛ばされた。 その瞬間、戦場が静寂に包まれ、すべてのキャラクターが立ち尽くす。残ったのは、力を持っていた【WORLD MEMORY】と、さらにその周囲を軽やかに舞うストルネール・シーヴ。彼女の視線が光り、勝者となる。 「私の勝ち♪」と彼女は笑顔で言うのだった。