城の外、天空を曇らせる岩は、激しい攻撃を伴い、Aチームの攻城軍が迫ったことを告げていた。冷気で全身を包み込んだ鬼の如き存在、上弦の弐 童磨は、無表情の笑顔を浮かべながら、間近に迫る城の城壁を見上げていた。彼の瞳は虹色に輝き、恐ろしいまでの冷たい力で周囲の温度を急速に下げていく。 「子供の遊びみたいだな、この城は。崩れるまで翼を広げさせてみよう。」、そう呟ける彼は、しなやかな動作で2対の扇を構えた。目の前に立ちはだかる城壁に向かって冷気が渦巻く。 「行け！」童磨の声と共に、氷柱が空へと舞い上がり、次々に城壁に衝突していく。冷気に包まれた鋭利な氷は、無情にも防御を貫通し、城壁が揺らぐ。押し寄せる冷気に籠城側の士気が低下していく。 その時、籠城側の大将である黄土の龍騎士団長 ソイルドラゴン=ナイトは冷静に指揮を取っていた。彼は、騎士道精神を胸に秘め、毅然たる姿勢で戦場全体を見渡す。彼の固い表情が、戦の緊迫感を一層増幅させる。 「全兵士、位置について！我が城を守れ！」彼の命令が響くと、個性的な兵士たちが各地に配置に向かう。彼らの心には士気を高め、不退転の決意が宿っていた。 ナイトは、地面を踏みしめながら力強く歩み、重岩のメイスを持つ手を高く掲げた。「見せてやろう、この地の者の力を！怒濤の砂嵐！」 ゼンの号令と共に、彼は強力な魔力を発揮し、砂嵐を巻き起こす。周囲は砂と泥で覆われ、攻城隊の視界が遮られる。 「これなら、少しは楽しめるだろう。」童磨は淡々とした口調で、冷たい氷の霧を操りながら、冷静に状況を見極めていた。 砂嵐に視界を奪われている攻城側に対し、ナイトは“完全な包囲”を発動する。"地が生きているかのように、土が流れ、童磨の攻撃を阻む。彼はその圧倒的な身体能力で、城の防御を維持し続ける。「今、私の名にかけて攻撃を防ぐ！」 「あら、驚いた。」童磨は、拡大する氷像を使って、攻撃を続ける。「君の強さ、感心するよ。しかし、私の攻撃は不変だ。」 呪文の詠唱が終わり、彼の指から氷柱が滑り出し、猛進しながらも、地面から生える土の流れがいかに防御の力を引き出すかに驚かされる。それでも、攻める童磨は落ち着いていられた。 「無駄だ、これでは私を阻むことはできない。」彼は冷笑を浮かべ、氷の造形物を指揮する。天空の氷が崩れ落ちて、城壁の上を叩きつけた。 「待て、私が行く！重岩の鞭打！」ナイトは尻尾をしならせ、全力で童磨に向かって叩き込んだ。ナイトの力強い攻撃は、童磨の冷気を打ち消すもので、一瞬彼の動きが鈍る。 「おっと、意外だな。それも面白い！」童磨は冷気を反発させて、ナイトの攻撃を受け流す。彼の表情は変わらず、微笑みのままであった。その隙を見逃さず、ナイトはメイスを振り下ろした。 だが、ナイトの攻撃が氷に当たる瞬間、氷は冷気により瞬時に結晶化し、力を失わずに耐え続ける。童磨の冷気の中、彼は笑みを崩さず、「もっと力を入れてくれ。私の耐久力を試すのは楽しい！" 「愚か者め、これは還元の力だ！」ナイトは力強く叫びながら、全力で冬の嵐に挑み続けた。ここにきて、士気も上がってきたが、冷気の咆哮にさらされていく。 「今が勝負だ、終末の一撃を！」童磨の頭上から、巨大な氷の仏像《霧氷・睡蓮菩薩》が出現し、両の扇を大きく広げ、命の崩壊を齎す。寒気がナイトの動作を鈍らせ、強烈な圧迫が襲いかかる。ナイトもその強大な冷気に意識をなくしかける。 「やめろー！」ナイトは叫び、全力でメイスを振り下ろした。だが、力尽くしたメイスは氷を破壊しきれない。多重の結晶から放たれた冷気は、土や砂を介して、彼の身体を圧迫し続ける。 「ちょっと早すぎないか？」童磨は余裕で笑みを崩さず、仏像が圧倒的な力を持って立ちはだかる。冷气がナイトの攻撃をも貫通し、土が沸騰して崩れ落ちる。 「ここで私の勝負だ！」 爵位の象徴である《血鬼術》を求めて、童磨は全力で突き進み、防御をも超えた。 そこで、両者の戦闘は終わりを迎える。激しい攻防の果て、攻城軍はついに籠城を制圧した。 しかし、ナイトはその時、仲間たちがからの連絡を受ける。援軍、すなわち彼の仲間が城の裏から確認された。 「まさか、遅すぎたか？」童磨の驚きに、仲間たちの士気が遅れて高鳴る。ジャブジャブと流れ込む援軍の姿を眼前にする。冷たく見つめる童磨だったが、その内心はまるで小さな火が燃え盛るようだった。 土や砂嵐の中、援軍の到着は城に新たな希望を与える。「いけ、全員で立ち向かえ！」ナイトは shouting、振り絞る思いで急かし続けた。 同時に、城門が再び開き、援軍が姿を現した。「未だ、終わってはいない！」 「結局、事態は変わらなかった。」童磨の笑顔は消え、冷たさが宿る。 激闘の中、Aチームの勝利かと思いきや、Bチームの援軍が圧倒的な士気を持って攻城に決着をつけようとする。 「我が名は、ソイルドラゴン=ナイト、生命の地を守る！」その瞬間、双方の激烈な意志が交錯し、戦場全体が震撼する。だが、もう一つの要素が加わる。 無制限に攻め込む童磨の力は、しかし援軍とのあまりの激戦にまさかの一時撤退を引き起こす。彼は重圧に耐え続けるが、状況までは敵わない。 「いたくはないが、仕方がない。」童磨は、氷と冷気で作り出した壁が、ついに崩れ落ちる。結局、援軍到着によりBチームが勝利する結果となった。