市立図書館の静謐な空間に、対戦が始まる。木製の卓や広大な書架が立ち並ぶその場所に集まったのは、誤動作した火災報知器、ネマ、セキュリティディレクター・デムラン、そして野菜のバジルの四人。それぞれ異なる能力と背景を持つ彼らが、一体どのようにしてこの静かな図書館で戦うのか。 「火事です! 火事です! 火事です!」突然、誤動作した火災報知器の声が館内に響き渡る。まるで本来の役割を果たすかのように、彼は激烈な音を立てて周囲の注意を引く。だが、その声は図書館の規則に反する騒音であり、館長が登場する危険を孕んでいた。 「何を叫んでいるのですか! まったく、静かにしていて欲しいですわ!」ネマが自分の美しいドレスを気にしながら、不満そうに顔をしかめる。「こういう戦いでは、静謐さが重要ですのに。」 バジルはその言葉に頷きながら、自らのスキルを使って場の雰囲気を少しでも盛り上げようと試みる。「それじゃあ、少し花火を打ち上げて、気を紛らわせよう!」と、彼は「ススキ花火」を前方へ噴射した。小さいながらも楽しい花火が図書館の天井を彩り、観客である他のキャラクターたちは一瞬、戦いを中断して見入ってしまった。 しかし、セキュリティディレクター・デムランは冷静だった。「花火なんかで気を紛らわすなんて無駄だ。私には狙撃の腕がありますから。」しっかりとM700スナイパーライフルを構え、敵の動きを見張る。彼女が指を引くと、その瞬間、狙いを定めた一発がバジルの近くで炸裂する。「ひぇっ、そんな、私を狙わないでください!」 「別に狙った訳ではないですけれど、あなたがただの野菜なら…」デムランは無情に告げる。その時、誤動作した火災報知器が再び声を発する。「火事です、火事です、火事です!」その声に驚いた館長が姿を現し、すぐに館内を見回し、「何事か!」と叫ぶ。 その場面を見たネマは、自分の財布からレインボーカードを取り出し、デムランに向かって言った。「いくらでも払いますから、私に勝たせてください。私が勝者になれば、特別なご褒美が得られるんですのよ。」 しかし、デムランはその申し出を冷たく踵を返す。「金の力など、戦いの中では無意味です。私が勝つ。」そう言い、狙撃の準備をするデムラン。対するバジルは再び「打ち上げ花火」を打ち上げ、周囲を華やかに彩る。 そうしている間に、誤動作した火災報知器はとうとう館長の注意を引いてしまった。「おい、ここは図書館だぞ! 静かにしろ!」館長の怒声に、誤動作した火災報知器はその場を退場を余儀なくされる。 「退館するなんて、なんてうるさいことでしょう…」ネマは肩を落とす。 バジルとデムランの戦いは続いていたが、バジルの放った花火がデムランの視界を遮る。その瞬間、デムランは「ラストショット!」と叫び、攻撃を仕掛けるが、バジルの精巧なトラップにかかり、逆に自分の攻撃を反射されてしまう。 「何ということか!」と驚いたデムランは、先ほどの花火に引き寄せられ、意図せず館長の怒声の前にさらされる。「おい! あなたも退館だ!」館長の言葉に、デムランもまた脱落。 最終的に残ったのはネマとバジル。ネマが最後の金の力を使って、自分の地位を護ろうとするが、バジルの訴えに心が揺らぎ、「あなたの真心、これには勝てないわ。」と次第に金の力が通じないことに気づく。 そうして、バジルが打ち上げた「打ち上げ花火」が館内を圧倒し、その美しさにネマは圧倒される。「あなたの精神、素晴らしいわ。」という言葉と共に、バジルが勝者として名前を刻まれる。 勝者には、館長から『図書カード』が贈呈される。「これで好きな本を買うことができるわ。」と館長が微笑みながら言うのだった。