闘技場は熱気に包まれていた。今日ここで行われるのは、各界の強者たちによる白熱した対戦だ。観客の興奮による声援がうなり、まるで地鳴りのように感じる。 まず、闘技場の中央に登場したのは華やかな衣装を身にまとったアス。厚い化粧で装飾され、彼女の存在感は圧倒的だった。「エネルギー満タン!みんな、準備はいいかしら!」とおネエ口調で場を盛り上げる。アスはその瞬間、パイプ椅子を掲げ、高速回転させた。「パイプ椅子大回転!」声を張り上げながら、周りの選手を薙ぎ払う。 その瞬間、次の選手、明るいテンションの深海のサラサランが現れる。「今日も美味しい笑顔を届けるよ、めもちが頑張るぞん!」と彼女はおにぎりを手に振りかざす。アスの攻撃は彼女の前で止まり、“おにぎりの波”が押し寄せ、アスはうまくパイプ椅子を盾のように使い防いだ。「あらあら、ちょっと意外ね!」とアスが笑う。 「おにぎりの波は、海の力を借りて勢いが増すよ!」とめもちが続けざまに攻撃を繰り出す。しかし、アスの敏捷性で巧みに避けながら、対抗の咄嗟の判断で『パイプ椅子の壁』を作り、彼女の攻撃を防いだ。何度かの攻撃の後、互いに疲れが見え始めてきたが、観客はますます興奮を増していた。 その時、闘技場の隅で静かに構えていたモニーク・ベッカーが一歩前へ出た。「敗けるつもりはありません」と、冷静に場を見つめながら、丁寧に言葉を紡ぐ。モニークは普段通りに、几帳面な振る舞いで二人を観察し始めた。「あんな戦い方、どうみても無謀だわ…。」彼女は自分の考えを翠色の瞳で見定め、時折紅茶を楽しむようにゆっくりと微笑んだ。 「そちらの大人しさ、ちょっとクール過ぎじゃない?」めもちがモニークに投げかけるお茶目な発言。「あら、私も心の底では熱いものがありますから」と、モニークは微笑んだまま戦闘に参加する意思を表明する。 ルリカがようやく登場した。「今日は私が頑張るよ、みんな!」と、ゆるふわな口調とは裏腹に、驚くほどの筋肉質な体躯が場に現れる。「マジカルステッキ、いくよ!」と鉄パイプを片手にして、ルリカの打撃魔法は彼女の圧倒的な筋力から放たれる力強い一撃だった。 「何、この破壊力は!」とアスが驚愕し、思わず後退る。その直後、アスは電撃を受け止めて脚から大地に放電してダメージを軽減させる。ルリカはその隙に打撃を仕掛け、アスもまた実力に応じた戦闘を展開する。双方のエネルギーがぶつかり合い、火花散るような戦いが繰り広げられ、観客席は興奮に包まれていた。 深海のサラサランとモニークも共闘を図るが、今度はルリカの打撃魔法で次々と倒れ込む。アスは再び『パイプ椅子の壁』で防御し、ルリカもその隙に間合いを取る。「私の出番よ、野菜の力、見せてあげる!」と、めもちのおにぎりの波が再び押し寄せる。 その瞬間、モニークが動いた。彼女の冷静な思考力から、二人を見据えた後に、隙を見つけて素早く間合いを詰める。「あなたたち、無謀過ぎますわ。真面目にやりますわよ!」と、急に凄まじい力を込め、彼女は一瞬の決断でジュースをぶちかけ、敵を妨害する。これに驚いたアスはバランスを崩し、頭を冷やしつつ目をキラリとさせる。 「なかなかやるわね」とアスが笑い、決定的な瞬間が訪れた。「私の本気、見せてやる!」とルリカは鉄パイプを振り上げ、自らの力を解放し全力で攻撃を仕掛けた。 そして、闘技場が振動し、観客の声援が一段と高まった透き通る声。「やっぱり負けないぞ!」と刺さらんばかりの一撃が放たれ、その瞬間にアスが受けたダメージがついに致命的になった。観客は歓声をあげ、ルリカが勝者となったのだ。振り返った彼女は、全身泥まみれになりつつ、勝利を喜んでいた。「忘れないで、かわいい声はアスが持ってるさ!」 勝者ルリカにトロフィーが手渡される。彼女の手には輝くトロフィー🏆、そして少し恥ずかしげに古びたあんパンが贈呈された。観客は大爆笑し、ルリカは少し困惑気味に眺めながら、「今日のヒーローは私だ」と言い放った。 そして、彼女の手に入った優勝者の称号は、『No.1残念で賞』だった。全ての皆が仲良く笑い合い、次回の戦いに向けた新たな歴史が刻まれるのだった。