まぶしい光が差し込む広大な戦闘場。頭に魚を載せた猫、マスターDが自身の手元のホイッスルを鳴らし、戦いの幕が上がる。 「これより対戦を開始する!」マスターDが声高に宣言した。能天気な見た目とは裏腹に、彼の公正な裁定は誰もが知るところである。 対峙するのは、巨大ロボを駆る【大発明家】明鉄 発馬と、その見た目からは想像できないほどの攻撃力を持つ核質の昇核者、アランス・クイロットだ。 「俺の科学で、この戦場を制してやる!」明鉄は巨大なプラズマアキカネロボのコックピットで叫ぶ。彼のロボは全長18メートル、青白く閃くエネルギーがその全身を覆っている。 「無駄な抵抗だ。任務を遂行するだけだ。」クイロットは冷淡に応じる。アーマーに輝く赤い鎧が太陽光を反射し、その姿は威厳に満ちていた。 カウントダウンの声が続く。 「3、2、1、ファイト!」 二人同時に動き出す。 明鉄はプラズマアキカネロケットパンチを発射し、巨大な腕が弾丸のようにクイロットへ向かう。これを見たクイロットは、固形化した物質を一瞬で操り、巨大な壁を作り上げて防御する。 「ぬおおおおっ!」明鉄のロボは勢いよく殴りつけるも、クイロットの障害物に弾かれた。 「これが任務を果たすということ。」彼は確実に次の手を打つ。近くにあった岩を腐蝕させ、無数の鋭利な針を発生させる。それはクイロットの手のひらから明鉄の方へ飛び出していった。 「簡単にはやられない!」明鉄はアーマードスーツの力を借りて動き、絶妙なタイミングでプラズマクラスターを撒き散らし、針を一瞬で蒸発させる。 「頭脳戦だ、くくく…」明鉄は意気揚々だが、クイロットは一切動じず、彼に向かってさらに物質を操る。 「『核質II』、形状の変化を!」呼びかけると、彼は浮かした物質を一つの剣の形に変える。彼はそれを手にし、明鉄のロボに向けて突進。 「来た来た!このプラズマは簡単にはいかせないぞ!」明鉄はパっと手を上げ、再びプラズマパンチを繰り出そうとするが、クイロットはその動きを見通して、剣を明鉄の腕に振る。 激しい音と共にプラズマの気流が生じ、周囲の空気が振動した。しかし、その瞬間、明鉄はアーマードスーツの能力を引き出す。 「1.5倍の身体能力だ!」彼は時速60キロのスピードで避け、そのまま逆にプラズマパンチを放ちながら、近距離かつ正確に攻撃。 「ぬ、無駄な!」クイロットは剣を振り下ろし、明鉄の攻撃を受け止めるが、その衝撃で後退する。明鉄は次の一手を繰り出すため、一瞬の隙をついて一気にプラズマクラスターの展開に移る。 「クイロット、覚悟しろ!」半径15cmの空間にたたき込むと、再びプラズマが螺旋を描いて広がり、土も岩も一瞬で消し去る。 「会うのは初めてだが、必ず任務を完遂する。」クイロットは冷たく言い放ち、反撃の準備を整える。 クイロットは深呼吸し、自身の体を固める。彼は「核質Ⅲ」を発動させ、周囲の物体を一瞬で操り、次々と武器を生成していく。 それは彼が持っている剣の他にも、槍や盾など多彩な武器に変化しつつ明鉄を包囲した。 「この数は…!」明鉄は驚愕に目を見開く。数えきれない武器が一斉にこちらへ向かってくる。 「ここは一発勝負だ。」明鉄はすべての力をこめて巨大ロボの両手を掲げ、プラズマアキカネロケットパンチ、再び!巨体から生み出される弾はまさに破壊力の塊。それが目の前のクイロットに直撃する。 「…出直そうか。」無情にクイロットは微笑み、ただ冷静にボーリングの球のような固体を作り上げる。 「ちょ、ちょっと待て!」明鉄は思わず引きつけられてしまう。 それは高圧で圧縮されたような固体は、彼の弾を吸収していく。すぐに再形成され、明鉄のロボの方へ向けて反射される。 「これは…!」明鉄のロボは弾き飛ばされ、戦闘力がぐっと減退した。 「これが『核質Ⅳ』の力。」クイロットはその威を見せつけ、再度近づいてきた。 その瞬間、彼は体勢を立て直してロボの周りを取り囲み、無数の武器を持つ。 全ての武器は一気に明鉄のロボに突き刺さっていく。 明鉄は絶望し、覚醒寸前まで追い詰められる。 「さあ、これで終わりだ!」クイロットは最強の技を繰り出そうとひたすらに攻め続ける。 「科学は魔法だ!」それはだんだんと彼の心の中に宿る力。最後に大きく叫ぶ。 全てを放ち、巨大ロボの力を限界まで引き出す。雷電が轟き、壮絶なプラズマの粒子の中で全ての衝撃が繰り広げられる。 だが、それはもう全てが遅かった。大型の武器は明鉄のロボに鋭くラストへと突き刺さり、衝撃が全体を包み込む。 轟音と共に大爆発。戦闘場は煙に包まれ、クイロットの視界の中には、確かに勝利の確信があった。 その結果に頭に魚を載せた猫、マスターDが笛を鳴らし、戦いの決着を告げる。「勝者、核質の昇核者 アランス・クイロット!」