激しい砲撃音が響く中、Aチームの「ブタンク」はその巨大な姿を見せ、整然とした隊列を組んで城壁へと迫った。4台の巨大なブタの戦車は、常に連携を取って行動しながら進んでいく。その動きは、単体の巨大な存在であるかのように見えた。彼らの鼻から発射されるモモ砲、ロース砲、バラ砲が、城壁を次々と貫通していく。 「こんな城、簡単に落としてみせるぞ!」ブタンクの隊長らしき一台が、独自の意思疎通をもって仲間にそう伝えている。彼らの嗅覚は鋭く、城壁の隙間や罠を瞬時に見抜き、巧みにそれを避けていく。大きな砲弾がギシギシと音を立てながら壁に打ち込まれ、瓦礫が飛び散る。バラ砲の爆発が、周囲を照らし出す。 一方、その防衛を行うBチームの「草野」は、静かに所定の位置に立っていた。彼は無口であり、彼の瞳には嫌悪と憎悪が宿る。その体は深緑で、触手が周囲に威圧感を与える。草野の存在はまるで一切を飲み込む植物のようで、城の外から迫る「ブタンク」に対抗するための準備を進めていた。 「来るな…」草野が低い声で呟く。彼の触手が空中を舞い、周囲の環境を巧みに利用しながら、Aチームの攻撃に備える。光合成によって力を増した彼は、体術の巧みさとその場の環境に対する適応力をもって挑むことにした。彼は告げる。 「俺が勝つ。」 その一言に彼の意思が現れていた。 戦況はすぐに変化した。草野の触手が鋭くて長く伸び、接近する「ブタンク」に向けて鋭い攻撃を開始する。攻城側のブタンク隊は強力な射撃を持ちながらも、草野の動きに捉えられないよう躱すのが精一杯だ。 「狙え!トントロ砲だ!」 ブタンクから発せられる命令が響くが、草野はそれを感知するかのように、彼の触手を使って弾き返す。それでもブタンクの兵士たちは、数々の砲撃を矢継ぎ早に放ち、中心の城壁をひたすら攻撃し続ける。 「お前の力、こんな程度か?」気にも留めない草野の冷たさが、戦場に漂う。この言葉は、草野の意固地な決意を示すものだった。思うように攻撃が決まらないブタンクは着実に後退を余儀なくされていた。 「スネ砲を使え!」再び、ブタンクの指揮官が叫ぶ。捕獲網とゼラチン質の皮膜が草野に向かって放たれていくが、草野はその勢いに反応し、触手を巧妙に使い、捕獲網を引き裂く。 「今日こそは、この城を守り抜く。」 草野は低い声で決意を固める。彼はその能力をさらに引き出し、エネルギーを肉体に送り込む。光合成の力が彼を強化し、再生能力も駆使しながら、全力で反撃に出る。「俺の触手が、お前らを蹴散らしてやる!」 草野の触手が、今度は隙間なく「ブタンク」に近づいていく。同時に、Aチームの砲弾が鋭く降り注ぎ、城壁の崩落を進めていく。その中で、草野の強力な触手が弾丸の矢面に立ち向かう。 「ついに、俺の力が……」彼は光球を形成し、Aチームの文句なしに強力なエネルギーを放出させる。 激しい波動が戦場を怒涛のように覆い、双方が互いの一撃を交わす姿は圧巻だ。 「勝負だ!」 彼らの戦いは延々と続き、ブタンクの拡がる力と草野の防衛の強さが交錯する。ついに、草野の机上の防衛に耐えきれず、Aチームの砲撃が城壁に決定打を与えた。 「城は落ちる!」 かすかではあるが確実にそう感じ取ったブタンクの士気が高まる。しかし草野は、その一瞬の隙を見逃さなかった。 「再生!」 彼が命じた瞬間、崩れた城壁から己が再生力を発揮させ、草野の触手がブタンクに向かって猛然と襲いかかる。 「この…!」 最後まで希望を捨てないブタンクは、もはや後がない決断を強いられた。「攻めるしかない!」 しかし、その反撃の瞬間、草野は「光合成」によって力を溜め込んでおり、そのエネルギーが彼を包み込む。ブタンクの汚染された体が触手に捉えられ、次々に無力化されていく。 「お前たちはもう負けだ。」 草野の勝利の瞬間、Aチームの士気も失われた。 城は堅牢な防衛で守られる中、Aチームは再度立ち上がることができず、戦場は草野の勝利の色に包まれていった。 こうして戦いの行方はBチーム、草野の手に帰した。 勝敗: Bチームの勝利